マッサン (第118回・2/19) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『マッサン』(公式)
第20週『夏は日向を行け 冬は日陰を行け』【第118回】の感想。
【注】本作をを楽しくご覧になった方は、読まない方が良いです。
英国への船の期限が近づきマッサン(玉山鉄二)は苦悩し、日本に残ると言ったエリー(シャーロット)もまたスコットランドに帰ってきてほしいという家族の手紙に心が揺れる。一方、エマ(優希美青)は仲良くなった秀子(黒島結菜)に様々なものを分け与え、素直に喜ぶ秀子であったが、美紀(堀内敬子)はあまりの厚遇にためらう。そんななか、ハナ(小池栄子)はエリーを英国に帰国させるべきだとマッサンに訴えるのだった…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
これのどこが「夫婦の愛と冒険の物語」なのか?
NHKが朝からウイスキーの話で盛り上がる訳にも行かず、酒業界大手のS社やN社への体面もあるだろうから、当時は珍しかった国際結婚や外国人移住者の困難さや問題に焦点をずらした「夫婦の愛と冒険の物語」に仕上げようとしているのは、もはや明確。
ただ、本作はフィクションだから史実は別にしても、エリー(シャーロット)が日本にこのまま残るのかスコットランドに帰るのかで一盛り上がりして、更に特高警察に連行されるところで盛り上がり、その部分を今週の「夫婦の愛と冒険の物語」ってことにするのは目に見えてる。
ただ、海軍監督工場となった会社の社長夫人が連行されるはずはないだろうし、日本中が過酷な状況なはずなのに、お手伝いさんを雇ってきれいなブラウスを着て、何かと世話になったキャサリン(濱田マリ)の助言も即刻無視して、「ダイジョウブ」って優雅な暮らし。今日も書くが、これのどこが「夫婦の愛と冒険の物語」なのか?
なぜ、主人公家族を応援したくなるように描くのか?
本作を観ていると不思議に思うことがたくさんある。特に、脚本家がテレビの中でマッサン(玉山鉄二)やエリーやエマ(優希美青)を、「真面目な人」「努力家」「優しい人」と描けば描くほど、テレビの外側には「能天気」「タナボタ待ち」「不義理で不人情」に見えてくる。
今日のハナ(小池栄子)のエリーを褒めちぎる台詞もそう。エマが秀子(黒島結菜)にものを分け与えたり「夢を諦めるな」と言うのも、エリーが美紀(堀内敬子)に「エマの気持ち、受け取って下さい」もそう。キャサリンを追い帰すようにしておきながら離婚届を準備するマッサンも、ぜーんぶ逆効果。
なぜ、主人公家族を応援したくなるように描くのかが理解できない。フィクションなんだから、もう少し質素に描くとか、世間の目を気にしているように描くとか、本当に悩んでいるように描くとかしたら良いのに。流石に、テレビに映ってないところで苦労や冒険してるから脳内保管しろと言うには無理があり過ぎる。
あとがき
今日のエリーは、最近の中で一番無神経でしたね。その意味では、エマと似たもの親子ですけれど。
私が言うことではありませんが、エリーはもう少し美紀を家事を一緒にやるとか、亀山親子が質素を心掛けているとか、好感を持てるキャラクターに描いた方が良いと思います。
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【これまでの感想】
第1週『鬼の目にも涙』
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第2週『災い転じて福となす』
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第3週『住めば都』
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第4週『破れ鍋に綴じ蓋』
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第5週『内助の功』
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第6週『情けは人のためならず』
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第7週『触らぬ神に祟りなし』
37 38 39 40 41 42
第8週『絵に描いた餅』
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第9週『虎穴に入らずんば虎子を得ず』
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第10週『灯台下暗し』
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第11週『子に過ぎたる宝なし』
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第12週『冬来たりなば春遠からじ』
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第13週『急いては事をし損じる』
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第14週『渡る世間に鬼はない』
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第15週『会うは別れの始め』
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第16週『人間到る処青山有り』
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第17週『負うた子に教えられる』
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第18週『遠くて近きは男女の仲』
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第19週『万事休す』
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第20週『夏は日向を行け 冬は日陰を行け』
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