かもしれない女優たち (2015/6/23) 感想

37.5℃の涙

フジテレビ系『かもしれない女優たち』公式
『バカリズム脚本!竹内・真木・水川がどん底人生を生きる』の感想。


とあるスタジオ玄関に颯爽と入ってくる女優・真木よう子、水川あさみ、竹内結子。女優としての輝かしい経歴を振り返りながら、楽屋へ入ると…そこは、真木が女優としてターニングポイントであった作品のオーディションでチャンスをつかみ損ねてしまった世界。水川が女優としてターニングポイントであった作品のオーディションでチャンスをつかみ損ねてしまった世界。竹内が女優としてターニングポイントであった原宿でのスカウトを断ってしまった世界。
その世界では、真木はバーでアルバイトをしながら、エキストラ同然の端役を演じる日々。周りから取り残されてしまったという悔しさを忘れないため、ある日記をつけている。水川は、同い年で共に女優を目指していた友人・奈緒が順風満帆に重要な役をつかんでいることに不安と嫉妬を感じている。竹内は、出版社で雑誌編集の仕事につき忙しい日々を送る一方、会社帰りに彼氏とデートするなど充実した生活ぶり。ある日上司から、知り合いが描いたという漫画の書籍化の仕事を指示される。
3人の人生がひょんなことから不思議な接点を持ち始め、やがて交錯していく…。
---上記のあらすじは[公式]より引用---

果たして、『素敵な選TAXI』を超えるのか?

管理人みっきーが選ぶ「2014年地上波の連ドラBEST20」』で、年間の堂々第1位に『素敵な選TAXI』に輝いた脚本家・バカリズム氏の作品と言うことで、『素敵な選TAXI』にも似た「もしもそうだったら?」を人気女優3人の売れない時代を描くテーマは興味津々。さて、『素敵な選TAXI』を超えるのか。

中盤までは、奇妙なSFちっくな物語で面白かった

中盤までの、3人の女優が登場しトイレから出て来ると、チャンスを掴み損ねた時代からスタートするアイデアも楽しいし、それぞれの “素” っぽいナチュラルな一面で進んで行く部分までは面白かった。

中盤以降は、真面目、面白味のない演出になった

しかし、徐々に暗雲が立ち込め始めたのは中盤で、出版社勤めの竹内結子が恋人に結婚話を持ち出すあたりから。ここから脚本は3人の女性の人生のどんでん返しをラストのスターウォーズまで一気に描く部分なのに、演出のノリが良く言えが普通、悪く言えばノリが悪い。

脚本はファンタジーなのに、映像は現実的とのギャップ

だから、本作の最大の見せ場であるラストに向けての、女3人の物語が交錯しつつも、1件1件片付いて行く過程のファンタジーっぽさを笑いで魅せて欲しかったのに、結局、最後まで真面目で面白味のない演出で終わらせてしまった。

真面目の中にブラック的要素や遊び心を感じられず、結果的に3人の女優のPV風になったのは、バカリズム氏の脚本に秘めらえたものを演出家が引き出しきれていない証拠。これなら、当然『素敵な選TAXI』のスペシャルをやった方が良かったと言わざるを得ない。

あとがき

演出もバカリズムさんがやったら良かったのに。それだけです。PerfumeらのPV監督である関和亮さんでは、厳しかったですね。90分間にドラマが無かった。ただ3人のエピソードが交錯しているのを描いているだけで、ドラマを、人間を感じられなかったのが残念。やっぱり『素敵な選TAXI』のスペシャルの方が良かったです。

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