ザ！世界仰天ニュースコラボドラマ なぜ家族は消されたのか？心を操る恐怖のサイコパス～成海朔の挑戦 Ⅱ～ （2015/7/1） 感想

日テレ系『ザ！世界仰天ニュースコラボドラマ　なぜ家族は消されたのか？心を操る恐怖のサイコパス～成海朔の挑戦 Ⅱ～』（世界仰天ニュースの公式）
『家族が家族を滅ぼす…恐怖のサイコパスとの闘い』の感想。

---

櫻川大学准教授の成海朔（山下智久）の元に、ゼミ生の瀬野尾ひかり（山本美月）がやってきて、自分の先輩で成海のかつての教え子・野川諒子（夏菜）が3週間前から行方不明になっている、と衝撃的な報告をする。そんな中、手掛かりを探して婚約者・真壁広樹（田中圭）が成海を訪ねてくる。憔悴しきった様子の真壁に会った成海は、微かな違和感を抱く。
数日後、諒子の居場所がわかったと真壁に呼び出されたひかりは、頼まれるまま諒子のいる地方のスナックに電話をかける。その話を聞いた成海はあることをひらめき、ひかりに「君ははめられたんだよ。真壁広樹はおそらくコントロールフリークだ」と忠告する。
その頃、成海のもとに幼馴染みの刑事・安孫子賢人（浅利陽介）から女子高生（大友花恋）のカウンセリングの依頼が入る。成海はそれを引き受ける代わりに、真壁のことを調べて欲しいと賢人に頼む。女子高生は、世間話はするが、名前や身元は何も話してはくれない。そして、身体には火傷の痕…。成海は少女との会話から、数年の間、彼女は情報が遮断された場所にいたのではないかと予測する… 監督：森田俊介／脚本：松田裕子、早野円
---上記のあらすじは[ナビコン・ニュース]より引用---

前回よりも魅力的な “成海朔” が仕上がっていた

前回の『なぜ少女は記憶を失わなければならなかったのか?～心の科学者・成海朔の挑戦～』（2014/10/1放送）の成海朔（山下智久）は少し軽めの設定だったが、今回の朔（咲ではない・笑）は直接強敵と対峙するシーンが多いため、ひょうひょうとした優しい雰囲気より、感情を荒げる熱い成海に仕上がっていたのは新たなキャラの魅力として悪くなかった。

普通のドラマ枠にはない面白さがあった

物語全体は、しっかりと主人公の成海が事件解決まで力強く牽引しつつ、脇役の過剰登用もなく、すべての登場人物が無駄なく活かされていた。特に成海と真壁（田中圭）の心理戦は、2人の好演も相まってかなり迫力ある見所になっていた。サスペンス的に上手く捻ったストーリーに、所々挿入されるコメディタッチな場面が、普通のドラマ枠にはない面白さを生んでいた。

再現ドラマタッチの映像がリアルなドラマを魅せた

放送尺で約83分間と2時間ドラマにも及ばない長さだが、全体の印象は物足りないことも無く、むしろ無駄を削ぎテンポよく展開しつつも、魅せるところはきちんと魅せていて、脚本も演出も好感が持てた。また、映像（撮影）もドラマと言うよりドキュメンタリーや再現ドラマ風のタッチだったのも新鮮だった。身近にいつ起こってもおかしくない恐怖を視聴者に知らせる役目も果たしたと思う。

あとがき

上手い具合にまとまった面白いドラマでした。4月期は肩透かしの連ドラが多かったので、むしろこの位の規模で肩の力が入らない作風が、面白いドラマをつくるのかもしれません。また、配役も絶妙でした。一見人が良さそうサイコパスを演じた田中圭さんも良かったし、夏菜さんや大友花恋さんもじっくりした演技で悪くなかった。

そして、『アルジャーノンに花束を』（最終回の感想記事）以来の “俳優・山下智久” ですが、たぶん本作と同時撮影していた時期があるんでしょうかね。前作を観直してみましたが、明らかに “眼差し” の芝居が今作の方が良かったです。ミステリアスなのにひょうひょうとした成海朔のキャラも魅力的ですし、ストーリーも悪くない。下手なスタッフにさえ捕まらなければ、連ドラで観てみたいと思います。

http://

     
 

★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
【Amazon.co.jp限定】アルジャーノンに花束を Blu-ray BOX （オリジナルトートバッグ付）
【Amazon.co.jp限定】アルジャーノンに花束を DVD BOX （オリジナルトートバッグ付）
アルジャーノンに花束を Blu-ray BOX
アルジャーノンに花束を DVD-BOX
TBS系 金曜ドラマ「アルジャーノンに花束を」オリジナル・サウンドトラック
アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV)

---

★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/7215/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → コメント欄に、ブログ名、記事のタイトル、URLをご記入下れば、確認次第公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
なお、【Seesaaブログ】http://dmesen.seesaa.net/article/421659463.html でも、TB受付けております。