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ようこそ、わが家へ (第1話・4/13) 感想

ようこそ、わが家へ

フジテレビ系『ようこそ、わが家へ』公式
第1話(初回15分拡大)『恐怖のゲームが今夜始まる』の感想。
なお、原作小説:池井戸潤『ようこそ、わが家へ 』は未読。


売れない商業デザイナーの健太(相葉雅紀)は、父・太一(寺尾聰)、母・珪子(南果歩)、妹・七菜(有村架純)の4人家族。気弱で争い事が苦手な性格は、父親譲りだ。そんな健太が仕事帰りの駅のホームで、割り込み乗車をした男を柄にもなく注意した。その場に居合わせた明日香(沢尻エリカ)も「立派な行為だ」と言うが、その後、健太はその男に尾行されていることに気付く。自宅近くで何とかまいたものの、翌朝、花壇が荒らされていて…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

少々長めだが、15分間の “ツカミ” は見事に成功

冒頭の倉田健太(相葉雅紀)が高栄館の編集長?に叱られオドオドするのが、妙に何かが始まる予感をさせた滑り出し。そして、メインタイトルまでの15分間を健太の語りで自己、家族紹介を経由して、事件の発端からストーキング開始まで、スムーズに流れた。少々長めの “ツカミ” であるはあるが、見事に成功したと思う。

特に、私が気に入った2つのシーンがこちら。1つ目は、健太の少年期に父・太一(寺尾聰)と釣りに行った回想シーン。所々を写真で構成して、2人の緊張した心理状態を “瞬間” を切り取るように魅せたこと。

2つ目は事故の翌朝の荒らされた花壇。花のアップから玄関先の俯瞰カットまで急がず間を持たせ、恐怖感をじっくり醸し出したこと。池井戸潤作品らしい、ありふれた日常の中に突如出現した非日常を巧みに魅せたと思う。うーん、なかなかサスペンス調の演出がいい感じだ。

アバンタイトル後、若干トーンダウンしたのが残念

ただ、アバンタイトル後は若干トーンダウンしたのが残念。正確に言うと、フラグの立て過ぎ、ミスリードの多過ぎが、折角の被害者家族と言う1つの塊を個々に描くことに繋がり、結果として物語全体が散漫な印象になったのが惜しかった。

なぜなら、原作は未読だが、物語の帰着地点は1か所、ストーカーが誰か?しかないのだから、ここまで家族4人それぞれを煽ると、実は『ようこそ、わが家へ』とは全く違った結末になりそうな「そうきたか!?」的なオチなのかとさえ、つまらない疑いさえ思ってしまうから。

想像の域だが、本当の主人公は父親でないのか?

第1話を観る限りでは、主役は健太を演じる相葉さんだが、物語の主人公は寺尾さん演じる太一っぽい。だって、健太は途中から事件を解決する側、探偵風に動き出しちゃってるから。その分、父親のくだりが異常なほど多い。

だとすれば、父親が務めるナカノ電子部品がガッツリと物語の主軸に見せつつ、最後は健太の仕事関係者が逆恨みで真犯人登場して終わる感じだろうか。あくまで想像の域だが。

主人公が健太であることを、もっと魅せて欲しい

だとしたら、いや、そうでなくても、もう少し健太の魅せ方に一工夫欲しいところ。このままだと健太の存在意義がどんどん薄くなりそうだから。そして、珪子(南果歩)と七菜(有村架純)の人物設定が年齢が違うってだけで、ほぼ同じなのも気になる。

全体のサスペンス仕立ては良く出来てるだけに、登場人物の描き方、特に主人公が健太なら、その魅せ方に期待したい。

あとがき

15分間の延長もさほど気にならないほどに面白かったです。私は、ドラマ『バーテンダー』の佐々倉溜を演じた “俳優・相葉雅紀” が好きなんですが、本作はそれを超えそうな予感がしました。特に、時々入る相葉さんの「語り」がとてもドラマの雰囲気を盛り上げていたと思います。

全体の仕上がりも、予想以上の面白さでした。上に書いたように、池井戸潤作品らしい、ありふれた日常の中に突如出現した非日常を巧みに魅せてきたと思います。あとは、W主人公でないなら、きっちり倉田健太の存在感を描いて欲しいと思います。次回に期待します。

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