○○妻 (第9話・3/11) 感想
日本テレビ系『○○妻』(公式)
第9話『もう何もいらない。おまえさえいてくれれば!遅すぎた夫の決断…』の感想。
【注】本作をを楽しくご覧になった方は、読まない方が良いです。
ひかり(柴咲コウ)は、正純(東山紀之)への気持ちを吹っ切るかのように、懸命に働いている。一方、正純は‘病気療養中’とされたまま、番組は宮沢(要潤)が代役を続けていた。そんな中、局を訪れた正純は、板垣(城田優)に復帰を申し入れる。ところが、板垣が出してきた条件は心外なもので、正純は1日だけ考えさせてくれと返答。心配して正純の部屋を訪ねた愛(蓮佛美沙子)は、何かとひかりの言葉を思い出し、空回りしてしまう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
感情移入できない登場人物が多過ぎる
「叩いて埃の出ない人間なんているの?」千春(黒木瞳)のこの台詞、確かに至極当然のことだ。聖人君子みたいな人間なんてあちこちにいるはずがな。誰もが自分勝手な部分を持っていて、それをみんな我慢したり努力して毎日を切磋琢磨して生きているのだと思う。
しかし、いくら未成年者だったとは言え、我が娘が子どもを殺したことを「埃」で片付けるこの千春の感性に怒りさえ覚える。
「私は昔から人様に迷惑かけて生きているから、怖いモノなんてないんだよ」若い頃の過ちを今は何も無かったように生きる人間がたくさんいる。実はその過ちがトラウマになり生きていかなければいけない被害者もいるのだ。“やり得”“図々しい者が勝ち”のような登場人物に、私は感情移入できない。
物語に“愛”がない
「実は私、福島に引っ越すことになって」
「若い頃みたいに戦争やってる国に(取材に)行く」放送日が東日本大震災から4年目の大切な日であり、先日ISISに邦人が殺害されたばかりなのに、わざわざ「福島」「戦争」「取材」のキーワードを全く不必要な場面で使用する、この脚本家の“視聴率狙い”に、私は不快感しか覚えない。
まんまと視聴率獲得大作戦に乗っかってる自分
もはや今回が最終回でも良いような“元サヤ”のエンディングに更に落胆せざるを得なかった。放送前から「謎付き妻」で世間を煽り、始まってみると大袈裟な謎は早々に明かして、ひかり(柴咲コウ)と正純(東山紀之)にいろいろあって歪んだ2人のラブストーリーに仕立てていくのが、計算のようだ。
まあ、過去は秘密を持った夫婦が本当の愛を掴むまでの単純な話を、煽って遠回りして描いてるだけと言えばそれまで。だが、ここへやたらと「不快感」を突っ込んでくるのが頂けない。まあ、これが視聴率獲得大作戦で、それに乗ってる私も私なのだが…
あとがき
今さらですが、本作のタイトル『○○妻』でない方が、私を含めてもっと純粋に楽しめた視聴者が多かったのではないでしょうか。『ニュースキャスターの妻』とか裏番組に対抗して『完璧な妻。』とか、単純に『ひかりと正純』とか。あとは、遊川和彦ワールドへの好みの問題だと思います。
正直、最終回もあまり興味がわきませんが、読者の皆さま、不快感の共有をするとしましょうか。
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