天皇の料理番 (第11話・7/5) 感想

天皇の料理番

TBS系『天皇の料理番』公式
第11話『皇居編~最愛の人と最後の晩餐』の感想。
なお、原作小説:杉森久英『天皇の料理番』は未読。過去のドラマ作品も未見。


震災で家を失った篤蔵(佐藤健)一家は、亡兄の恩師・桐塚(武田鉄矢)の家で世話になっていた。翌年、震災で延期になっていた皇太子の「ご成婚の儀」が行われ、祝いの騒ぎの中、パリから帰国した新太郎(桐谷健太)が篤蔵を訪ねてくる。1926年末、篤蔵が料理番として仕えてきた天皇が崩御。年が明け、新居を構えた篤蔵は、失意の中にも新たな決意で仕事に臨むが、震災後、働き詰めだった俊子(黒木華)が倒れてしまう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

本題に入るまでのプロローグが見事だった

ドラマスタートと同時に俊子(黒木華)の体調不要を見せて先週の予告編の不安を思い出させた直後に、ゴキブリ並みの生命力を持つ男・新太郎(桐谷健太)が登場し、連ドラの楽しさと伸太郎の持ち味の楽しさを提供。その間僅か3分。10分間の延長に抱いたていた若干の不安が吹っ飛んだ、そんな見事なプロローグだ。

久し振りに、一家団欒が羨ましくなった

俊子が朝起きてきて、篤蔵(佐藤健)が朝食を作るシーンがとても印象的だった。怒りと優しい言葉で描く篤蔵が妻を思う気持ち、料理をする夫を見ているだけで幸せを感じる俊子、そして手際よく卵をかき混ぜる佐藤さんの演技も、幸福感で溢れる黒木さんも自然体、そして秋山一家の微笑ましい朝食シーン。

テレビの中の一家団欒のシーンが羨ましいと思ったのは久し振りかもしれない。(もちろん、我が家にも細やかながら一家団欒はございますが…苦笑)

描写の丁寧さで、箇条書き的時間経過が気にならない

基本的に、時間経過によってドラマ全体の箇条書きが気にならないと言ったらウソになる。しかし、様々な脚本や映像の工夫によって、ふと所々に情緒的な台詞やカットが挿入されるから、物語の面白さと描写の丁寧さが完全に勝って違和感を覚えないのも、本作の良く出来たところだ。

1カットだけ登場する新太郎が描いた仙之介(佐藤蛾次郎)の似顔絵、宮前(木場勝己)の「生憎耳が遠くなり、声も大きくなってしまいました」との退職の理由、宇佐美(小林薫)の登場、そして、食養生が始まるくだりで寝床の俊子が見上げる僅かに揺れている天井のカットなど、手抜き無しなのが心地良い。

鐘の音と柱時計だけで魅せた年越しも印象的だった

除夜の鐘で年が明ける一家団欒のシーンも感動的だった。ありがちな神社の行列や除夜の鐘を突くカットを挟まずに、鐘の音と柱時計だけで魅せた俊子の命のともしびが年を越した喜びを、六畳一間で家族みんなで分かち合う。その後の安心して眠る子供たち、鈴が夫婦の橋渡し役になる話も印象的だった。

俊子の死とその悲しみの魅せ方も工夫がいっぱい

宇佐美「大した奥さんだな。
           奥さんの真心はこの子たちの中で生きてる。
           ずっと生き続ける。

延長の10分間は、宇佐美のこの台詞のためだったのだ。俊子の死を仰々しく描かず遺影だけで済ませ、子どもたちの力強い言葉と俊子の回想と篤蔵の涙のモンタージュで、じわじわと俊子の死の悲しみを伝える手法も、きちんとあの最初の一家団欒へと帰着する編集も見事。

あとがき

まさに、「連ドラここにあり」と言う作品でした。主人公の年表の箇条書きなのに、1行1行と行間の描写が上手いから、全く早急な気もしませんし、むしろテンポよく感じるのは、これまでよりも勝っていた第11話でした。素晴らしいフルコースを頂いた、そんな満腹感に満たされました。

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ くる天-人気ブログランキング


     

★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
TBSテレビ60周年特別企画 日曜劇場「天皇の料理番」オリジナル・サウンドトラック
天皇の料理番 (上) (集英社文庫 す 1-7)
天皇の料理番 (下) (集英社文庫 す 1-8)
天皇の料理番 公式レシピブック (ぴあムック)


★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/7230/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → コメント欄に、ブログ名、記事のタイトル、URLをご記入下れば、確認次第公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
なお、【Seesaaブログ】http://dmesen.seesaa.net/article/421870104.html でも、TB受付けております。


【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話

関連記事
スポンサーサイト

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

天皇の料理番「皇居編~最愛の人と最後の晩餐」

震災で家を失った篤蔵(佐藤健)たちは、桐塚(武田鉄矢)の家で、しばし世話に。「篤蔵 (佐藤健)さんより長生きします」と言ってた俊子 (黒木華) だけど、子宝と仕事に恵まれ、多忙な日々に病魔が襲ってきて、ついに、倒れてしまいました。病名は心不全自宅での療養生活が続き、安静の生活、どんどん弱ってくるのですが、篤蔵ファミリーの結束はより固まり、篤蔵の愛に満ちた介護料理。俊子は幸せそうに感じられまし...

天皇の料理番 第11話

息子の授業参観に参加した俊子(黒木華)は、帰りに胸を押さえて座り込んでしまいます。 一緒にいた梅(高岡早紀)が心配しますが、俊子は大丈夫だと言って・・・ やがて、俊子は篤蔵(佐藤健)の前で倒れてしまうことに。 一太郎(大八木凱斗)が医者を呼びに行ってくれて、俊子が心不全を患っていることが判明します。 その時から、篤蔵と俊子の食養生が始まるのでした。 篤蔵は、色々...

天皇の料理番

天皇の料理番 日曜 21:00 TBS 2015年4月26日~ [キャスト] 佐藤健 黒木華 桐谷健太 柄本佑 高岡早紀 佐藤蛾次郎 芦名星 森岡龍 石橋杏奈 坪倉由幸 (我が家) 西沢仁太 黒田大輔 大西武志 渡邊衛 大熊ひろたか 城戸裕次 鈴木亮平 武田鉄矢 伊藤英明 麻生祐未 加藤...

天皇の料理番 #11

『皇居編~最愛の人と最後の晩餐』

「天皇の料理番」第11話 感想

 篤蔵と俊子のお互いを想う気持ちが切ない11話でした。  倒れた俊子。医師は心臓が悪く安静にするようにと言います。  篤蔵は食事を作るなどの家事を引き受けます。  体にいい食材を使って、俊子に食べさせます。  梅雨の季節に、窓の外にかたつむりを見ます。  家族皆で年越しそばを食べます。  嬉しそうに見ている俊子。  除夜の鐘が鳴ります。

「天皇の料理番」 第11話 皇居編〜最愛の人と最後の晩餐

 大正12年(1923年)9月末。  震災後、篤蔵たちは桐塚先生(武田鉄矢)のお宅にお世話になっていた。 桐塚家には下宿を失った学生たちも住んでおり、俊子(黒木華)は幼い周二郎 ...

天皇の料理番 episode11

「皇居編〜最愛の人と最後の晩餐」 内容 大正12年、9月末。 震災を乗り切った篤蔵(佐藤健)たちは、桐塚(武田鉄矢)の世話になっていた。 篤蔵は、通常の業務だけでなく、震災の救護活動も続け。 俊子(黒木華)も、新居探しや、産婆の手伝いで忙しかった。 そし...

「天皇の料理番」真っ直ぐな料理人11篤蔵は俊子の病気を最期まで看取り料理番として戦争に巻き込まれていく事になる

「天皇の料理番」第11話は震災から逃れた篤蔵たちは俊子の体調が戻らないながらも暮らしていた。そんな中で大正天皇が亡くなり昭和天皇が即位して昭和となったところで俊子の容 ...

天皇の料理番〜「ジュテームって何ですか?」 伏線が回収された愛情溢れるシーン

「ジュテームって何ですか?」  自分の命が幾ばくもないことを知っている俊子(黒木華)は、ずっと聞きたかったことを尋ねた。  返答に困る篤蔵(佐藤健)。  長い間があってこう答える。 「食ういうことじゃ。今日も明日も明後日も、私はあなたより長生きしますって、...

【天皇の料理番】第11話感想と視聴率好調♪

「皇居編~最愛の人と最後の晩餐」 第11話の視聴率は、前回の16.1%より上がっ

ワイルドヒーローズ最終回&天皇の料理番十一話感想

■ワイルドヒーローズ最終回 俺はこのドラマ好きだったですね。台詞とか、男気とか、友情とかモロ漫画チックなんだけど、熱かった。それが嫌味じゃなかった。 日花里ちゃんとの日常シーンがもう少しあれば、というよりほとんどなかったが(笑)もっとよかったなあ。 いつも逃げ回ってるシーンばかりで、普通の女の子のシーンがあれば逆にシリアスシーンに張り合いが出ると思うんだけど。

天皇の料理番 第11話

公式サイト 大震災から逃れた 篤蔵 (佐藤健) たち。俊子 (黒木華) の体調は

コメント

コメントを残す

Secret

※なお、送られたコメントはブログ管理人が承認するまで公開されません。
※また、当blogの「コメント,トラックバック&リンク・ポリシー」に基づき、管理人が不適切、不適当、不愉快と感じたコメントは非公開、または予告無く削除します。

楽天市場PR

TB送信について

一部のブログサービス宛に、FC2からトラックバックが届かないケースが発生中。
ご迷惑とは存じますが、SeesaaブログからもTB送信させて頂きます。

最新記事

PR


カテゴリー+月別アーカイブ

 

検索フォーム

PR