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まれ (第110回・8/4) 感想

朝ドラ まれ

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』公式
第19週『潮時じゃがいもガレット』『第110回』の感想。

なお、当記事は、受信料を支払ってるだけでモノ言わぬのもしゃくなので、本作への僅かな期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。楽しくご覧になっている方や愚痴や重隅突きはウザいと思う方は、読まない方が良いです。また、ネタバレサイトで先のあらすじを読んだ方、こちらに書き込むのは止めて下さい。
なお、本作の製菓指導・辻口博啓氏の夢の掴み方が熱く書かれ児童書『スーパーパティシエ物語―ケーキ職人・辻口博啓の生き方』の感想記事もあります。


ことし限りで塩づくりを引退すると宣言した元治(田中泯)は希(土屋太鳳)に、塩田の小屋を使ってケーキ店を開けと言い出す。希にケーキ店を開かせるために引退を決意したのかと問いかける周囲に対して元治は、去年と比べて塩の味が落ちているからだと説明する。ならばと、去年とことしの塩の味を比べるが、舌が敏感な希でさえも味が落ちているとは感じない。そんな元治の姿を一徹(葉山奨之)は、ある思いを持って見つめていて…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

本日の、称賛しておくべき2つのシーン

冒頭から篠崎先生の「私、忘れてませんから (`・ω・´)キリッ」って感じで、元治(田中泯)から哲也(池内博之)の名前が出て来た時点で、失笑で始まった第110回。しかし、今日は本作には珍しく称賛しておくべきシーンが2つあった。出来る時にしておかないと次がいつになるかわからないから、最初に書いておこう。

「まれ」なのに、人の身体を気遣う会話があった

まず1つは、いつもの寄生家族と「プライバシー侵害&個人情報ダダ漏れ集団」が、元治が引退する理由を無責任にあれこれ詮索するくだりでの藍子(常盤貴子)と一徹(葉山奨之)の会話だ。

藍子「ねえ、もしかして…」
一徹「身体の具合でも悪いがけ?」
藍子「ほう、まずほこやろう」

もちろん、文脈からすると明らかに取って付けたような台詞だし描写だが、基本的に本作には他人の身体を気にするような登場人物はいない。脳梗塞で倒れた老人に酒を飲ますし、自分も平気で酒を飲むのが本作の登場人物だから。そんな本作で、今更とは言え、こう言う人間味のある会話を入れてきたのは評価したい。

「まれ」なのに、登場人物の “暮らし” を描いた

もう1つは、一徹が文(田中裕子)に家賃を支払うシーン。そして、直後の一徹が元治と文を気遣うシーンだ。

一徹「文さん。これ、今月分の家賃」
文   「あっ、いっつもありがとね」
一徹「借りとるげさけ。当たり前や」

更に一徹は、父親の分を少し多めに支払っていた。本作は小さな島の村の物語だ。もちろんホームドラマでもある。だからこそ、そこに人々が一生懸命に暮らしている描写が無いと困る。しかし、これまでの『まれ』にはそれが無かった。

しかし、今回は、家賃の封筒一枚で桶作家と津村家の「暮らし」を描いた。もちろん、こちらも取って付けたような描写だが、今日は15分間の中に2つも寄生家族・津村家が汚名返上しようとしている珍しいシーンがあった。もしこれが篠崎先生の意図的な策だとしたら、残りの46回に巻き返しの希望があるかもしれない。

息子夫婦に面倒を見て貰うのが普通でないか?

ただ、根本的な違和感と謎が払拭されていない。それは、桶作家の生計が何で成り立っているのか?と、釜焚き小屋のあとを哲也でなく希(土屋太鳳)に譲るのかの2点。

元治と文が、家賃収入で細々暮らしているようには見えないし、塩作りの売り上げがあるようにも描かれていない。もちろん、市の援助を受けている気配も無ければ、息子夫婦から仕送りがあるとも思えない。だとしたら、元治と文は何で食っているのか。

そこがポッカリと抜けている状態で、元治が塩作りを引退するなら、普通は息子に譲るのではないだろうかと考えると思う。そして、息子夫婦に面倒を見て貰う。

結局 “希アゲ” の強引な展開が物語をダメにする

結局、今週のこのくだりも、すべて “希アゲ” のための強引な展開だ。そして、このエピソードのお蔭で、益々塗師屋の女将も、能登のケーキ屋もぜーんぶ腰掛けに見えてしまう。そんな表現をする意味がどこにあるのか。さっさと修行を再開した方が良いと思う。

あとがき

第110回にもなって、今さら言うのもなんですが、今日気づいてしまったので書きます。例のオープニングテーマの映像の冒頭で、希が完成したケーキから指でクリームを取ってどアップでペロリと舐めるカットがありますよね。普通、完成したケーキのど真ん中を舐めますかね?

ヒロインがパティシェを目指す物語なら、作りかけのボールの中のクリームとかの方が良くないですか。結局、この不自然さ、不潔さ、どアップが、本作にずっと貫かれているんです。気が付かなければ良かったような…

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【これまでの感想】
第1週『魔女姫バースデーケーキ』
1 2 3 4 5 6
第2週『告白シュークリーム』
7 8 9 10 11 12
第3週『卒業ロールケーキ』
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第4週『さよなら桜もち』
19 20 21 22 23 24
第5週『情熱ミルフィーユ』
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第6週『母娘キャロットケーキ』
31 32 33 34 35 36
第7週『横浜激辛プチガトー』
37 38 39 40 41 42
第8週『危機的クリスマスケーキ』
43 44 45 46 47 48
第9週『再出発エンゲージケーキ』
49 50 51 52 53 54
第10週『「逆転一発パンケーキ」』
55 56 57 58 59 60
第11週『泥沼恋愛チョコレート』
61 62 63 64 65 66
第12週『官能カスタードクリーム』
67 68 69 70 71 72
第13週『運命カカオ64%』
73 74 75 76 77 78
第14週『絶体絶命メッセージプレート』
79 80 81 82 83 84
第15週『下克上駄菓子ケーキ』
85 86 87 88 89 90
第16週『絶縁コンビニスイーツ』
91 92 93 94 95 96
第17週『究極選択パリブレスト』
97 98 99 100 101 102
第18週『親心ロールケーキ』
103 104 105 106 107 108
第19週『潮時じゃがいもガレット』
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コメント

No title

桶作家の二人、年金暮らしかと思っていましたが違いますかね??

Re: No title

☆まいまいさん
コメントありがとうございます。

年金暮らしですか。
田中泯さんが70歳、田中裕子さんが60歳。
考えられなくもないですが、
自営業だから国民年金ですよね・・・まっ、細かいことは今日は止めておきます。
珍しく褒めた日なので。
非公開コメント

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Author : みっきー

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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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