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天皇の料理番 (第10話・6/28) 感想

天皇の料理番

TBS系『天皇の料理番』公式
第10話『皇居編~関東大震災と家族の決意』の感想。
なお、原作小説:杉森久英『天皇の料理番』は未読。過去のドラマ作品も未見。


1923(大正12)年、篤蔵(佐藤健)と俊子(黒木華)は、3人の子宝に恵まれていた。篤蔵が「天皇の料理番」とは知らない8歳の長男・一太郎(藤本飛龍)は、家での父親の姿を見て、料理人の仕事に偏見を抱いていた。ある日、篤蔵は俊子から、一太郎が作文で父親の職業を質屋と書いていたと聞き、ショックを受ける。しかし、真実を伝えることもできず、親子はぎくしゃくする。そんな中、東京が前代未聞の大地震に襲われ…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

明るくテンポのある見事な5分間のプロローグ

先週の予告編で、多くの視聴者が悲惨な関東大震災の歴史が描かれるのを既知なのを上手く活かして、まずは冒頭の5分間で、周蔵(杉本哲太)の失態で笑いを取り、篤蔵(佐藤健)と俊子(黒木華)の子ども誕生を微笑ましく描き、篤蔵と宮前(木場勝己)の相変わらずの関係を描きつつ、節子皇后(和久井映見)登場のサプライズ…

とにかく、篤蔵の情熱や優しさを中心に明るい雰囲気で一気に本作らしさを魅せた見事な5分間のプロローグ。展開が速いのが良し悪しの部分ではあるが、その速さを逆に活かして、心地良いイントロを創り出した。やはり、このテンポ感こそ重要な本作らしさなのだ。

生き生きと暮らす姿で夫婦と家族の物語が描かれた

そして、ちょうど30分、「大正12年(1923年)・9月1日 土曜日」のテロップが出るまでは、これでもかと言うほど濃厚な夫・篤蔵と妻・俊子と夫婦愛の物語と、育児の難しさがズシリと伝わる父・篤蔵と母・俊子と長男・一太郎(藤本飛龍)を囲んだ家族愛の物語が、真夏の青空のように清々しく描かれた。

ここもいささか急に主人公が3人の子持ちになった印象は否めないが、親子3人を始め、登場人物たちを演じる俳優たちが画面の中で生き生きと暮らす姿をしっかりと魅せてくれるから、全く違和感が無い。やはりむしろテンポの良さが、次の展開への期待に繋がる。本当に上手い構成だ。

素晴らしい篤蔵と俊子の物語が仕上がった

そして、後半は関東大震災と言う最大のピンチの中で、天皇の料理番としてのプライドと責任感と行動力、夫として父親として妻子の下にすぐに行けない焦りと困惑を、独り身の宮前や皇居内に逃げてきた被災者たちとの絡みを交えてつつ、感動の一太郎との再会。家族の安否を知る篤蔵。

そして、父の秘密を知った一太郎に、産婆さんをしながら父の自分の職業への真摯な姿勢や我が子への優しさを丁寧にやさしく説いていく俊子が本当の強い母親になった瞬間、そして翌朝の笑顔で働く父の姿を見て一太郎がまた一つ大人になった瞬間、素晴らしい篤蔵と俊子の物語が仕上がった。

あとがき

ここへ来て、大正皇后役に和久井映見さんとその女官役に伊藤かずえさんがゲスト出演とは、何とも豪華なサプライズですね。これで益々ドラマに奥行きと広がりが出ました。残り2話、本当に目が離せません。

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