エイジハラスメント (第4話・7/30) 感想

テレ朝系『エイジハラスメント』(公式)
第4話『お局VSキャリア!!女たちの仁義なき戦い』の感想。
なお、原作小説:内館牧子氏の『エイジハラスメント』は未読。
英美里(武井咲)は常務・権藤(風間杜夫)の肝いりで設置された「ひとまず総務」のリーダーになる。そして早速、新課長・みどり(森口瑤子)の着任手続きのため繊維一課へ。みどりは着任早々、全員に給料分働いてもらうと言い、あけみら一般職の反感を買っていた。伊倉(杉本哲太)から一般職と総合職の仲が悪い理由を聞き、驚く英美里。そんな中、あけみらがみどりのパワハラやモラハラを「ひとまず総務」に訴えてくる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
もう、エイハラは関係なくなってるけど…
もはや劇中に、エイジハラスメントは存在せず、台詞で連呼させれているパワハラとモラハラの話になってる。まあ、タイトルにしがみついていたって、ドラマの内容が良くなる訳でも無いから、スルーしておこう。ここをまずスルー出来るかが、本作を楽しめる第1ハードルかな?
このフィクションの物語を笑い飛ばせるか?
その第1ハードルを越えると、次の第2ハードルは空気を読めない人を「KY」なんて言い出して久しいこの現代社会で、あそこまで露骨に思ったことを口にする会社人間たちしか登場しないフィクションの物語を受け入れられるかだろう。私は、この現実味の乏しい虚構の世界に、人間の本音が見て取れたりして楽しんでいるが。
物語全体はブレていない
また、今回は新課長・みどり(森口瑤子)と言う絶妙なキャラクターを登場させたことで、エイハラが無くても物語自体にブレを感じにくくしたのも悪くないし、全体的な社内での総務の描き方にも(良くも悪くも)慣れてきたから、面白味も出てきてるし。好みの問題はあるだろうが、意外と悪くないと思う。
最大の問題は、主人公の言葉に説得力が無いこと
ただ、最大の問題は主人公・英美里(武井咲)の描き方。まず、いつの間にか英美里が総務の中に馴染んでること。まあ、今回が総合職と一般職の話だからと言うのもあろうが、経緯も描かずに…は不自然過ぎる。
そして最大の問題であり拭えぬ違和感は、英美里の言葉に説得力がないこと。言ってることはもっともだし痛快だと思うが。高山(竹中直人)、伊倉(杉本哲太)保科(小泉孝太郎)あたりが、みどりに言うなら説得力を持つが、新入社員でしかも背景が一切描かれていない英美里が言っても空を切るだけ。
こうなってる理由は明白。会社内の各種ハラスメントに敢然と立ち向かう新人社員をカッコ良く描いて、徐々にみんなに認められていくと言う部分しか描いていないからだ。もっと主人公のバックボーンを丁寧に描けば、「五寸釘」にも説得力が増すに違いない。ここを改善しなければ、主人公の自己満足レベルで終わるだけだ。もったいない。
あとがき
少し前には、チラッと主人公の過去を描いていたのに、なんで止めちゃったんでしょう。そこをまず描いて、例えば小さい頃から無理難題や理不尽なことには黙っていられない子供だった的な設定でもあれば良いだけなのに。それをやらないまま進んでる意味が解かりません。
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