まれ (第11回・4/10) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』(公式)
第2週『告白シュークリーム』『第11回』の感想。
東京行きを母・はる(鈴木砂羽)に認めてもらえない一子(清水富美加)が家出し、桶作家にやってきた。徹(大泉洋)の提案で、希(土屋太鳳)と徹の誕生会と一子の壮行会を行うことになる。だが当日、はるが近所の皆を連れて現れ、反対を唱える。一子は、東京行きは自分の幼いころからの夢だったと、思いを打ち明ける。そんな一子の言葉が圭太の言葉と重なり、希は突然一子の夢を応援して皆を説得しようとする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
希の「地道にコツコツ」を描かないツケが回った瞬間
「もしかしてやけど、まれ、他にやりたいことが…」
もう感想を書くのが空しくなる。14分間も一子(清水富美加)の夢を描いておきながら、残り1分で藍子(常盤貴子)のこの台詞か。もしこれが希(土屋太鳳)に一念発起させる重要なキーワードにするつもりなら、どうしてこれまでもっと希が一生懸命に公務員試験勉強する姿を描かなかったのか。もう疑問しかわかない。
主人公・希の物語の序章として失敗してると思う
もう、本作は完全に群像劇になった。それも最大に困った状態の群像劇。なぜなら、群像劇とは言え主人公である希の幼い頃からの今は封印している夢が殆ど描かれないまま、この度の母の言葉で覚醒しちゃいそうだから。おっと、私が書いているこの3行の文章も好意的な脳内補完によるものだ。
実際の映像では、幼い頃からの夢としても、封印していることも、地道にコツコツと公務員になる努力をしていることも殆ど描かれず、希の友だちやその家族の台詞で語られているだけ。映像としてはシュークリームを作り、願書を貰いに行ったくらい。これ、主人公・希の物語の序章として失敗しているとしか思えないのだが。
あとがき
どの親は我が子に危ない橋は渡らせたくないけど、夢も諦めないで欲しいと願ってるのを書きたいのかな。そうなら、きちんと希の夢を描かないと。でも、一方で町のケーキ屋さんになることがそんなに親が猛反対するような人生の大博打かなとも思うんですよ。
そこを破天荒な希の父親の姿で説得力ある描写をしてくれていたら、そんな徹(大泉洋)と結婚した藍子(常盤貴子)の今日の台詞にも深い意味があることになったと思いますが、6年ほど中が飛んじゃったままフォローが無いですから。まあ、すべてあとの祭りですけど。
それに、完全に脳内補完に頼ったこの脚本と演出。朝ドラとして本当にきちんと精査されてゴーサインが出たのでしょうか。疑いたくなるレベルです。
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【これまでの感想】
第1週『魔女姫バースデーケーキ』
1 2 3 4 5 6
第2週『告白シュークリーム』
7 8 9 10
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