銭の戦争 (第10話・3/10) 感想
関西テレビ系『銭の戦争』(公式)
第10話/15分拡大版『拡大SP 強奪20億…倍に稼いで父の会社を取り戻せ!復讐終結へ』の感想。
なお、原作漫画:パク・イングォン『銭の戦争』も関連ドラマも未見。
20億円を手にした富生(草なぎ剛)は、証券会社時代の元上司・黒田(飯田基祐)を訪問。ホワイト化学を取り戻すため、渋る黒田を説き伏せ、20億円を元手にしたインサイダー取引で金を増やす計画を立てる。金の行方を捜す赤松(渡部篤郎)は、そんな富生のたくらみに気付き、黒田と接触を図る。一方、富生が犯罪に手を染めようとしていることを知った未央(大島優子)は、何とか引き留めようと説得するが、富生は聞く耳を持たない。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
「何も持っていないあなたが羨ましい」
梢(木村文乃)へ富生(草なぎ剛)のインサイダー取引を止めさせようと真剣に願い出る未央(大島優子)に、梢は申し出を断りつつも「未央さん。何も持っていないあなたが羨ましい」と言う。今や青池ファイナンスと母の行く末を託された梢の強さを装った孤独さが滲み出た良い台詞だ。
「どっちが不幸なんだろう」
黒田(飯田基祐)に持ち掛けられたインサイダー取引を断る富生が、先日見かけた紺野(大杉漣)の姿を思い出し「キャベツが30円安かったって喜んでる人もいるのに、どっちが不幸なんだろう」と言う。ついに富生の中に良心が芽生えた瞬間だ。「億単位の大金」も「500円玉」も同じ「お金」なのに使い方で価値が変わる。そんな象徴的なシーンだった。
「君の良心が僕を救ってくれたんだ」
未央のお蔭でインサイダー取引に騙されずに済んだ富生が未央に言う。「君の良心が僕を救ってくれたんだ」と。上のシーンで富生に芽生えた良心が更に定着したのを表現する何気ない台詞の裏に、未央と富生の互いを思う気持ちがしっかりと込められている。こう言う優しい台詞も本作の魅力の一つだ。
「今日が最悪の日だと思えば良い」
ついに、富生と青池を一挙に潰す赤松(渡部篤郎)の魂胆を察した富生と梢。「人前だとため息も吐けなくて」と珍しく弱音を吐く梢に、「今日が最悪の日だと思えば良い。あとは這い上がるだけだから」と勇気づける富生。富生が良心を取り戻し、本当の自分を見つめ直して、進むべき道を覚悟すると言う最終回直前らしい印象的なシーンだった。
あとがき
冷静に見ると実は今回で新しいのは富生の母の意識が戻ったことと未央が誘拐されたことくらい。インサイダー取引もしなかった。それなのに、15分の延長を全く感じさせないテンポの良さとメリハリと、そして今回の記事で取り上げた数々の台詞の良さで、見事に最終回へのバトンタッチの役割を果たした第10話でした。
いよいよ富生の良心の出番がやってきた本作。結局、赤松に20億円を返すことがすべての解決策であり始まりにもなるのだろう。さて、どうやって赤松に20億円を返すのか?ホワイト化学は?未央と梢は?うーん、気になる…
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