Dr.倫太郎 (第2話・4/22) 感想

日テレ系『Dr.倫太郎』(公式)
第2話『恋愛は一過性の精神疾患のようなもの、そう僕は思っていた…』の感想。
ベストセラー作家の風間(辻萬長)がスランプに陥った。円能寺(小日向文世)は倫太郎(堺雅人)と宮川(長塚圭史)のどちらかを主治医にしようと、顔合わせの場を設ける。そんな中、風間が秘書のむつみ(堀内敬子)を指さし「偽者だ」と叫んで大暴れする。宮川は「妄想型統合失調症」と判断し、投薬を主張。倫太郎は患者と対話すべきだと反論するが、主治医は宮川に決まる。一方、倫太郎に夢乃(蒼井優)からデートの誘いが来る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
ちょっと工夫を見せたけど、空振りで終了
第1話では、精神科医と言いつつ私にはちょっと機転の利くセラピストにしか見えなかった本作。そして第2話では、そこをちょっと工夫してきた。しかし、結果的に空振りで終わったが。
それが、今回の患者の診断を精神科主任教授・宮川は「妄想型統合失調症」と所謂 “脳の病気” とし、倫太郎(堺雅人)は “心の病気” と診断を分けたことだ。
ただ空振りに終わったと思うのは、どちらも病名も精神科の範疇であること。これが患者が事故等で頭を打って “外科的な脳の病気” の可能性もあったなら、脳外科と精神科と言う差別化が出来たのに、同じ精神科では単純に倫太郎と宮川の対立構造を表現しただけ。残念…
ゲスト患者を一話完結で完治させちゃうのか?
そして、もっと残念なのは、本作が精神科と言うとてもデリケートで複雑で長期化の治療が必要な題材を扱っているのに、毎回のゲスト患者を単純に一話完結で完治させちゃうこと。
もちろん大人の事情はあると思うが、心にストレスを負っている患者はそう簡単には治せない。投薬を続けながらカウンセラーに聞いてもらう日々が続く。お金も時間もそれなりにかかる。それが精神科、それが心の病を負った患者の現実。そして “心の病気” は本当にやっかいで難しい病気だってこと。
もちろん連ドラと言う枠組みや大人の事情はあると思う。今回はセラピストと言うよりは精神科医にカウンセリングに見えたのは評価するが、やはり『相棒』の杉下右京がちょっとしたことも見逃さずにあっと言う間に事件を解決するような、スーパー精神科医を描きたいなら、脚本家はもう少し治療過程を丁寧に描写すべきだと思う。
夢乃パートに尺を割く理由を早めに披露して欲しい
愚痴ばかりで恐縮だが、全体的にストーリーが散漫でエピソードも詰め込み過ぎな感じがする。患者パートが一話完結になるから、夢乃(蒼井優)パートで連ドラらしさを醸し出しているのわからなくもないが、現実的には、先に書いた通り、精神科のパートが中途半端になってるだけ。
主人公のサイドストーリーを描くなとは言わないが、まずは倫太郎と目の前の患者だけに絞り込んで描いて欲しい。そして出来るならば、きちんと精神科の治療には時間とお金がかかると言う現実を表現して欲しい。『ドクターX~外科医・大門未知子~』で出来たのに、なぜ本作でやらない?
あとがき
本作って、実は精神科医の倫太郎が、心に大きな問題を抱えている芸者の夢乃に翻弄されつつ、恋愛感情が生まれて精神科の医師が苦悩するって話なのでしょうか。そうでもないと、夢乃にあんなに尺をとる意味が見出せません。
もう少し様子を見ようと思います。
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ドラマ『Dr.倫太郎』原案小説 「セラピューティック・ラブ」 清心海 (著)
日本テレビ系 水曜ドラマ Dr.倫太郎 オリジナル・サウンドトラック
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【これまでの感想】
第1話
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