マッサン (第125回・2/27) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『マッサン』(公式)
第21週『物言えば唇寒し秋の風』【第125回】の感想。
【注】なお、本作は2/23に全撮影がクランクアップしたため、当記事は、ほんの僅かな編集への期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。楽しくご覧になっている方や重隅突きはウザいと思う方は読まない方が良いです。
エリー(シャーロット)はエマ(優希美青)に女性としてやるべきことが出来てから恋愛すべきと主張、一馬(堀井新太)にも恋は早すぎるとくぎを刺すが、エマの反抗は増すばかり。エリーもまた温かく二人を見守ってやろうというマッサン(玉山鉄二)の説得をかたくなに聞き入れない。そんななか、一馬は会うのをやめようとエマに告げる。せめて自分への気持ちを聞かせてほしいと懇願するが、何も答えない一馬にエマは絶望し…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
普通なら娘の初恋にいちゃもんをつけるのは父親
これまで幾度も本作のタイトルを『マッサンの女房』にすべきだと書いてきた。今回、改めてそう思った。なぜなら、普通なら娘の初恋にいちゃもんをつけるのは父親で、母親は娘の味方になり父親を説得するのに、本作は真逆。この違和感が払拭出来ない。
男親と女親の違いを見せる絶好のチャンスなのに
それに、娘の初恋エピソードこそ男親と女親の立場の違いを見せる絶好のチャンスなのに、全部逆だからだ。これまでのようにマッサン(玉山鉄二)が一方的に怒ってエリー(シャーロット)がそれを宥める。そして最後にエマ(優希美青)がエリーの中に本当の母親を感じる、で良いじゃないか。
突然ヒステリックな過干渉ママになったエリー
前回から突然ヒステリックな過干渉ママになったエリーと、それをただ見守るだけのマッサンへの違和感も払拭出来ない。重大な犯罪への加担などあるなら特例もあろうが、単なる娘の初恋への不安だけで我が子の部屋に無断で入り日記を盗み読みって。この時点でエリーもつくり手も何を考えているのかわからないが…
ヒスを起こさず貯蔵庫で話せば良いだけのこと
更に「2人で話をさせて」と願うエリーを受け入れるマッサン。そして「お父さんも知らない話」と言って自分の行為を正当化する説明が始まった。エリーの初恋が悲恋で終わったことを描きたいだけだとしたら、なぜこんな構成で強引に突っ込むのか。普通に、ヒスを起こさず貯蔵庫で話せば良いだけのことでないのか。
あとがき
エリーの初恋エピを入れたいがために、エリーを突然にヒステリックな過干渉ママにしたのは明らかに失敗だと思います。何だかんだ言いつつも「家族」や「親子」を描いてきた本作が崩壊した1週間になったのではないでしょうか。
誰も好き好んで重隅突きをしているわけではありません。本作が粗を探さなくても見えちゃうようになってしまったのです。ここまでウイスキーの「ウ」の字も無くなり、マッサンの存在感も薄くなった今、あとはエリーの昔話を見ろとでも言うのでしょうか。
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【これまでの感想】
第1週『鬼の目にも涙』
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第2週『災い転じて福となす』
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第3週『住めば都』
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第4週『破れ鍋に綴じ蓋』
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第5週『内助の功』
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第6週『情けは人のためならず』
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第7週『触らぬ神に祟りなし』
37 38 39 40 41 42
第8週『絵に描いた餅』
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第9週『虎穴に入らずんば虎子を得ず』
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第10週『灯台下暗し』
55 56 57 58 59 60
第11週『子に過ぎたる宝なし』
61 62 63 64 65 66
第12週『冬来たりなば春遠からじ』
67 68 69 70 71 72
第13週『急いては事をし損じる』
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第14週『渡る世間に鬼はない』
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第15週『会うは別れの始め』
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第16週『人間到る処青山有り』
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第17週『負うた子に教えられる』
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第18週『遠くて近きは男女の仲』
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第19週『万事休す』
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第20週『夏は日向を行け 冬は日陰を行け』
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第21週『物言えば唇寒し秋の風』
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