まれ (第33回・5/6) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』(公式)
第6週『母娘キャロットケーキ』『第33回』の感想。
20年前、徹(大泉洋)と藍子(常盤貴子)の結婚式への参加を土壇場でキャンセルして以来、幸枝(草笛光子)は藍子と絶縁状態だった。理由を知った希(土屋太鳳)は、幸枝のケーキでふたりの結婚20周年を祝おうと準備を進める。深夜、幸枝の助手としてケーキ作りを手伝うことになった希はスパルタ式に技を仕込まれ、初めてその奥深さを知る。妥協を許さない姿勢を感じた希は、なぜケーキ職人を志したのか幸枝に尋ねる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
もはや脚本が痛々しくさえ見えてくる
まるでこれまでの1か月ちょっとを無きモノにするような急ハンドル急アクセル全開っぷりとか、あの作品のあの部分のパクリだなと見え見えだとか、もはや脚本が痛々しくさえ見えてくる本作。話は飛ぶし、主人公は不在だし、何の物語かも良く解からず。こうなった原因を考えみると…
そもそも幸枝と藍子を仲直りさせる必要があるのか?
例えば、今週描かれている藍子(常盤貴子)と幸枝(草笛光子)の仲直りのくだり。藍子は自ら絶縁状態をつくり今も仲直りしたいと思っていない。一方の幸枝も「謝ったじゃないの」で終わってるし、そもそも娘の気持ちも察せず、能登に移住するとか能天気状態。しかし、映像では希(土屋太鳳)と幸枝は楽しくケーキを作ってるだけ。
物語を強引に方向転換させるためとは言え幸枝を登場させたのなら、20年間不仲だった娘と母親の気持ちを描くべきだし、それを聞いて希が行動を起こすべき。なのに、希はケーキを作ってパーティーをしたいだけにしか映っていない。結局、人間(性)が一切描かれていないのが本作なのだ。
重箱の隅を突くことさえも出来ない低い完成度
だから、重箱の隅を突くことさえも出来ない。だって「何故そうなるの?」以前の状態だから。「何故」と思えるのはまず何かが描かれて、前後のエピソードとの違和感や登場人物の行動に不満が出るのであって、ただ賑やかに大騒ぎしているだけでは、重隅も突けない。
物語と言う以前に、エピソードを何となく羅列しておいて、後付けで登場人物をはめ込んで、ただエピソードが進んで行くだけでは物語は生まれない。登場人物が生き生きと動いていく内に、自然に苦悩や葛藤にぶち当たり、家族や仲間たちの手を借りて問題解決したり成長するのがドラマ。
やることがない希は他人のお節介を焼くしかない
なのに、本作は最初の最初で、ヒロインがパティシエールになる夢を諦めた理由を明確にしないまま、ただ「地道にコツコツ」と言い続けただけ。だからヒロインはやることが無いから他人のお節介を焼くしかなかったのが今日までの話。まあ、今週が第1週でも問題ないような朝ドラを真面目に語るのも馬鹿気てますけど…
あとがき
ちょっと強引に重箱の隅を突いてみましょうか。例えば、今回で「世界一のケーキを作りたいからよ」と幸枝が自身の夢を語った時、なぜ夢に反応する希の蕁麻疹が出なかったのか?
例えば、この時にしっかりと幸枝に「私の夢は世界一のケーキを作りたいことだったのよ」と言わせて蕁麻疹をださせて、その後の幸枝の「自分のしたいことは無いの?」の言葉で蕁麻疹がサッと引いて、希が自分の夢を再確認するとか。
こんな描写があれば、圭太の時の蕁麻疹とも繋がるし、希が圭太の夢を応援した甲斐もあるのに。希も脚本家もスィーツボケしちゃったのかな?希の蕁麻疹、全く意味なし。
だから、もうだらだらと描かずに、とっとと東京でケーキ職人の学校にでも通わせちゃえばいいのに。だって、そうなるんでしょ?
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