マザー・ゲーム~彼女たちの階級~ (第1話・4/14) 感想

TBS系『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』(公式)
第1話(初回15分拡大)『庶民シングルマザーがセレブに挑む!?女の階級と暗黙のルール』の感想。
シングルマザーの希子(木村文乃)は弁当店を開くため、祖父・徹治(竜雷太)の家に息子・陽斗(横山歩)と転居。保育園に空きがなく困っていると、区役所で出会った幼稚園の園長・フミ(室井滋)が受け入れてくれるという。ところが、そこはセレブの子どもが通う名門幼稚園だった。希子は園で再会した幼なじみの由紀(貫地谷しほり)から、聡子(長谷川京子)、みどり(安達祐実)、そして毬絵(檀れい)を敵に回すと地獄に落ちると忠告される。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
『名前をなくした女神』の完全リメイク作品?
出演者や設定など、何とも既視感の強い作品だろう。題名を挙げたらキリがないって感じ。で、内容は、「ふとしたきっかけで富裕層が集まる名門幼稚園に入学することになった多忙なシングルマザーの話」と超ど直球の『名前をなくした女神』の完全リメイク作品って感じ。
それを、脚本の荒井修子氏らしく「シングルマザーの奮闘記」に仕上げようと言うところだろうか。実は、そこが一番大事なこと。4人のセレブママたちと主人公・希子(木村文乃)の対比をきちんと丁寧に、それもランチ会が始まる30分頃までにきちんと描いたのはお見事。
15分間の延長分を上手く使って、物語が動き出す前に主人公をしっかりと提示したと思う。まあ、こんなのプロの脚本家なら普通のことだが、何週間経っても主人公不在なんてドラマが多い中では、好感が持てる。あくまで脚本についてだけだが…
最初から希子が強過ぎて、スカッとしない
では、脚本以外はどうだったか。不満&不安要素とすれば、主人公とそれを演じる木村文乃さんの存在感。普通なら心配するのは、主人公の埋没なのだが、どうやら本作は逆の感じがするのだ。木村さん自身の過去に演じたキャラクター像と演技力が重なって、最初から希子が強過ぎるのだ。
だから、希子が一人空気を読めない人に見えてしまうし、これだけ強気の女がなぜこの名門幼稚園に拘るのかにも疑問がわいて、結果的に可愛そうと言うよりイタイ女に映っちゃう。その上、他の4人のセレブママ友が有り勝ちな設定の上、キャラも演者もさほど強そうには見えないから、全体的にスカッともしない。
とにかく、群像劇になって主人公が埋没するのは回避できそうだが、『名前をなくした女神』の完全リメイク作品なら見る価値は無さそうだし、「シングルマザーの奮闘記」もありきたりだし、もっと “本作らしさ”が欲しい。そして、「そう言うドラマだから」以外のこの幼稚園にしがみつく根拠が欲しい。
あとがき
『コミカル×ドロドロ×爽快感』を織り交ぜ合わせた、3色弁当のような“新ジャンル”のドラマが売りなんですが、第1話を観る限りでは、上手く言ったけど3つとも中途半端だったかなって感じ。至って普通、そして既視感のあり過ぎ。そこを乗り越えれば、面白くなるかもしれません。様子見します。
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