ど根性ガエル (第4話・8/1) 感想

日テレ系『ど根性ガエル』(公式)
第4話『雷雨決行!父に捧げる花火大会!!』の感想。
なお、原作漫画:吉沢やすみ氏の『ど根性ガエル』は数巻は既読、過去のアニメ版も見た記憶あり。
花火大会が近づいたある日。ひろし(松山ケンイチ)は、京子ちゃん(前田敦子)と暗闇の中でキスするのに邪魔だからピョン吉(声=満島ひかり)は連れて行けないと言い出し、ピョン吉や母ちゃん(薬師丸ひろ子)をあきれさせる。そんな中、ひろしはひったくり犯にサングラスを奪われてしまう。ピョン吉が取り返すが、サングラスは壊れていた。ひろしはすっかり元気をなくしてしまい、その変貌ぶりに、京子ちゃんたちは首をかしげる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
贅沢な悩み
既に前回までに、劇中での満島ひかりさんが声優を務めるVFXピョン吉の存在に全く違和感がなく、完全にひろし(松山ケンイチ)とW主人公&主役になってる。その30歳の寅さんチックなひろしを始め、どこか昭和テイストの登場人物たちとちょっとポップで不思議なこの世界観が、“普通” に見えている本作。
もちろん、脚本、演出、俳優の努力による賜物だが、あまりによく出来ているお蔭で、“本作らしさ” って何だろうと前回で思ってしまた。まあ何とも贅沢な悩みなのだが。しかし、第4話はそこを脚本と演出で上手く調整して、再びこのちょっとポップで不思議なこの世界観に “新鮮さ” を吹き込んだ。
新鮮さ その1「ファンタジック過ぎる」
「大切なものが壊れてしまう」をテーマに、前半は空飛ぶピョン吉を中心に明るく楽しい世界を描き、花火職人でゴリライモの子分・モグラ(柄本時生)が登場した中盤以降は、「亡き父への想い」をテーマにホロリとする花火の小噺風なおつな物語。そう、メリハリのある2本立てなのだ。
「何か空から皆のこと、見てみたくなったんだよ」と空飛ぶピョン吉で前後の話をうまく繋げたり、夜空に上りパンと広がったピョン吉の切なさと嬉しさもちゃんと表現。そして虚構の世界だからこそ許される雨天からの花火大会の流れも、花火を見上がる町の人たちのアップも、むしろファンタジック過ぎるくらいだ。
新鮮さ その2「亡き父ちゃんの目線がピョン吉の目線に」
そして、涙を見せぬためにサングラスをかけたヒロシと、無事に花火を打ち上げ終えたモグラの、視聴者全員がジーンとしたシーンから、コミカルなシーンを経由して、京子ちゃん(前田敦子)の一撃パンチで倒れるヒロシ。
そのヒロシとピョン吉たちを俯瞰のカメラ位置でどんどん引いていく。まるで、亡き父ちゃんの目線であるかのように見せて、それがピョン吉の目に繋がると言う何ともしゃれたオチ。いやあ、今週も良く出来た1時間だった。
あとがき
第4話まで観て思うことは、第4話ではヒロシは仕事については普通に働いているのがどうかな?ってこと。ニートのままの方が『ど根性ガエル』の世界観を明確に表現できていたように思えます。でも、いつまでもニートと言うのが不自然なのも事実。
ただ、この辺の原作と本作の違いの面白さにもなっている訳で、とにかく本作のヒロシとピョン吉を応援するしかない。
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ドラマ「ど根性ガエル」オリジナル・サウンドトラック(仮)
ど根性ガエル (1) ピョン吉誕生の巻
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