まれ (第37回・5/11) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』(公式)
第7週『横浜激辛プチガトー』『第37回』の感想。
就職して8か月、パティシエになる道を選んだ希(土屋太鳳)。意を決して辞職願を提出するが、上司の博之(板尾創路)は、一度は志を持って入った市役所を退職することは無責任だと怒りがおさまらない。そんな博之に希は、世界一のパティシエになって恩返しをすると伝える。その夜希は、幼いころに徹(大泉洋)が買ってきてくれたバースデーケーキの店で修業したいと相談するが、徹は肝心の店の場所を忘れていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
希の夢より、上司の言い分に共感させたら失敗なのだ
もう、冒頭の「人生ゲーム」のパクリみたいな安っぽい「パティシェへのコツコツ道」なんて、高校を卒業して一度社会人になった二十歳手前の女子がやることか。小学生の卒業アルバムじゃああるまいし。既にこの時点で第7週への期待値は急降下。続く辞職願を提出するくだりの希(土屋太鳳)の言い分もチンプンカンプン。
なぜ応援する人の気持ちが解かったから、目標に向かって頑張れるって、論理が破綻してるだろうに。それに、誰がどう見ても博之(板尾創路)の言い分がごもっとも。ホントは、このドラマはここで希に共感させなきゃ失敗なのだ。ここの希の台詞に説得力と共感性が無いってことは、この1か月以上が何も描いてこなかった証拠にもなってしまった…
受信料を支払ってる視聴者を完全に無視している
そんな、言うことを信用できないヒロインに創り上げてしまったまま、続いて、子どもたちがフランスだ東京だと地名に敏感になるだけで祝杯をあげるから、こちらのイライラも上昇する。
だって、こちらは1か月以上も前からパティシェへの道を観たくてしょうがないのに、テレビの中の人は未だシミュレーションを始めた段階。ここまでテレビの中と外で温度差が違うドラマも珍しいのではないだろうか。これ、やはり受信料を支払ってる視聴者を完全に無視しているとしか思えない。
就職先を決めるくだりの意味の無さに愕然
さて、修行先を決めるラストの5分のくだらなさも半端なかった。普通に希が当時の包み紙を大切にしまっておいたで良いものを、もしくはロールケーキ甲子園北陸大会の審査員の1人・池畑大悟(小日向文世)のあの言葉が忘れられないからで良いものを、作者お得意のグダグダで無駄話に仕上げちゃう。
その上、面接が明後日と言う要らぬ条件までつけて。どうせ明日は家族と友だちと涙のお別れ。この作者のことだからまた遠まわしして、池畑のケーキ店に辿り着くまで3日位かけるんだろう。で、今週は終わりって感じだろう。おいおい、これじゃ「「パティシェへのコツコツ道」でなく「パティシェへの寄り道」だろうに。
あとがき
15分間イライラの連続でしたが、実は最も不愉快だったのはアバンタイトルの正に冒頭に、藍子(常盤貴子)の「もう、お母さんを捨てなさい」のくだりを再び挿入したことです。希が藍子をそこまで大切に思っていたなんて、微塵も描いてこないのに、さもあったかのように視聴者の涙を煽る演出に最高潮にイラッとしました。
当blogの常連さまならお判りでしょうが、藍子の台詞が嘘くさいのがイライラの原因ではありません。その根拠を描かなかったことがイラつくのです。描かないのに描いたことで話が進むなら、観ているこちらは何をどう受け止めたら良いのでしょうか。NHKに聞いてみたいです。
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