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TBSテレビ60周年特別企画「レッドクロス~女たちの赤紙~」 (前後編・2015/8/1,2) 感想

レッドクロス~女たちの赤紙~

TBS系TBSテレビ60周年特別企画『レッドクロス~女たちの赤紙~』公式
前編『松嶋菜々子 西島秀俊 高梨臨 笑福亭鶴瓶 山崎努をはじめとした豪華キャストで描く感動巨編!赤紙を受け取り激動の嵐の時代を生き抜いた女性達の家族の愛と命の物語』と、
後編『松嶋菜々子 西島秀俊 高梨臨 笑福亭鶴瓶 山崎努をはじめとした豪華キャストで描く!生き別れた母と子の海を越えた強い絆。家族の愛、再び届け!今夜感動の完結編!』の感想。


【前編】 1931年、佐賀の女学生・天野希代(松嶋菜々子)は、かつて入院していた母・絹江(浅茅陽子)を看護した看護婦に憧れ、その夢を目指していた。そして「女性でも国の役に立ちたい」という思いから、従軍看護婦になることを決意する。
 厳しい訓練に耐え、無事に看護婦養成所を卒業した希代は赤紙を受けて、祖父・大祐(山﨑努)や絹江、同じく従軍看護婦を目指す女学校の後輩・馬渕ハル(高梨臨)ら大勢に見送られながら、満州(中国)に渡る。しかし待っていたのは、赤十字の信念である「博愛の精神」とはかけ離れ、銃弾が飛び交い常に命の危険に晒されるという予想を上回る過酷な環境だった。
 毎日手が足りないほど多くの負傷兵の看病をし、泥のように眠る毎日を送っていたある日、満州開拓団の中川亘(西島秀俊)がケガ人を運び込んでくる。一人は中川の義兄・光(赤井英和)、もう1人の患者は中国人の孫(柏倉裕太)だった。希代は軍医の大竹英世(笑福亭鶴瓶)を説得し孫を治療するが、中国人を助けたという事が、あるきっかけで病院の責任者・蔵原中佐(橋本さとし)にばれてしまう…
 その後、18ヶ月の任務を終えた希代はある決意を胸に一時帰国することになる…
【後編】 ソ連の参戦により離れ離れになってしまった希代(松嶋菜々子)と博人。希代達は、同じく逃げ遅れた溝口少佐(吉沢悠)らと共に博人達のいるハルピンを目指す。
 しかし、希代の身を案じた博人と中川大地(市川涼風)らは、逆にハルピンを離れかつて暮らしていた千振へ向かい、途中で裕福な中国人・楊錦濤(薄宏)にかくまわれていた。
 一方、ハルピンの陸軍病院に着いた希代ら一行は、元同僚の志津(中島ひろ子)らと再会する。終戦を迎え、溝口らと避難民の治療に専念する希代だったが、博人が自分達の近くの豪邸にかくまわれていると知り涙を流す。
 喜びもつかの間、ソ連軍のハルピン侵攻、さらに中国軍に共産党への協力を強いられ、またも博人とすれ違ってしまう希代。中国全土に吹き荒れた革命の嵐は博人たちを保護していた楊にも及び、博人も家から放り出され、再度放浪の身になり希代を探していた。
 次第に朝鮮戦争が始まり、希代と博人…親子の運命はさらに翻弄されていく…
---上記のあらすじは[TBS公式サイト]より引用---

戦争の悲惨さの一部分だが、伝えた価値はある

脚本は、映画『テルマエ・ロマエⅡ』『ビリギャル 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』、連ドラ『死神くん』『リスクの神様』など担当の橋本裕志氏。
演出とプロデュースは、日曜劇場『半沢直樹』『ルーズヴェルト・ゲーム』『流星ワゴン』など手掛けた福澤克雄監督と伊與田英徳P氏。
劇番は、日曜劇場『流星ワゴン』や連続テレビ小説『ほんまもん』や映画『黄泉がえり』などの千住明氏。
挿入歌は、旧満州ハルビン生まれで京都育ちのシンガーソングライター・加藤登紀子氏の次女Yae氏が歌う『名も知らぬ花のように』。

さすが、TBSテレビ60周年特別企画だけあって、豪華なスタッフにキャスト陣で2日間で5時間近くの長編ドラマとして、ヒューマンドラマ風に戦争の悲惨さと、人道・博愛の赤十字精神を描いたことは悪くないと思うが…

テレビの言うことは一度疑った方が良い

女性にも赤紙が来たことや看護師が戦地に行ったことを知らなかった視聴者には、戦争の悲惨さの一部分だが伝えた価値はあると思う。しかし、これらを知らなかった視聴者(特に子供たちや若い世代)が、劇中で描かれたこと、特に当時の日本の軍隊の残酷さをそのまま信じてしまったのではないかと心配だ。

また、日本軍の残忍さに対して、中国人の優しさが強調されていたのも気になる。もちろんドラマを創るには一定の価値観を持つ必要があるが、本作を観た限りでは一定を超えた国家や政権や政党へのバイアス(偏り)がかかり過ぎていたように思う。とにかくテレビの言うことは一度疑った方が良い。

あとがき

個人的には、戦後70年の今年は、どんどん薄まっていく日本が戦争をしたこと、日本に原爆が投下されたこと、そして日本が戦争に負けたことを、しっかりと若い世代に正しく伝えるようなドラマを創って欲しかったです。

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名も知らぬ花のように Yae
日本のナイチンゲール―従軍看護婦の近代史
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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