ディレクターの目線blog@FC2

本家「ディレクターの目線blog」の緊急時&トラックバック用ブログです。コメントは本家のブログへ!

●このブログは、本家ディレクターの目線blog』の緊急時&トラックバック用ブログです。

●記事の閲覧やコメントの投稿は、本家ディレクターの目線blog』をご利用下さい。


0

まれ (第104回・7/28) 感想

朝ドラ まれ

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』公式
第18週『親心ロールケーキ』『第104回』の感想。

なお、当記事は、受信料を支払ってるだけでモノ言わぬのもしゃくなので、本作への僅かな期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。楽しくご覧になっている方や愚痴や重隅突きはウザいと思う方は、読まない方が良いです。また、ネタバレサイトで先のあらすじを読んだ方、こちらに書き込むのは止めて下さい。


希(土屋太鳳)の「マ・シェリ・シュ・シュ」最終日がやってきた。ちゅう房を掃除し、ショーケースのガラスを磨く希は、ここで過ごした日々を思い出す。天中殺では、かつての店の先輩・陶子(柊子)も訪れ、思い思いに希の旅立ちを祝福する。夜になり、天中殺2階、希が過ごした部屋に大輔(柳楽優弥)が訪れ、大悟(小日向文世)について話し出す。そして、大輔の言葉を聞いた希は、部屋を飛び出してしまう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

脚本&演出の最悪のセンスを1分間で魅せた

放送開始以来、日に何度も録画を観直して記事を書いているが、大悟(小日向文世)が希(土屋太鳳)を “一生懸命に育てていた” ことや “腕前が上達していたこと” そうだ。こんな大切なことを、常連客の台詞1つと、値札の差し替えの1カットで済ませるこの最悪の脚本と演出のセンス。僅か1分間で感じさせるのは見事と言うべきか。

明日から能登パートの出演者が歌う2番の歌詞になる

そして、本日が放送では聞き納めになった『希空~まれぞら~』の土屋太鳳さんが作詞した1番の歌詞ヴァージョン。これほどドラマの中身とオープニング映像に隔たりがある朝ドラも近年珍しいが、明日からは能登パートの出演者が歌うと言う。個人的には能登の自然の風景に、小林未郁さんが歌う英語ヴァージョンでお願いしたいが…

もはや連ドラの体を成していない

もうその後は突っ込むのも馬鹿馬鹿しい展開。芸人に「弥生」役の設定を捨てさせてモノマネ披露させたり、珍(孫成順)の唐突な中国の家族の話を入れたり冒頭の1分と合わせて、脇役まで総動員で「希アゲ」のコント三昧。

あんなに無駄を描く時間がたっぷりあったのだから、少しでも “皆に愛されていた希” を描けば多少は連ドラとしての説得力があるが、このたった15分間に、それもすべて後出しジャンケンで “皆に愛されていた希” を強引に台詞で盛り込むから、面白くもなんともない。いや、もはや連ドラの体を成していない。

紙が画面に映ったら、脚本家のネタ切れの合図

さて当blogでは、本作で紙(ノート、模造紙、巻物)が登場した時は、脚本家がネタ切れで台詞が書けないから、紙で説明してるだけの手抜きシーンと言う解釈がお約束。そして、今回も「粘りつくような」「芯を作る」と繰り返しただけ。そして、視聴者にはなぜロールケーキを作り出したのかも説明無しの状態で、話は進んじゃう。

粘りつくような執着心も無い修行と、なぜパティシェになりたいのか芯のないヒロインが、連呼するのだから呆れる限りだ。もちろん、この2つの台詞に「地道にコツコツ」と「子供の頃からの夢」を重ねたいのだろうが、過去の描写を見れば普通なら恥ずかしくて書けない台詞。しかし、流石の篠崎先生はビシッと書いて下さった。お蔭で物語が余計に陳腐になったが。

なぜ足し算でドラマの「芯」を描こうとするんだろ

そして、また昨日に続いて大悟と希の厨房コント。あんな厨房の隅に大悟が隠れている必然性が解からない。昨日も書いたが、深夜の厨房で大悟一人が調理台に手を乗せてため息でもついていれば良いだけなのだ。それで大悟の今の心情描写は十分過ぎるくらい。

なのに隠れて、その上「まずい」を言わせたり、ペティナイフを出すからコントに見えちゃう。真ん丸な涙顔で感動しろと音楽で強引に盛り上げるにも無理がある。

そしてなぜか、ここで池畑親子のほのぼの話。何が何でも家族を描きたいのは解からないでもないが、ここは師匠と弟子のシンプルな別れ話にしておけば良いのに。どうして足し算でドラマの「芯」を描こうとするんだろう。

あとがき

今回の15分間の詰め込み具合と強引さは、もしかしたら残りの放送で巻き返しをしようと言うつくり手の意思だったのかもしれません。修行を描かず、成長もしない希を描いて来た過去の104回分の放送を、無理矢理ですがリセットしたわけですから。

だとしたら、明日の第104回を第1回として創ってくるかどうかが、残り1/3の放送を決めてしまうような気がします。とにかくあれこれ描かずに “横浜で一生懸命に育てられた(修行はしてないけど)” ことと “腕前が上達していたこと” ありきで進めば良いのです。

そして、とっとと漆塗屋の手伝いを済ませて、再び何も無かったように「世界一のパティシェを目指す物語」にしちゃえば良い。終わり良ければ総て良しの言葉通りに。さて、脚本家と演出家、そしてNHKが起死回生の最後のチャンスをどうするか。明日からお手並み拝見です。

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ くる天-人気ブログランキング


     

★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
NHK連続テレビ小説「まれ」オリジナルサウンドトラック
連続テレビ小説「まれ」オリジナルサウンドトラック2 音楽/澤野弘之
連続テレビ小説読本 Vol.1 (洋泉社MOOK)
連続テレビ小説読本 Vol.2 (洋泉社MOOK)


★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/7332/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → コメント欄に、ブログ名、記事のタイトル、URLをご記入下れば、確認次第公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
なお、【Seesaaブログ】http://dmesen.seesaa.net/article/423138764.html でも、TB受付けております。


【これまでの感想】
第1週『魔女姫バースデーケーキ』
1 2 3 4 5 6
第2週『告白シュークリーム』
7 8 9 10 11 12
第3週『卒業ロールケーキ』
13 14 15 16 17 18
第4週『さよなら桜もち』
19 20 21 22 23 24
第5週『情熱ミルフィーユ』
25 26 27 28 29 30
第6週『母娘キャロットケーキ』
31 32 33 34 35 36
第7週『横浜激辛プチガトー』
37 38 39 40 41 42
第8週『危機的クリスマスケーキ』
43 44 45 46 47 48
第9週『再出発エンゲージケーキ』
49 50 51 52 53 54
第10週『「逆転一発パンケーキ」』
55 56 57 58 59 60
第11週『泥沼恋愛チョコレート』
61 62 63 64 65 66
第12週『官能カスタードクリーム』
67 68 69 70 71> 72
第13週『運命カカオ64%』
73 74 75 76 77 78
第14週『絶体絶命メッセージプレート』
79 80 81 8283 84
第15週『下克上駄菓子ケーキ』
85 86 87 88 89 90
第16週『絶縁コンビニスイーツ』
91 92 93 94 95 96
第17週『究極選択パリブレスト』
97 98 99 100 101 102
第18週『親心ロールケーキ』
103

関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック

送別会>『まれ』第104話

希をスーシェフにするために “シュシュ”を辞めさせられ 今度は希が辞めやすい様に スーシェフを紹介させられ …どんだけ哀れなんだっ陶子さん>ぇ …ひじゅにですが何か? 「絶対にもう一度パティシエになります」by希 ↑希が今、能登に戻らなければならない理由が希薄だから 「相変わらず勝手だなー」としか思えないんだが… *珍しく希が...

送別会>『まれ』第104話

希をスーシェフにするために“シュシュ”を辞めさせられ今度は希が辞めやすい様にスーシェフを紹介させられ…どんだけ哀れなんだっ陶子さん>ぇ…ひじゅにですが何か?...

連続テレビ小説「まれ」第104回★泣きたいんだよ あの人は

連続テレビ小説「まれ」 第104回(7月28日) 希(土屋太鳳)の「マ・シェリ・シュ・シュ」最終日がやってきた。ちゅう房を掃除し、ショーケースのガラスを磨く希は、ここで過ごした日々を思い出す。天中殺では、かつての店の先輩・陶子(柊子)も訪れ、思い思いに希の旅立ちを祝福する。夜になり、天中殺2階、希が過ごした部屋に大輔(柳楽優弥)が訪れ、大悟(小日向文世)について話し出す。そして、大輔...

まれ 第104回

内容 店を辞めることになった希(土屋太鳳) そんななか、常連さんから。。。。。。 敬称略 ほんと、酷いよね。 “一生懸命育てていた”らしく。。。“腕も上達していた”らしい。 どうせ、そんなコトだろうとは思っていたけど。 せめて、修行だけでも、シッカリ魅せ...

NHK朝ドラ【まれ】 第103回・104回 感想

「マ・シェリ・シュ・シュ」を辞める条件として、大悟(小日向文世)を納得させるロールケーキを作ることを言い渡された希(土屋太鳳)。今まで大悟から学んだ全てを込めたロールケーキを作るが、大悟は納得してくれない。一方、能登にいる圭太(山崎賢人)は、フランスの有名メーカーとの共同開発で磁器に漆を塗る陶胎漆器(とうたいしっき)作りをしているものの、納得できるデザインができずに苦しんでいて…(103話)...
My profile

Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

PR


TB送信について

一部のブログサービス(特に、FC2ブログ)宛に、FC2からトラックバックが届かないケースが発生中です。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村  PVアクセスランキング にほんブログ村

楽天市場PR

カテゴリー+月別アーカイブ

 

検索フォーム

PR

FC2カウンター

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数: