相棒Season13 (第17話・3/4) 感想
テレ朝系『相棒Season13』(公式)
第17話『妹よ』の感想。
右京(水谷豊)と享(成宮寛貴)は、元特命係の陣川(原田龍二)と共に、陣川の妹・美奈子(水崎綾女)を捜すことに。前夜、何者かに電話で呼び出され、そのまま連絡が取れなくなったという。彼女のパソコンには脅迫メールが残っていた。調べると、ヘッドハンターの美奈子は電機メーカーの技術者・山本(北上史欧)をスカウト中で、メールの差出人・工藤(板垣雄亮)は引き抜きを知った山本の勤務先が雇った調査会社の社員だった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今になって新キャラ「陣川の妹」登場の是非
脚本は、『13』では第3話担当の金井寛氏。前回が完全に『杉下右京の事件簿』の残念回だったのを意識したのか、『相棒』の名脇役・陣川回を担当のプレッシャーなのか、なんと陣川(原田龍二)に妹がいるとの斬新な設定で迫ってきた。
個人的には、今さら妹がいたとの設定を増やすのはどうかと思うが、「陣川回=一目惚れして失恋」のパターンを打破するには、こんな方法も悪くないかも。ただ、どうせ新キャラで登場させるなら、いっそ所轄で大活躍中の敏腕刑事みたいな妹の方が、話がスムーズに進んだのではないかと思うが…
エピソードが切り刻みのパーツの寄せ集め
さて、話の方は、お世辞にも面白かったとは言い難い。最大の問題は、美奈子(水崎綾女)が陣川の妹でなくても、つまらなかったこと。美奈子に見せ場を作るためか、関係者が多過ぎて場面転換が多過ぎたし、エピソードも切り刻みのパーツの寄せ集め状態。
その割に、キーパーソンはどう見ても掃除のおばさんだし、女社長も一枚絡んでるのは当然のストーリー。最後にネタバレされた時には、やっと終わったって感じ。唯一の救いは、「杉下右京の事件簿」になっていなかったこと。ただ、これを定番の「陣川回」と言って良いかは微妙だが…
映像的な突っ込み所が多過ぎる
そして、最も気になったのはカット割りや編集の違和感。監督は橋本一氏なのに、今回は頂けない。掃除のおばさんのアップの使い方も、女社長の謎のピアノ演奏、陣川の絆創膏のカット、美奈子がロープを自分で蒔く早回しなど、映像的な突っ込み所が多過ぎ。
『相棒』の世界観の広がりのために、陣川の妹を投入した(とした)割に、最後の「花の里」でカウンターで寝言を言いながら寝てるのは良しとしても、妊娠中で白血病で入院中の悦子(真飛聖)に一言も触れずに呑気に一杯やってる享(成宮寛貴)で世界観が丸潰れ。連続性こそ世界観の重要なポイントだと思うが。
あとがき
美奈子を最初から女刑事で登場させた方が面白かったと思います。とにかく今の『相棒』を変えるには杉下右京をギャフンと言わせる相棒の登場しかないと思っているので、美奈子の頭の回転の速さや身軽さを活かした女刑事にしたら、ダメ兄刑事との対比もできたのに。
気を利かせて創り上げた「陣川の妹」ですが、更にキャラクターを掘り下げて作れば、面白くなったのに。社美彌子(仲間由紀恵)が頼りないキャラに成り下がった現在、新しい女性キャラに期待している私としては、ホントもったいない起用でした。来週の数少ない名女性キャラ・片山雛子(木村佳乃)に期待します。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
相棒 season 12 ブルーレイBOX (6枚組) [Blu-ray]
相棒 season12 上 (朝日文庫)
相棒 -劇場版III- 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ 豪華版Blu-ray BOX(初回完全限定生産)
相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿 (期間限定出荷) [DVD]
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/6762/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → コメント欄に、ブログ名、記事のタイトル、URLをご記入下れば、確認次第公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
なお、【Seesaaブログ】http://dmesen.seesaa.net/article/415069588.html でも、TB受付けております。 【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話(元日SP) 第11話 第12話 第13話 第14話 第15話 第16話
- 関連記事
-
- 残念な夫。 (第8話・3/4) 感想 (2015/03/05)
- ○○妻 (第8話・3/4) 感想 (2015/03/05)
- 相棒Season13 (第17話・3/4) 感想 (2015/03/05)
- マッサン (第129回・3/4) 感想 (2015/03/04)
- 銭の戦争 (第9話・3/3) 感想 (2015/03/04)