映画「ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス(日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし

なお、アメリカの作家スーザン・コリンズによるヤングアダルト小説『ハンガー・ゲーム(3部作)』は未読。

ざっくりストーリー
ハンガー・ゲームの歴代の勝者を戦わせる記念大会の闘技場から、危機一髪で救出されたカットニス(ジェニファー・ローレンス)は、コイン首相(ジュリアン・ムーア)率いる反乱軍の秘密基地に収容される。
そこでは、スノー大統領(ドナルド・サザーランド)が君臨する独裁国家パネムを打倒し、自由で平等な新国家を創るための戦いの準備が始まっていた。政府軍に故郷を破壊され心が病んでいたカットニスは、革命のシンボルとなって反乱軍のリーダーとして独裁国家を打倒することを決意する。
しかし、スノー大統領はピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)を人質にしてプロパガンダに利用する。カットニスと反乱軍はピータ救出作戦を実行するが…
地味な仕上がりの「ファイナル2部作」の前編
アメリカでは大ヒットシリーズがいよいよファイナルへ。しかし、本作は原題『THE HUNGER GAMES: MOCKINGJAY - PART 1』が示す通りにファイナル2部作の前編だから、前作や前々作と比較するとアクション映画と言うには程遠い地味~な仕上がり。
物語も大きな進展も無く、ド派手な戦闘シーンもほぼ無い。要は、カットニスが反乱軍を奮起させるためのプロパガンダ(プロモーション?)ビデオを撮影するだけの2時間5分。
大人と若者が共にプロパガンダ戦略を重視すること
PV撮影だけで2時間5分は、少々言い過ぎかもしれないが、では、次々と犠牲者を出しながら戦うことや自分が革命のシンボルになることへのカットニスの苦悩や葛藤の濃厚な人間ドラマに仕上がっているかと、原作は20歳前後のヤングアダルト向け小説だけに、そうはなっていない。
まあ、大人たちと若者たちの戦略が共にプロパガンダってのが面白いところと言えばそうだろう。って言うか、そう言う楽しみ方をしないと、本作を観る意味や価値も見出せないと思う。
作品も主人公も意図的にテンション低めにした前編。
さて、これを後編でどう爆発させるかに期待する
私の本シリーズの評価が低めなのは、主人公が明瞭な目的や強靭な精神や強固な意志がある訳で無く、その場しのぎ(言い過ぎ?)で何となく生きていること。そして、本作は3部作の前編ってことで、それが全開してしているのだ。
ただ、穿った解釈をすれば、本作でのカットニスはテンション低め。それを喚起するためのPV撮影でもある訳で、むしろ、半年後に公開予定の後編でのカットニスが、このPVでどう変化し爆発するのかが見所になるし、作品自体もどこまでテンション上げ上げに仕上がるかに全てが掛かっていると言って良いだろう。
あとがき
主人公は、特に考えがあって行動している訳でもなく、その場しのぎの成り行きでの一発逆転が功を奏してスーパーヒーローになったようなティーンエイジ。だから、最終章だからって急にやる気満々になるなのもおかしな話。)
その意味では、ガッツリ戦うカットニスが楽しめるのは後編のはず。とにかく後編ありきの前編なのは確かだろうから、無理に劇場で観なくても大丈夫(苦笑
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Ost: the Hunger Games
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