まれ (第105回・7/29) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』(公式)
第18週『親心ロールケーキ』『第105回』の感想。
なお、当記事は、受信料を支払ってるだけでモノ言わぬのもしゃくなので、本作への僅かな期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。楽しくご覧になっている方や愚痴や重隅突きはウザいと思う方は、読まない方が良いです。また、ネタバレサイトで先のあらすじを読んだ方、こちらに書き込むのは止めて下さい。
横浜から能登に戻った希(土屋太鳳)は、塗師屋での食事の支度や雑用などの手伝いに追われ、さっそく大忙し。同時に、遠距離結婚を続けてきた圭太(山崎賢人)との生活がスタートするが、初めての夫婦そろっての生活はどことなくぎこちない。翌日、修理の器を届けに桶作家を訪れた希は、2度目の自己破産で落ち込む徹(大泉洋)を目にする。心配をしながらも塗師屋に戻った希を、圭太の母・直美(藤吉久美子)が待っていて…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
やはり、最後のチャンスを見捨てるのか
いよいよ始まった、脚本家と演出家が本気を出して巻き返すつもりなら最後のチャンスとなる『第2期・能登編』。私も最後の望みをかけて観始めたのだが、希(土屋太鳳)が義祖父を「弥太郎さん」と呼ぶ違和感でスタート。一部で話題の「2番の歌詞」もあの映像のままでは新鮮味も訴求力もゼロ。やはり最後のチャンスを見捨てるのか。
ホント、書くことないんだろうなあ
さて、本編。ホント、書くことないんだろうなあとヒシヒシと伝わってくるようなエピソードの連続。冒頭のナレーションであれこれ大忙しと誇大PR作戦をして、また「がんばる希アゲ」をしたいのは解かる。だって、そのために夢を一時中断までして能登に来たのだから。しっかり描くのは当たり前だ。
しかし、そのあとすぐに、夕方のあれこれ大忙しの頃に修理した器の届け物をしに来た桶作家で、2度目の自己破産をした父・徹(大泉洋)と長話。そして、大忙しのはずの希が帰宅したのは夜ってどう言うことだ。夢で挫折した父の気持ちと、夢を一時停止させた自分を重ねて、ボーっと歩いちゃったと思えってこと?
藍子の出番を作るために、物語が破綻してどうする
そして、紺谷家で走り回ってるのは藍子(常盤貴子)と言う不自然さ。そんな藍子に希から衝撃的な台詞が飛び出した。
希「まだおったんけ。入れ違いに帰ったんかと思っとった」
おいおい、紺谷家は忙しいのでないのか。その手伝いのために横浜から戻ったのではないのか。希が藍子が入れ違いに帰ったと思っていたのなら、早急に桶作家から帰宅しないとおかしくないか。
だって、紺谷家の雑用係を藍子が担当しているのは、希が戻るずっと前からのこと。この台詞を書いたことで、希が能登に戻ったことまで無駄になったのだ。書くことが無いのは重々承知だから、書くことが無いなら、思い付きで台詞を書かないで頂きたい。こちらは全力で篠崎先生がやらかした辻褄合わせをしてるんだから。
何の伏線も無く突然登場した圭太の母・直美
そして、何の伏線も無く突然登場した圭太の母・直美(藤吉久美子)。それも如何にも朝ドラの様式美丸出しの嫁イビリ役の風体と劇番で。やっぱり書くことないんだろうなあって感じ。で、もしかして、直美の「うちの人が放っとけっちゅうさかい黙っとりゃあ」で篠崎先生は辻褄わせたつもりなの。おいおい。
希が連絡しなかったから、直美が舅(しゅうと)と息子が倒れた時にいなかったと言う理屈も全く通らないのだが。大忙しの紺谷家の嫁でもある直美は、夫の実家の2度の一大事を希からの連絡待ちだったと言うことか。ここまで藍子を無駄に重用するなら、藍子が直美に一報入れるくらい描けただろうに。
クライマックスも、藍子、藍子、藍子の連続
“無駄は描いて必要は描かない” 本作の悪い癖がここでも出たか。で、茶の間のシーン。あのお茶も藍子が準備したことになる。と言うことは、ここでも希の存在理由が減ってしまった。桶作家から遠回りしないだけで、希がお茶を出してこのシーンに自然に辿り着けたのに、なぜそうしないのか。
また、後継ぎの大事なシーンで、圭太の横にいるのが藍子。圭太を応援するのも藍子。このスタッフ、どこまで藍子が好きなんだ。そして、舅と息子が倒れた時にいなかった義母が教育係って、どこまで無責任に思い付きで書き進めるつもりだろう。
あとがき
藍子を重用し過ぎですよ。寄生家族の女王様なのは承知していますが、紺谷家では完全に従業員兼家政婦の立場になってます。これでは、希の存在感が益々薄くなり、能登に戻った意味も無くなります。さっさと弥太郎さんには体調を戻してもらって、やはり『第2期・横浜編』でパティシェ物語を再開しましょう。
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【これまでの感想】
第1週『魔女姫バースデーケーキ』
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第2週『告白シュークリーム』
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第3週『卒業ロールケーキ』
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第4週『さよなら桜もち』
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第5週『情熱ミルフィーユ』
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第6週『母娘キャロットケーキ』
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第7週『横浜激辛プチガトー』
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第8週『危機的クリスマスケーキ』
43 44 45 46 47 48
第9週『再出発エンゲージケーキ』
49 50 51 52 53 54
第10週『「逆転一発パンケーキ」』
55 56 57 58 59 60
第11週『泥沼恋愛チョコレート』
61 62 63 64 65 66
第12週『官能カスタードクリーム』
67 68 69 70 71> 72
第13週『運命カカオ64%』
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第14週『絶体絶命メッセージプレート』
79 80 81 8283 84
第15週『下克上駄菓子ケーキ』
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第17週『究極選択パリブレスト』
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第18週『親心ロールケーキ』
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