まれ (第111回・8/5) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』(公式)
第19週『潮時じゃがいもガレット』『第111回』の感想。
なお、当記事は、受信料を支払ってるだけでモノ言わぬのもしゃくなので、本作への僅かな期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。楽しくご覧になっている方や愚痴や重隅突きはウザいと思う方は、読まない方が良いです。また、ネタバレサイトで先のあらすじを読んだ方、こちらに書き込むのは止めて下さい。
なお、本作の製菓指導・辻口博啓氏の夢の掴み方が熱く書かれ児童書『スーパーパティシエ物語―ケーキ職人・辻口博啓の生き方』の感想記事もあります。
希(土屋太鳳)は、塩づくりからの引退を決意した元治(田中泯)が落ち込んでいるのではないかと心配になり桶作家を訪ねるが、ご近所さんたちと楽しそうに歌って踊っている。そんな希に対して元治は、これから始まる第二の人生では、世界中の祭りを見に行くと笑顔で答える。元治が思いのほか明るかったことに胸をなでおろした希は、塗師屋に帰って弥太郎に報告すると、弥太郎から意外な答えが返ってくる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今日も同じ場所、同じ顔のアップばかりでウンザリ
冒頭の、紫陽花の葉っぱに留まるてんとう虫のフルショット(全身が映ってる)に続いて、不自然にやる気を見せて掃除をする希(土屋太鳳)のフルショット、あとは大きい顔のまれのアップの連続に続いて、落ち込んでるはずの元治(田中泯)のバカ騒ぎもアップで。もういい加減アップは止めろと言いたい。
また、やたらに出番が多い藍子(常盤貴子)もまれと2人でバストショット(胸から上が映ってる)なのに、『第2期 能登編』は漆の話で圭太(山崎賢人)が出なくてはおかしいのに、肝心の圭太はチラッと全身が2度映るだけ。テーマ曲を観る前に、超駄作の15分間になるのが見えるアバンタイトルだ。ある意味、お見事。
内容無し、全編突っ込み所のサイテーな脚本と演出
昨日、無理にでも脚本だけでも褒めておいて良かった。今日は脚本も演出もサイテーだらけ。とにかく、全く内容が無い。15分間のすべてが突っ込み所。もう、1つずつ全部拾ったら書くだけで1時間以上かかるから、どうしても許せない部分だけ書いてみる。
バカ騒ぎの宴はいつ行われたのか?
藍子「雨で塩田休みやさけ、元治さんお疲れ様会や言うて、
みんな集まってしもうてんよ」
本日一番の謎は、あのバカ騒ぎの宴はいつ行われたのかってこと。藍子のこの台詞によれば、希は開催を知らないで桶作家に来たと言うことだ。もちろん、冒頭のシーンでも圭太からもそんな話は出ていない。そして圭太は仕事をしていた。そして、肝心の急きょ開催されたお疲れ様会に圭太と弥太郎(中村敦夫)がいない。
と言うことは、平日ってことになる。なのに、希もビールを飲んであれだけ頑張ると言っていた若女将の仕事を放棄。当然、藍子が希より先に会に参加しているのも超が付く不自然さ。では、冒頭とは別の雨の日の休日としよう。ならば、圭太と弥太郎がいないと筋が通らない。それとも圭太と弥太郎は仕事で手いっぱいって理解すれば良いのか。一体、バカ騒ぎはいつなんだ。
元治の塩田仕事も適当にフェードアウトか?
ホント、おかしいことだらけだ。ついでに言えば、「雨で塩作りが休み=引退祝いのお疲れ様会」の図式がわからない。普通なら、雨のせいになんかせずに、博之(板尾創路)、直美(藤吉久美子)、そして息子の哲也(池内博之)の家族も呼んで盛大に引退を祝うシーンを書くと思う。
とにかく、本作、篠崎先生は人の仕事の始まりと終わりの描写は手抜きをする人。何となく仕事に就いて何となく辞めたり、パートだって腰掛け仕事だって、会社を起業した人も、選挙に出る人も、全員適当に働く人ばかり。だから、今回の元治の塩田仕事も適当にフェードアウト。
それ以前に、世界的な舞踊家に酔っぱらってバカ騒ぎして踊ると言う演技をさせた演出にイラッとする。田中泯がお気の毒で仕方ない。
塗師屋の若女将の話なのに、塗師屋のシーンが少ない
それにしても、『第2期 能登編』になってから塗師屋のシーンが極端に少なくなった。今日も3回ほどチラリと映っただけ。いくら「腰掛け若女将」でも、もう少し紺谷家にいろって話だ。
宴もケンカもみーんな桶作家。狭苦しいセットで撮影するからアップばかり。その上、先日直美に「手を動かせ」と言われたまれでなく、一徹(葉山奨之)が手を出すと言うシュールすぎる展開。
もう物語に内容が無いんだから、せめて映像だけでも新鮮味が欲しい。いっつも室内のセットばかりでなく、海でも磯でも崖でも何処でもいい。いっそ、塩田で大ゲンカしたら良かった。その位のインパクトが無いと、もうどうしようもない。
あとがき
今週は『一徹推し週間』なんですね。きっと明日にでも一徹が「俺が塩田を継ぐ」とか言い出して、週末まで引っ張ってみのり(門脇麦)の一言で完結編でしょう。ってことは、ヒロイン不要ってこと。パティシェ修行も一時停止で、「腰掛け若女将」も有限不実行状態で、ただアップを押し込むだけ。
いくら、いいとこ探しをしたくても、ここまでいいとこ無しじゃダメだわ。
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【これまでの感想】
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