まれ (第22回・4/23) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』(公式)
第4週『さよなら桜もち』『第22回』の感想。
希(土屋太鳳)たちは、能登に越してきて以来8年住んだ桶作家を出て新居に移るが、文(田中裕子)たちのことが気になって仕方がない。夜になり希は、わがままな移住者・ミズハ(内田慈)から頼まれた文の桜餅を再現しようとするが、同じ味にならない。そんな中、市役所で働く希のもとに、文の息子・哲也(池内博之)が訪ねてきた。桜餅が好きだったと打ち明ける哲也に希は、もう一度文たちと会ってほしいと懇願するが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
お涙頂戴とコミカルの引越し劇でしてやったりなのか?
徹「8年目のチェックアウトか…」
確かにこの台詞だけ聞くと、何とも耳触りの良い台詞だ。しかし、残念なことにこの台詞には中身が無い。もちろん、僅か15分×22回の放送で8年間を描けるはずは無い。はずは無いのにやっちゃった。
この8年間で何が描かれたろうか。最初の引越しのドタバタ、一子の親子の話、希(土屋太鳳)の両親の昔話が数回、あとは台所でお菓子づくりを数回、あとはご飯を食べてるだけ。そうそう、徹(大泉洋)が酔っぱらって帰宅したっけ。ホント、その位しか桶作家で間借りしていたエピソードの記憶しかない。
こんな状態で、いい感じの引越し劇でお涙頂とコミカル演出でしてやったり的なのが丸見えの本作。こんなことになるなら、最初から引っ越して数日後に引っ越しても何の問題も無かった。だって、桶作家にいる必要が無かったんだから。どこまで脳内補完を強制するんだろう?
地道にコツコツと高卒採用されたのに、Word出来ないの?
でもって、肝心のヒロイン(って書かないと解からない状態)の希のくだりはどうかと言えば。地道にコツコツと受験勉強をして、高卒採用で地方公務員に就職した希(まあ、これも私の好意的脳内補完だが)が、Wordに写真配置も出来ない始末。その上、職場で公私混同。もう、ヒロインはどうでも良いのか?
輪島市役所と実在の名称を使っているのだから、もう少し現実味のある脚本を書けないものか。
各エピソードがバラバラで、一塊になっていない
結局、今日の15分間を観て解かるように、津村家の引越し、桶作夫婦の元の暮らし、出来損ない希の職場での出来事、漆塗り、元高校生たちの恋バナと友情と、まあ詰め込んだものだ。おっと、正確に言えばあれこれ描いてるだけで、引っ越したと言う事実以外は別に描く必要の無いエピソードばかり。
「描く必要の無い」が言い過ぎだとすれば、個々のエピソードはそれなりに楽しい雰囲気を持っているのだが、すべてがバラバラに並行して描かれちゃうから、ヒロインの成長物語として見ても、輪島のご近所さんたちの日常物語として見ても、一塊になっていない。何とかしたら良いのに…
あとがき
今日の “湯加減” のくだりなんて良かったと思いますよ。ああ言う間接的な描写で人の心の中を描くのは悪くないです。
どうぞ、篠崎絵里子先生、出来るんだからやって下さい。ただ、前作のように田中泯さんに思い入れし過ぎて「桶作元治物語」に暴走するのだけは注意して(困)
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