まれ (第45回・5/20) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』(公式)
第8週『危機的クリスマスケーキ』『第45回』の感想。
ルセットを流出させた犯人と疑われた希(土屋太鳳)は落ち込む。大悟(小日向文世)も、もうクリスマスケーキは作らないとの一点張り。希はスタッフでルセットを考え、いいアイデアがあれば採用してもらえないかと大悟に懇願するが、かえって大悟のげきりんに触れ、駄目だった時は全員クビにすると言われる。あとに引けない希は、圭太(山崎賢人)からの激励の電報に勇気をもらい、オリジナルのクリスマスケーキを作る決心をする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
これ、本気で、面白と思って、つくってんの?
1.5倍速再生でも長く感じた今日の15分。正味必要だったのは、ルセットが漏えいした理由の1分程度だけ。あとは無駄話。もちろん、15分間の隅から隅まで見どころ満載にしろなんて思わない。適度にのんびり、時には楽しく、毎朝15分間を過ごさせてくれればそれで良い。それが「連続テレビ小説」なのだから…
挿入される「能登編」の無駄さが半端ない
そう思っても、今日も気になるのが挿入される能登のくだり。これまでの朝ドラも多かれ少なかれ、2つの場所を交互に描いて時間繋ぎをしたりしてきた。でも、本作よりは、A地点とB地点はそれぞれ話が進んでいて、且つ何となく連携されていてた。本作のパクリ元?である『あまちゃん』もそう。
東京でアキが頑張れば、北三陸ではユイが悩む。東京でアキが待望の初ライヴ直前に、北三陸では大地震が発生すると言った具合に、繋がっているから地点移動の意味が出るのだ。しかし、本作は横浜で希(土屋太鳳)が落ち込んでると、能登は励ますだけ。電報が届こうが意味なし。だから、面白くないのだ。
「能登編」の希の設定をそのまま使えば良いだけのこと
そして、冒頭で「本気でつくってんの?」と書いた理由がもう1つある。それは、「能登編」「公務員就職編」が「横浜編」に全く活かされていないことだ。「能登編」の後半で、希は移住者支援をしていた。「他の人のために」奮闘していた(ことになってる)。
ならば、この度のルセットが漏えいで悩んでる大悟(小日向文世)や閉店中の店を「助ける」ためにお節介を焼けば良いだけのこと。勝手に厨房に入ってお菓子を作ったって良いし、ルセットを次々と提案するだけでも良い。大悟の了解なんて取るから、希のキャラがブレるのだ。
希のキャラクターまで変えるから、つまらなくなる
作り手たちは、何が何でも「横浜編」をヒロインがパティシェになる物語にするために希の設定まで捻じ曲げてる。これでは連ドラの意味が無い。中途半端にしか描いてこなかったにしても、自分のやりたいことのためならなりふり構わぬなんてキャラで無く、人のためにお節介を焼く地道にコツコツのキャラを通すべき。
そうでないから、あのオープニング映像を見ると、「また能登か…」と始まる前から悲観的になってしまう。私にとって『あまちゃん』以降5作目の朝ドラだが、ここまで失望感が漂う作品は珍しい。もう修正はされないのか…
あとがき
毎日、今日こそはと期待しているのですが、残念な方向に転がり続けますね。今日の大悟の「やれるもんなら、やってみろ」のくだりも、役所を辞める時に「ありがとうございます」と答えたくだりと一緒。なんかヒロインに愛嬌を感じないですね。だから、応援できないし共感できない。脚本家、交代できないのですかね。
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