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映画「チャッピー」 感想と採点 ※ネタバレなし

映画「チャッピー」
映画 『チャッピー』 公式)を先日、劇場鑑賞。採点は ★★★★ (5点満点で4点)。100点満点なら80点にします。


ざっくりストーリー

2016年、凶悪犯罪多発地区、南アフリカのヨハネスブルグの治安は、兵器会社製造の警察ロボットによって何とか保たれていた。研究所のロボット開発者・ディオン(デーヴ・パテル)は社に極秘で、感じ、考え、成長するAI(人工知能)を搭載した世界で唯一の自立型ロボット「チャッピー」を誕生させる。

ストリートギャングにディオンと共に誘拐されたチャッピーは、最初はまるで子供のようだが、ギャングによって生きる術が次々と叩き込まれる。急速なAIの発達により自身のバッテリーが残り5日間だと知り、死の恐怖までも感じてしまう…

自立型ロボットとその開発者の生き様を描いた名作

起動したばかりのチャッピーは言葉もままならぬ赤ちゃんのようだが、驚異的な速さで様々なことを学習し成長し、時に苦悩するが乗り越えていく、そんな自立型ロボットとその開発者の生き様を描いた作品だ。

チャッピーが単純に善悪の立場で無いのが良い

ストリートギャングの男女がパパとママになり、チャッピーに悪事を教え込むと見る見るうちに一人前のギャングになっていくのだが、開発者の教えである正義感や優しさを併せ持っており、単純に善悪のどちらかに振られた立場で無いと言う基本設定が上手過ぎる。そう、まるで人間と同じなのだ。

ヒュー・ジャックマンの極悪人っぷりが半端ない

更に、そのギャングがワルはワルでも根っからの悪人でもなく、徐々にこちらが彼らに共感していってしまう。その理由は、ヒュー・ジャックマン演じる兵器会社の開発者の極悪人っぷりが半端ないからだ。しかし、ワルだからと言って完全に成敗することは出来ないのが、警察ロボットとの違い。これも上手い設定だ。

だた、生きたい、生き続けたい…

この2つの設定によって、5日間しか生きられない自分の運命をどう使うかを真剣に考えるチャッピーの存在感が際立ってくる。人間でもロボットでもない “意識” を持ったまるで第三の生命体的な存在。決して彼は単純に人間になりたいのではない。だた、生きたい、生き続けたいのだ。

生き残りを賭けた過激なアクションも見応え十分だが、その裏に潜む熱くて切なくも熱い人間ドラマが素晴らしい。そして、意表をつく結末は、正に『第9地区』で人間を味方にしなかったニール・ブロムカンプ監督らしい、新たなAIロボット映画の幕開けを感じる面白さ。これは一本取られた。

あとがき

私たちには偏見とか決め事ってのがありますよね。例えば、タトゥを入れたギャングは絶対に極悪人だって。でも、チャッピーの態度は自分の開発者とギャングの男女も変わらない。そこの無垢さって言うかピュアさが泣けるんですよ。

そして、一見オンボロにしか見えない部品の寄せ集め的な造形のチャッピーが、意外な程の表現力を持ってるのもスゴイ演出力と演技力の賜物だなと。それに映画好きならヒュー・ジャックマンとシガーニー・ウィーヴァーが出演してるのに、メインは南アフリカのヒップホップグループとCGのロボットってのが楽しかったです。

高度な人工知能(AI)を持つも純真無垢な自立型ロボットと、様々な人間たちが織り成すブロムカンプ流SFアクション映画ですが、その裏に切なくも熱い人間ドラマが隠されている異色のAI映画です。意表をついたラストも納得の1本。是非、CGのロボットの背中に漂う哀愁、悲しみ、痛々しさ、愛おしさを感じてみて下さい。
もちろん、突っ込み所はたくさんありますが、気になりません。

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コメント

かわいい奴
>開発者の教えである正義感や優しさを併せ持っており、単純に善悪のどちらかに振られた立場で無いと言う基本設定が上手過ぎる。
善悪の境界線をガッチリ理解しているところがかわいいですね。

>ただ、生きたい、生き続けたいのだ。
AIを埋め込まれた「意識」なのでしょうが泣かせます。チャッピーは、かわいい奴です。

Re: かわいい奴
☆iinaさん
コメントありがとうございます。

私、学生時代に監督して作った短編映画が、
人工知能を持ったアンドロイドの話でした。
当時は、人間性とロボットとしての狭間に苦悩した挙句に、
自ら命を絶つと言うエンディングにしました。

もう、何十年も前の作品ですが、
未だにかわいそうなことをしたなと思うのです。

そんな悔恨の念がある私には、
チャッピーの生き方は新鮮でしたし、かわいかった。
ホント、素敵な作品です。
  • 2015-06-17│11:49 |
  • みっきー(管理人) URL│
  • [edit]
No title
お邪魔します。

チャッピーは、何も背負ってないから、あそこまで行けたと思います。ただ、家族と共に過ごす事を望むロボットが、戦う事を仕事とする警察ロボットから生まれた事は、不思議でもありますが、ギャングの中にあって、先入観を持って、チャッピーが猜疑心や、敵対しなかった事、それが、彼が、無垢な子供にとっては、過酷な環境で生きられた理由だと思いました。

どんなに苛酷な環境でも、「人」は生きて行けるし、理想に近づく事は、ヨーランディのチャッピーに対する慈悲と、育てる事に対する態度にもみられると思いました。
Re: No title
☆隆さん
コメントありがとうございます。

素敵な映画でした。
なかなか奥深い作品で、面白かったし、考えさせられました。
  • 2015-09-16│20:50 |
  • みっきー(管理人) URL│
  • [edit]

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