まれ (第8回・4/7) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まれ』(公式)
第2週『告白シュークリーム』『第8回』の感想。
圭太(山崎賢人)が能登に帰ったことで、7年ぶりに幼なじみのメンバーが勢ぞろいした。希(土屋太鳳)たちは高校最後の夏の思い出を作ろうと、夏祭りでキリコを担ぐことになる。キリコの点検で輪島塗の作業場を訪れた希は、幾重にも漆を塗り重ねる職人の地道な作業を目の当たりにし涙ぐむ。そして夢を追いかけるより、安定した人生を送ると宣言する。そこに一子(清水富美加)が、金沢でモデルにスカウトされたと駆けこんでくる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
本来、テレビドラマに説明なんて必要ない
本来、脚本や映像に説明なんて必要ない。言い方を変えれば、説明と感じさせてはならないのだ。もちろん、説明的なくだり(表現)が必要な時はある。しかし、本来ならその説明すら、登場人物たちの台詞や行動で間接的に魅せるべきなのだ。それが映像で人間を描く面白さだと思う。
登場人物が「東京から来ました」と台詞で発するのと、登場人物が「JR東京駅限定 東京ばな奈」を手にしているだけなのとでは、どちらが映像的で面白いか解かるはず。そう、本作の表現方法はほぼ前者で成り立ってる。まるで、ドラマの解説書を台詞と語りとテロップで見せているようなものでないか。
脇役と能登の観光情報より、希の日常を描いて欲しい
2週目になっても登場人物たちの名前や能登の観光情報をテロップで出しまくり、先週から使い回しの台詞ばかりで、状況と設定説明だけ。今日の後編では、かなり強引に、希(土屋太鳳)の夢と「地道にコツコツ」が語られたが、ここも全部似たような言い回しだけ。
その上、なぜか主人公よりも友人ばかり描いているが、主人公にとっての最大の関心事は自分自身の夢であり生き方でありこの先の人生。そこまで言わぬのなら、自分の毎日の生活だ。だって「地道にコツコツ」生きているのを確かめたいのが、この主人公なのだから(かなり善意の脳内補完をしているが)。ならば、希の日常をもっと描くべきだと思うが。
なんだろ、この既視感…
今日の高校生たちのやり取りを見て感じたのは、これ『まれ』と言う主人公を描くオリジナル脚本の新作の朝ドラだよねって言う不安。いろんな過去のテレビドラマの寄せ集め的な既視感。出演者の人気頼みの民放でよくある「群像劇」のフリをしたごちゃ混ぜドラマ風な感じ。第8回にして、本作にも似た匂いが漂うってどう言うこと?
「地道にコツコツ」と「夢」は対極の存在か?
主人公が連呼する「夢」の捉え方がどうも馴染めない。好きなことで飯を食ったり一攫千金を狙う人生だけが「夢」でない。地味で目立たぬ職業でもその道で生きていくためにはそれなりの、その道を極めるなら一層の「地道にコツコツ」が必要だと思う。
確かに就職先の安定感はケーキ職人と公務員では違うと思うが、「地道にコツコツ」と「夢」は対極に無いと思うが、高校生の希には理解できないと捉えるべきなのか、肝心な部分が表現されていないからなのか。なんか、どうでも良くなってきた。
あとがき
転校生が戻ってきた。ダメ親父も戻ってきた。じゃあ、先週は何だったの?そして、相変わらず主人公は埋没状態。とにかく脇役や観光案内は程ほどにして、ヒロインを描いた方が良いと思います。そして、スタッフさんたちにこそ「地道にコツコツ」ドラマづくりをお願いしたいです。まだ、私は諦めませんよ。
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【これまでの感想】
第1週『魔女姫バースデーケーキ』
1 2 3 4 5 6
第2週『告白シュークリーム』
7
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