マザー・ゲーム~彼女たちの階級~ (第6話・5/19) 感想

TBS系『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』(公式)
第6話『許されない妻の逃避行…!秘密の裏に隠された本当の顔…?』の感想。
フミ(室井滋)が、合唱発表会の指揮者に陽斗(横山歩)を指名。‘お受験’のアピールポイントになる役どころだけに、信之助(瀬戸康史)は希子(木村文乃)への風当たりを心配する。その希子は、毬絵(檀れい)の家庭の秘密を垣間見て力になりたいと考えていたが、毬絵は希子に打ち明けるべきか迷う。そんな中、みどり(安達祐実)が梨香(矢崎由紗)を連れて家出した。一方、陽斗は秀徳(岡田義徳)を合唱発表会に招待したいと言い出す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
3人目の脚本家の投入で、あらら…って感じに?
これまでの本作は、主人公・希子(木村文乃)が孤軍奮闘したり、希子を中心にした勧善懲悪モノだった。しかし、今回の希子や徹治(竜雷太)の発言には首を傾げる内容だったし、若干だが勧善懲悪も崩れた。更に、希子の出番も減り、4人のマザーが均等に登場するお安い群像劇になって驚いたし残念だった。
どうやら、その原因は脚本が3人目の千寿みのり氏になったことのようだ。これまでも当blogでは、荒井修子氏がしっかりキャラをつくり、武田有起氏がきっちり群像劇をつくるリレー脚本が成功していると書いてきただけに残念。まあ、これだけ詰め込めば、書き手の差がもろに出るのは当然だが…
演出の巧みさで、脚本をカバーした
ただ、ドラマ全体を見渡すと、それなりの面白さはある。その理由は、これまで描いてきた4人のマザーの問題が楽しいのと、秀徳(岡田義徳)が主人公をかく乱させるから主人公が埋没しないこと。
それと演出の巧みさも功を奏している。これだけネタを詰め込んで登場人物も多ければ、普通なら主人公は埋没するし、4人のマザーも誰かに偏りがちになるはず。しかし、今回はそれぞれの表と裏の顔を交互に見せたり、幼稚園のシーンでは敢えて4人以外の母親をフレームに残して、舞台が幼稚園であることを強調した。
そのお蔭で、本作がただの4人のマザーのいざこざと言う小さな世界に見えずに済んだ。そして、その延長線上でもあるが、最後の希子の「はっきり言わせて頂きます」のシーンに、フミ(室井滋)や聡子(長谷川京子)らを立ち合わせたのは良かった。これで幼稚園が舞台の母親たちの葛藤の物語であることを提示できたから。
あとがき
最後の希子の発言については、個人的にはちょっと納得がいきませんでした。みどり(安達祐実)の行動の是非は置いといて、みどりの夫への怒りのポイントがずれているような。未熟なお母さんを認めて…みたいな論調でしたが、みどりの家出の理由はもっと人間として女性としての尊厳的なことのように見えましたけど。
また、徹治のクズな旦那でも、女は結婚していた方が良いみたいなお話もどうかと思いました。ここへきて劇中の正義感の基準が少しブレたのがとても残念です。ちょっとした台詞でもそう言うのは表現されちゃうので。なぜ3人目の脚本家を投入したんだろう?
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