ディレクターの目線blog@FC2

本家「ディレクターの目線blog」の緊急時&トラックバック用ブログです。コメントは出来れば本家blogへ!

●このブログは、本家ディレクターの目線blog』の緊急時&トラックバック用ブログです。

●記事の閲覧やコメントの投稿は、本家ディレクターの目線blog』をご利用下さい。


2

流星ワゴン (第10話 最終回・3/22) 感想

TBS系『流星ワゴン』公式
第10話/最終回『最終回~俺は生きる!永遠に朋輩じゃ』の感想。
なお、原作小説:重松清『流星ワゴン』は未読。


美代子(井川遥)たちに会った一雄(西島秀俊)がワゴンに戻ると、忠雄(香川照之)がいない。橋本(吉岡秀隆)によると、現実世界の忠雄の命はあとわずか。そして忠雄の後悔とは、一雄との親子の絆を取り戻せなかったことだという。このまま忠雄が死んだら、永遠にこの世をさまようと気付いた一雄は、忠雄が危篤状態の自身のそばに向かったと確信し、故郷を目指す。忠雄はやって来た一雄と散歩し、やり残したことに付き合えと言う。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

今の自分が変われば、未来を変えられる

「すべては今なんじゃ。その今が、どんな過去の積み重ねから来ているのかが問題なんじゃ。
お前の元の人生は腐っとった。じゃがのう、お前は橋本の車に乗って、その腐った過去を少しでもちょっとでも変えようと頑張った、血眼になった、血みどろになった。
その結果、過去の現実が変わらんかったとしても、そんなことはどうでもええんじゃ。お前が過去を変えようとして、血眼になったその、その積み重ねで今の新しいお前は出来とるんじゃ。
それが、この車の旅の意味じゃ」

車の旅の意味をガッツリ台詞で補強しちゃうのはどうかと思うが。過去は変えられないが、今の自分が変われば未来は変えることが出来る。それを一雄(西島秀俊)が不思議な夢の体験を通して自らの未来を変えたと言うことか。

普通は「時間軸の移動」と「過去と未来」が中心なるタイムスリップモノのオチとしては、敢えて「自分自身の変化」の過程を「時間軸の移動」で魅せたのは、なかなか凝った話だったと思う。出来ればもっと早くこのことをチラ見させたら良かったと思うが。

父と息子の再生に絞り込むべきだった

「チュウさん、俺たちは橋本さんと健太の優しい嘘にまんまと騙されたよ」
「では戻りましょうか。最低で最悪の現実の世界へ」
「はい」

橋本親子にはこう言う役割と仕掛けがあった訳だ。それならそうと、もっと劇中でしっかりと描けば良かったのに。本作では旅の運転手と成仏できない子ども程度の役割しか感じなかったのが残念だ。

やはり、忠雄(香川照之)と一雄、橋本(吉岡秀隆)と健太(高木星来)の2組の父と息子に絞り込んで、「自分が変わることの大切さ」を描き切るべきだったような。一雄の息子・広樹(横山幸汰)は父と息子としてぎりぎりアリとしても、妻の美代子(井川遥)のくだりはテーマをぼかしただけだったような気がする。

「思い残しを無くす旅」と「父と息子の絆の物語」

総括気味に。終わってみると、香川照之さんと西島秀俊さんの情熱的な演技を楽しむだけドラマになっていたと思う。だから、2人を好きならグイグイ引き込まれただろうし、そうでない人は厳しかった。決して2人のファン向けドラマでは無かったが、結果的な仕上がりがそれに近かったことが、視聴率に反映されたのだろう。

だとしたら、もっと話数を減らして、演技もストーリーも濃厚&濃密仕立てにしたら良かったのでは?2人を目立たせるためのシーンやカットをグッと摘めて、橋本親子とのバランスをもっと均衡に近づけたら、摩訶不思議な「思い残しを無くす旅」と「父と息子の切っても切れない絆の物語」がストレートに伝わったと思う。

あとがき

最終回の数々の長台詞とエンディングと好意的な脳内補完によって、本作の描きたかったものが見えてきた、そんな最終回でした。中盤で気になった「成仏」についても、後悔や悲しみや怒りをこの世に残したくないと言う、我々が考えるリアルな心霊世界を描いたと思うと納得できます。
もっとシンプルに「父と息子の再生」に絞り込んだら良かったのに…

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ くる天-人気ブログランキング


     

★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
流星ワゴン Blu-rayBOX
流星ワゴン DVDBOX
TBS系 日曜劇場「流星ワゴン」オリジナル・サウンドトラック
葡萄 (完全生産限定盤A) CD+DVD サザンオールスターズ


★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/6840/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → コメント欄に、ブログ名、記事のタイトル、URLをご記入下れば、確認次第公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
なお、【Seesaaブログ】http://dmesen.seesaa.net/article/416097630.html でも、TB受付けております。

【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話
関連記事
スポンサーサイト



コメント

mun9

流星ワゴン最終回はもちろん、全話を通して面白く見させていただきました。ただ最終回での、忠さんと健太君とのお別れの場面や、その他の登場人物のお別れの場面が、「3年B組金八先生」を連想させたのは、放送時期が1月~3月で、卒業の時期と重なるからでしょうか。

Re: mun9

☆mun9さん
コメントありがとうございます。

TBSですからねえ。
そういう意図も少しはあったかもしれませんね。
非公開コメント

トラックバック

流星ワゴン「最終回~俺は生きる!永遠に朋輩じゃ」

ふたつ、突っ込み。ワゴンカーの橋本(吉岡秀隆)よ、一雄(西島秀俊)に言った「(この旅の終わりに)あなたは、死にます」が嘘だっただなんて… 原作がそうなら、まだしも、万が一、脚色だとしたら、酷いっ!起こったことの大半が、無になるとしたら、チューさん笑顔の遺影(遊園地で撮ったもの)は、どのようにして? 黒髭ゲームと同じ理屈? 今ひとつ最後まで、この物語の基本ルールが分からなかったのでした (^^...

流星ワゴン 最終回

一雄(西島秀俊)がワゴン車に戻って来ると、忠雄(香川照之)の姿はありませんでした。 橋本(吉岡秀隆)は一雄に「時間切れです」と告げるのでした。 現実世界の忠雄は、まだ死亡していないものの、その時は目前に迫って来ているようです。 だから、生霊の忠雄も存在出来なくなっているみたいですね。 一雄は橋本から、忠雄の「大きな後悔」が、一雄を大きな苦しみから救えなかったこと、親子...

流星ワゴン #10 最終回

『チュウさんへ感謝!ワゴンの謎、完結!!』

【流星ワゴン】第10話(最終回) 感想

わしのう、ようやく分かったわ。 何で43歳のこのわしが今のカズの前に現れたんか。 わし、ずっとカズが大きゅうなるたびに自分の同じ頃とお前を重ねて 見とったんじゃ。 まあいつじゃって、わしの方がしっかりしとったがの。 もしこんなひ弱な朋輩がおったら世話が焼けてかなわん、そう思っとった。 じゃけえ、恐らく今あそこで死にかけとるクソジジイのわしもそう思っとるんじゃ なかろ...

「流星ワゴン」 最終話 チュウさんへ感謝!ワゴンの謎、完結!!

 うーーーーーーん・・・・・(-_-)まったく感動できなかった・・・ この旅が一雄が変わるためのアレだったってのはわかるんだけど、いくら一雄が変わっても現実の美代子や広樹は ...

流星ワゴン 第10話(最終回)

「チュウさんへ感謝!ワゴンの謎、完結!!」 内容 妻子に思いを打ち明けた一雄(西島秀俊)がワゴンに戻ると、 忠雄(香川照之)の姿がなかった。 橋本(吉岡秀隆)にワケを尋ねると、時間切れだという。 生き霊として存在することが出来なくなってしまったと言う事だっ...

流星ワゴン #10 最終回

公式サイト 一雄(西島秀俊)が戻ってきたワゴンに、忠雄(香川照之)の姿はなかった
My profile

Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

PR


TB送信について

一部のブログサービス(特に、FC2ブログ)宛に、FC2からトラックバックが届かないケースが発生中です。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村  PVアクセスランキング にほんブログ村

楽天市場PR

カテゴリー+月別アーカイブ

 

検索フォーム

PR

FC2カウンター

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数: