ホテルコンシェルジュ (第3話・7/21) 感想

TBS系火曜ドラマ『ホテルコンシェルジュ』(公式)
第3話『VIP客はワガママ歌舞伎役者!一夜限り奇跡の舞』の感想。
6歳の繭(田牧そら)が貯金箱を抱えて、「ホテルフォルモント」にやって来る。明日が祖母・澄江(草村礼子)の誕生日なので、泊めてほしいという。鷲尾(高橋克典)の計らいで、2人は特別に宿泊できることに。翌日、歌舞伎俳優・惣太郎(大東駿介)がチェックイン。わがままな惣太郎に、塔子(西内まりや)たちは振り回される。そんな中、繭と澄江がホテルに到着。塔子らは誕生日を祝う準備をしていたが、澄江は必要ないと断る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
本作が、つまらない方向にしか進んでいない2つ理由
うーん、確実に第1話からつまらない方向に進んでる。その理由は2つ。今日はそこに触れようと思う。
1.ホテルが現実離れし過ぎている
前回が料金を踏み倒す「スキッパー被害」で、今回がお金の無い祖母と孫と言う段階で脚本家のノーアイデアに失笑するが、まあドラマにはよくあることと言うことにしておく。
で、1つ目は、ホテルフォルモントが現実離れし過ぎていること。その祖母と孫に巨大高級一流ホテルが完全に振り回されることなんてあり得ない。特に今の日本のホテルなら。また、以前も書いたが、本作のコンシェルジュは完全に業務範囲を逸脱し過ぎ。子どもがホテル内をうろうろ走り回るのを見逃すのも安全面からあり得ない…
結局、ホテルもコンシェルジュも嘘くさいのだ。決して民宿を卑下するつもりはないが、アットホームなおもてなしが売りの家族経営の、例えばドラマ『ビーチボーイズ』に登場した民宿『ダイヤモンドヘッド』の話なら十分納得できる。ドラマの舞台と職業設定に首を傾げたら、その上で動く物語に感動ななんてあり得ない…
2.物語全体が主人公を失敗させるために創られ過ぎ
2つ目は、物語全体が主人公を失敗させるために創られていること。これも1つ目の「ホテルに現実味がない」に繋がるが、美穂子(若村麻由美)と歌舞伎俳優・惣太郎(大東駿介)が以前からの知り合いと言う設定があり、美穂子のあの完璧主義な性格なら、美穂子が塔子(西内まりや)を指導すべきだし、塔子が教わらないのもおかしな話。結局、塔子は失敗するために行動しているのだ。
そして最悪なのは、美穂子のキャラ設定が破綻してしまったことだ。それによって、このホテル全体の教育プログラムやお客様への姿勢まで崩壊した。いくら物語上で主人公が失敗しなくては話が始まらないと言っても、一番やってはいけないことなのに…
その上、今回は2つの客のエピソードが同時進行し、それぞれで塔子が失敗を繰り返すから「なぜこん娘がコンシェルジュをやっていられるの?」と言う疑問詞が常に頭から離れない。更に2つのエピソードを強引に結び付け、一気に塔子の手柄して終わっちゃう。一方だけ失敗エピにするだけで良いのに…
あとがき
ホテルが題材でなければ、今回で完全に離脱していますが、私もホテルで働く者として次までは付きあおうと思います。もう塔子がコンシェルジュとして未熟なのは十分描かれているので、ホテルの教育や塔子の成長に物語をシフトした方が良いです。いちいち文句を言う生花店もウザい。
夏に高級ホテルに宿泊してる気分になるような、爽やかなドラマにして下さい。失敗だらけの未熟なコンシェルジュと現実味のない感動押しつけエピソードも暑苦しいだけ。そうそう西内まりやさんの演技もね。あっ、言っちゃった。
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