表参道高校合唱部! (第1話 初回15分拡大・7/17) 感想

TBS系金曜ドラマ『表参道高校合唱部!』(公式)
第1話・初回15分拡大『歌の力で奇跡を起こす!少女と家族の物語あの名曲も合唱に!』の感想。
合唱をこよなく愛する真琴(芳根京子)は、香川から東京の表参道高校に転校。かつて合唱の楽しさを教えてくれた教師・有明(城田優)が同校で合唱部の顧問を務めていることに期待を膨らませる。ところが、合唱部は廃部寸前で、有明も別人のようにやる気を失っていた。しかし、ある目標を持つ真琴は、合唱部の立て直しを決意する。部の存続のためには8人の部員が必要だと知った真琴は、早速部員集めの準備をするが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
お見事!物語の世界に吸い込まれたプロローグ
今回も、ほぼ事前情報ゼロで視聴開始。番組冒頭、全く知らない女の子のどアップでスタート。それもトントンと体育館のステージ上でジャンプしてる。うーん、なかなか斬新なファーストカットだ。そして、どこかで見たことあるなこの子って感じで少しもやもやした気持ちで観ていると…
「涙そうそう」の合唱アレンジ曲が、気持ちよくスネークイン(音声を極く小さい音量からゆっくりと上げていくこと。フェードイン小さい音量で且つゆっくり上げていく)。久し振りに丁寧な音楽の入れ方に感動にグッと来たそして歌い出しに合わせて、香川県小豆島の美しい港の空撮風景。僅か1分間でどんどん吸い込まれていく感じ。
涙顔の真琴(芳根京子)、見送る合唱部の学生たち、母、父、妹、お守りのCDとカットは続く。2分40秒程で主人公が上京する理由を端的に且つ情緒的に表現した見事なプロローグだ。これは「大アタリ」の予感がする。
真琴の素直な歌声で、物語は進んで行く
通学電車のシーンで思い出した。真琴役の芳根京子さんは『仮面ティーチャー』に出ていた女優さんだ。そして物語は、芳根さんの吹替えで無いと思うが実に心に響く真琴の歌声で、次々と合唱部のメンバーが真琴の下に引き寄せられていく。多少ご都合主義的な展開だが、演者たちが新鮮なのが救い。観ていてイラッとすることなく話は進んで行く
設定も映像も盛り込み過ぎも、実に「朝ドラ」風
映像や登場人物など実に「朝ドラ」風。ヒロインが素直で元気で曲げない信念の強さで何かを目指すのもそうだし、脇役たちの設定の解かり易さや美術セットの安っぽさも。そして何より、合唱部の復活、顧問の有明(城田優)のこと、無気力な学校、スクールカースト、そして両親の仲直りと、これでもかと盛り込んでくる脚本もだ。
前作「アルジャーノンに花束を」の二の舞にはなるな
観終わった感想は、前作『アルジャーノンに花束を』の悪いところを踏んで欲しくないことだ。前作は主人公や脇役もみんな魅力的、主人公の変化の部分の物語も実の良く書けていた。しかし、研究所、対等の友だち、恋人、家族などなど序盤で詰め込んだことで、残念ながら最終回の着地点がスッキリしなかった。
本作も同じ匂いを感じる。ヒロインも脇役たちもきちんと役割分担されいる上に個性的で魅力的。しかし、真琴が解決せねばならない問題が多過ぎる。1人の人生を描いた『天皇の料理番』方式で巧みな時間経過で乗り切れる物語では無い。となると、都合良く幾つかの問題を重ねて解決していくしかないのでないだろうか。
素直な登場人物のお話だから、整理整頓して魅せて欲しい
そこが本当に心配だ。ヒロインが親の思いを継いで合唱部を再建して、両親の関係を基に戻すと言う物語の骨格は新鮮だし、実に面白そう。でも、例えばイジメを複数描いたり、顧問に一癖二癖もあったりと、第1話から盛り込み過ぎが見えてる。
今回は、15分の拡大で詰め込み過ぎたと思うことにする。1時間枠ならスッキリ見られたと思うことにする。「大アタリ」の予感がする本作だけに、とにかく詰め込み過ぎを感じさせない上手い編集を次回に期待したい。映像も物語も悪くない。あとはごちゃごちゃした感じを視聴者に与えなければ、絶対に化けると思う。
あとがき
あれこれ書きましたが、ドラマ全体の雰囲気は、アルジャーノンロスと天皇の料理番ロスから気持ちよく脱出出来そうな第1話でした。ラストの清らかな合唱は正に感動的。視聴率狙いでゴリ押しタレントを入れない企画も新鮮。世代を超えた人たちに希望や勇気を与えるドラマになるかも。第2話に大きな期待をします。
そうそう、主題歌『好きだ。』を歌うのが、 Little Glee Monsterってのも良いですね。実に本作に合ってます。そして、撮影協力している千葉県立幕張総合高等学校合唱団の皆さんの音源もAmazonで手に入ります。実に清々しい気持ちになれます。それと冒頭の駅ですが、東葉高速鉄道の北習志野駅と予想(未確認)。
【追記 2015/07/19 16:25】
上に書いた夏目快人(志尊淳)が香川真琴(芳根京子)が痴漢に間違えられた駅のロケ地ですが、エンドクレジットにも「東葉高速鉄道」とあるように、ロケ地は東葉高速鉄道の「北習志野駅」のホーム及び階段でした。現地で確認してきました(写真あり)。
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歌え! 多摩川高校合唱部
恋する合唱 千葉県立幕張総合高等学校合唱団
あの日教室で歌った 思い出の合唱曲
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