ドラマスペシャル「迷宮捜査」 (2015/5/10) 感想 ※ネタバレあり

ドラマスペシャル「迷宮捜査」

テレ朝系ドラマスペシャル『迷宮捜査』公式
『テレビ朝日ドラマスペシャル初主演の反町隆史が傑作ミステリーに挑む!! 2つの一家殺害事件 その謎を追う、天涯孤独な刑事。28年ぶりの妹との再会、とその過去・・・ 豪華実力派俳優たちが集結!真犯人は誰だ!?…戦慄の結末』の感想。
なお、緒川 怜氏の原作小説『迷宮捜査』は未読。 


閑静な住宅街で、一家3人が惨殺される事件が起きた。刑事・名波洋一郎(反町隆史)は、難を逃れた5歳児を発見し保護する。犯人逮捕に至らぬまま、1年後、母子惨殺事件が発生。2つの事件の遺留品が一致、同一犯とみられていたが…。一方、名波は生き別れていた唯一の肉親である妹の有希子(貫地谷しほり)との再会を果たすが、有名ピアニストになっていた有希子は、重大な秘密を抱えていた…。
---上記のあらすじは[テレ朝公式サイト]より引用---

至って後味の良くないお話だった

今秋スタート予定の『相棒14』の相棒役が、どうやら反町隆史さんに決まったこともあり、『ビーチボーイズ』以来のご贔屓として見ない訳には行かないってことで視聴した。簡潔に感想を言えば、至って後味の良くないお話だったと言わざるを得ない。と言う訳で、今回はネタバレ覚悟で、どんな後味だったか書いてみる。

メインの3人が全員殺人犯で、その上…

まず、物語に入る前になぜ後味が悪いのか。それは本作のメインの登場人物である刑事・名波洋一郎(反町隆史)、名波の妹・有希子(貫地谷しほり)、名波が信頼する上司・鷹栖誠司(高橋克実)が全員殺人犯ってこと。更にこの3人が利己主義者なのに妙に他人に依存体質なこと。これが第1の原因だ。

反町さんと貫地谷さんの兄妹の初期設定…

さて、物語を超ザックリ言うと…(実は簡単に書けないのだが)
火事で両親を失い施設で育った兄妹、洋一郎(反町 隆史)と有希子(貫地谷しほり)。妹は1年後に裕福な家庭に引き取られ、30年後には世界的なピアニストに。久し振りに有希子と再開した洋一郎は、群れて行動するのが大嫌いな刑事になっていた。

ピアノコンサート会場近くで発生した長原家一家殺人事件の捜査のために呼び出された洋一郎は、押入れに隠れて難を逃れた次男・長原耕次(南岐佐)を発見する。本庁の鷹軍団と呼ばれる捜査一課3係のメンバーと捜査することになった洋一郎は、猫や鳩の死骸を捨てている若い男・九鬼裕太(竜星 涼)の存在を知る。

一方、有希子は週刊誌記者・柿崎功(でんでん)から、「美沙」と言う本名でない名前で活動することを嗅ぎまわられていた。実は、有希子は過去にピアノの先生に襲われそうになり、反抗した弾みで相手が足を滑らせ湖に落ちて死んだと言う事故を起こしていた。事故処理されたとはいえ、人殺しの過去に悩む有希子だった。

1年前の一家殺害事件と酷似した不思議な事件が発生

長原家一家殺人事件から1年、捜査の進展は無かった。今や本庁鷹軍団に異動していた洋一郎は、1年前の事件と酷似した不思議な殺人事件に遭遇する。殺害現場には1年前の事件と同じタオルが置かれていたのだ。

しかし、このタオルのことは一切報道されていないことから、同一犯の仕業と考えられたが、何故か本庁と所轄は合同捜査を行わない…

序盤はそれなりに面白かったが、魅せ方が雑過ぎる

まあ、こんな感じで序盤はそれなりにサクサクと物語は進むし、ハラハラドキドキもあって、そこそこの見応えはあった。しかし中盤以降ボロが出始める。

まず、演出的な問題として、カメラの撮り方が、どう見ても高橋克実さんが怪しいのがバレバレ。でんでんさんもいつもなら早めに居なくなりそう(ゴメン)なのに、最後の方まで存在感たっぷりで生きてるし。反町さんも何かしでかすなって感じがプンプン。その上、CMが多くてブツ切ればかりで、イライラ感も募ってくる。

不倫仲の息子を殺され、逆襲しまくる鷹栖刑事

さて、とにかく2時間に詰め込み過ぎなんで、この調子で書いてくと明日になっちゃうから、結論から書いちゃおう。実は、鷹栖(高橋克実)はその昔不倫をしていて、暴力団の抗争に巻き込まれて不倫相手との間に出来た息子が殺されちゃう。でもって、仕返しだぞって関係者を次々を殺していく。刑事なんだけど(困)

その殺害現場をある男の子が目撃していた。鷹栖は男の子も殺しにかかるが、奇跡的に一命を取りとめる。実はその男の子が、第2の殺人事件の容疑者・九鬼祐太(竜星涼)の子ども時代で、鷹栖の次女・麻子(夏菜)の幼馴染で…。ああ、面倒くさいったらありゃしない。

でもって、その昔の鷹栖の殺人を思い出した九鬼(殺されかけた男の子)を、これまた偶然近くで起きたフィットネスジムでの乱射事件の犯人ってことにして殺しちゃう。更に鷹栖は自分の犯行に気付き始めた洋一郎を脅すべく、妹の有希子を拉致。

高橋デカは捕まり、長女は病死、次女は一人ぼっち…

しかし、いざって時に、自分のアリバイ工作にも利用し、幼い頃から持病の心臓病で入院暮らしの長女・亜矢子(中村ゆり)が急変。もう、この辺はどうでもいいや、省略。そして、なんだかんだあって、父は元刑事で殺人犯になり、長女は父に利用されてあっけなく死亡。次女の麻子は一人ぼっちに。

優しいお兄ちゃん刑事も殺人デカになっちゃった

そして最後の最後で、妹を優しく慰めたり、第2の事件の生き残りである耕次少年も面倒みていたのに、洋一郎も柿崎(でんでん)を殺して終了。耕次少年の面倒は洋一郎の先輩・香川崇(八嶋智人)が引き取るハッピーエンド???何だこりゃ?

なんで妹のくだりに妙に拘ったの?

(ここから役名は解かり難いので俳優名で書きます)
原作は未読だが、反町さんの妹の過去のくだりは全削除で問題無し。原作は妹の設定に一癖付けてるみたいだが、本作においては邪魔なだけ。でんでんさんの出番は無くなるけど、これで反町さんが無駄な殺人を犯すことなく、カッコいい刑事で終わるからOK。

そうしたら、あとは徹底的に、反町刑事が高橋刑事を「信頼する先輩刑事」か「怪しい連続殺人犯」か苦悩し捜査し、高橋さんに振り回されればいい。ここで貫地谷さんが登場。妹を脅しの材料にされて怒る反町デカ。「しょうがなかった」と嘆く高橋さん。こんな感じにしか出来ないでしょ。このプロットじゃ。

あとがき

結局、「衝撃のラスト」に拘り過ぎて、話を複雑にして捻った割に、すべての着地点が中途半端な描き方になったことで、全体に締りが無くなった。また、各登場人物に過去をくっつけ過ぎて不自然な人間になってしまったことで、共感できるキャラがいなくなったのも敗因かも。大丈夫か、テレ朝の2時間サスペンスは?

それと、不倫関係で出来た息子が殺された怒りはまあいいとして、その敵討ちの結果で、妻も長女も次女も悲しい最後を迎えるって話はどうかなって感じです。結局、「家族は大事だよ」ってことなんでしょうが、メインの3人が家族を大切にしているとは思えないのが救われませんね。

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