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映画「インサイド・ヘッド(2D・日本語吹替版)」 感想と採点 ※ネタバレなし

映画「インサイド・ヘッド(2D・日本語吹替版)」 感想と採点 ※ネタバレなし
映画 『インサイド・ヘッド(2D・日本語吹替版』 公式)を昨日、劇場鑑賞。採点は飽くまで本編のみの評価(理由は本文にて)で ★★★★ (5点満点で4点)。100点満点なら80点にします。

私の評価基準(映画用)

ざっくりストーリー

11歳の少女ライリーは、父の仕事の都合で住み慣れたミネソタの田舎町から、大都会のサンフランシスコへ引っ越す。新たな生活に慣れようとするが、不安や淋しさでライリーの心は不安定になる。

ライリーの頭の中には、ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミの “5つの感情たち” がライリーの人格を形成しているのだが、まだまだ未成熟な彼らにとって、ライリーを幸せにすること一番大事な使命だ。

日夜ライリーのためにぶつかり合っているが、ライリーの不安な心が “5つの感情たち” の関係にも影響を与え、大事件が起きてしまう。そして、いつもライリーを悲しませることしかできない “カナシミ” の役割は何なのか?に物語は迫っていく…

心理学と哲学の面白さが見事に描かれている

ディズニー&ピクサー映画と言えば、これまでオモチャや車、魚や飛行機などを擬人化して、豊かな感情と超個性的なキャラクターたちを生み出して来たが、本作ではついにその「豊かな感情」が「超個性的なキャラクターたち」となり主人公になってしまった。

この発想そのものが実に楽しいのだが、楽しいだけでなく、喜び、怒り、嫌悪、恐れ、悲しみの5つの感情をそれぞれ明確に掘り下げて、不慣れな土地に引っ越して来た思春期の少女の不安と、新天地での父の仕事が上手く行かなかったり引越しの荷物が届かなかったりの大人の事情、更に両親の子育てへの不安や戸惑いまで描く。

だから、子どもや親たちの心理戦を観ているような心理学の面白さと、なぜ5つの感情が人間に備わっているのかと言った哲学的な面白さが、見事に表現されている。

感動が記憶と連動してることが見事に映像化されてる

しかし、そこはディズニー&ピクサー映画だ。いつもの楽しさや解かり易さやハラハラドキドキもたっぶり入ってる。そんな中でも秀逸なのが、カナシミを描くことで「悲しみ」とは何なのかを徐々に魅せていく過程だ。ライリーを幸せにするのが目的の5つの感情の中で、ライリーを悲しませるだけのカナシミが自己嫌悪に陥り、常に物事を前向きに考えるヨロコビがカナシミの支えになるくだりも素晴らしい。

更に本作の見所は、感情だけでなく感情が「記憶」と連動していることを、ライリーが幼少期に想像して創り上げたピンク色の象のようなビンボンが、ヨロコビとカナシミを手助けしながら辿る運命は感涙ものだ。

ラストでカナシミの存在や役割の秘密を知った時…

人間誰でも、大切なものを忘れたり置き去りにしたり、大切な人たちを不機嫌にさせてしまったりすることはある。しかし、そんな未熟な自分のすべてを見せられる相手がいるからこそ、その人たちとの絆が生まれるのだ。

ラストでカナシミの存在や役割の秘密を知った時、ライリーも両親も、5つの感情たちも、また1つ成長している。そんな劇中の登場人物たちの成長をじっくり見守るように観終えた時、本作の秀逸さにもう1度驚くと思う。とにかく、本編は最高の仕上がりだ。

上映前のドリカムのMVに
イカリとムカムカを超えてカナシミしかない

ただ、本編が始まる前が最悪だ。冒頭のピート・ドクター監督の1分程度の観客への呼びかけ映像もどうかと思うが、それ以上に意味不明なのが、強制的に視聴させられるDREAMS COME TRUEの書き下ろし主題歌『愛しのライリー』のミュージックビデオ。それもドリカムは登場せずに、見ず知らずの男女親子の喜怒哀楽の写真で構成されている。

毎週結婚披露宴でプロフィールビデオを見慣れている私でも、お客さまだから観ていられる訳で、お金を支払って他人の顔写真を強制的に見せられるのは、イカリとムカムカを超えてカナシミしかない。本編のエンドロールでもう一度聞かされないのが救いだが、本編のエンドロールの後に見せられても腹が立つと思う。

ドリカムにやられた直後に上映される短編アニメーション『南の島のラブソング』も、地震だ火山だとニュースになっている今の日本ではちょっと的外れな作品。嫌な思いをしたくないなら、終演時間から本編上映時間の94分を差し引いて入場するのをお勧めする。

あとがき

子どもが成長する過程で、私たちの頭の中で実はこんなことを、魅力的なキャラクターたちが繰り広げる冒険物語として見事に描いてくれています。そして、最後に悲しみと言う感情の秘密を知り、心の仕組みに感動しつつ、それが自分にもあることで自分自身さえ愛しくなります。
カサカサした日常に潤いを与えてくれる、そんな作品です。子どもでも十分楽しめますが、大人はこの奥深いストーリーに何十倍も楽しめると思います。

最後に、吹替版か字幕版かですが、私は近所で吹替版しか上映していなかったので選択肢がありませんでしが。5つの感情たちの声は特に違和感はありませんでした。ただ声優初挑戦のビンボンを演じた佐藤二朗さんだけは、最後まで顔が浮かんでしまいました。選択肢にあるなら字幕版の方が良いと思います。

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