ようこそ、わが家へ (第6話・5/18) 感想

フジテレビ系『ようこそ、わが家へ』(公式)
第6話『妹は絶対に守る!卑劣なストーカーと直接対決!』の感想。
なお、原作小説:池井戸潤『ようこそ、わが家へ 』は未読。
健太(相葉雅紀)と明日香(沢尻エリカ)は、子猫がポストに放り込まれた日、辻本(藤井流星)が家の近くでタクシーを拾っていた事実を突き止める。しかし、アナウンサーの最終面接を控える七菜(有村架純)にその件は伏せておく。そして、七菜の面接当日。太一(寺尾聰)はお守りを渡し、健太はテレビ局まで送り、珪子(南果歩)は赤飯の用意をする。一方、太一と摂子(山口紗弥加)は、3千万円で購入したドリルに破損や汚れがあることに気付く。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
演出が谷村氏に戻って、笑いの部分が残念に…
序盤から、また笑いの演出のセンスがあか抜けなくなったと思ったら、やはり演出が第4話担当の谷村政樹氏だった。基本的に私が谷村氏の演出を苦手だから感じるのだが、ここまでコメディ要素を強めに押し出さない方が、全体のミステリーらしさが阻害されると思うのだが。脚本にあるかって演出で輪をかける必要はないと思う。
優しくて頼りになるお兄ちゃん大活躍の巻
さて、物語としては、優しくて頼りになるお兄ちゃん大活躍の巻って感じに仕上がって、ストーリーが主人公・健太(相葉雅紀)中心に動いていて良いと思う。また、家族が団結して事件を解決しようとしている点も、例の過剰な笑いの要素を抜きにすれば、普通の家族に突然起きた事件に翻弄されてる感じも悪くない。
「ナカノ電子部品」のくだり。描くならきちんと…
問題は、ずっと気になっている「ナカノ電子部品」のくだりの必要性と、その挿入による物語のブツ切れ感だ。「ナカノ電子部品」のパートはそこだけ見ると結構楽しいし演者の好演も手伝って見応えがある。それだけにちょこちょこと挿入されると、倉田家の話がブツ切れになっちゃう。
時間軸通りに描きたいのも解かるし、今回は犯人を騙す作戦の緊迫感を出すためなのも理解するが、太一(寺尾聰)は両方に絡んでいるから、せめて「ナカノ電子部品」の話は別の日ってことでまとめても良かったと思う。
話を引き延ばしているような印象を受けてしまう
それと、これを言ってしまうと最後のお兄ちゃんの殺傷事件から次回への流れが出来なくなるが。流石にこちらから犯人に罠を仕掛けておいて、待ち伏せ体制が単純過ぎる。本気で犯人を捕まえるなら、室内の防犯カメラで侵入者を撮影すれば警察も動くだろうし。
これは脚本家と演出家のどちらの意図かわからないが、先程の今回の待ち伏せ方法にしても、エンディングから予告編のチラ見せ映像の多さにしても、どうも話を引き延ばしにかかっているように感じてしまう傾向が強くなって来た。そんな姑息なことしなくても、十分に謎解きの面白さはあるだろうに。
あとがき
前回よりも更に主人公が前面に出て物語をけん引しているのは、とても良いと思います。それだけにあそこまで緊張感の足りない倉田家に表現したのが勿体ない。特にお母さんがはしゃげばはしゃぐ程、ミステリーらしさが削がれて中途半端なドラマに見えてしまう。
前回のように、「デザイナー倉田健太の事件簿」らしさを押し出すだけで良いのに。せめて能天気家族からほのぼの家族程度に仕上げて、「ナカノ電子部品」を描くなら描くでしっかり描けば、もっと面白くなると思います。何事も中途半端が一番よくない…
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