マッサン (第107回・2/6) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『マッサン』(公式)
第18週『遠くて近きは男女の仲』【第107回】の感想。
【注】本作をを楽しくご覧になった方は、読まない方が良いです。
英一郎(浅香航大)の死を受け入れられないまま葬儀に訪れたマッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット)を、鴨居(堤真一)は寂しげな様子で迎えるのだった。英一郎が初めて仕込んだ原酒を悲しみの中かみしめながら飲むマッサンとエリー。鴨居は英一郎がマッサンには負けたくないと必死に頑張っていたこと、早くマッサンがつくるウイスキーが飲みたいと言っていたことを二人に伝え、マッサンにある決意が芽生える。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
国産初のウイスキー製造に夢と命を懸けた男の物語
正直言って英一郎(浅香航大)への思い入れなんてそんなないのだが、英一郎の回想シーンによって、国産初のウイスキーづくりに夢と希望と命を懸けた1人の若い男の死が描かれ、改めて本作が描くべきものが何か明確になったのは良かった。
特に鴨居(堤真一)と栄一郎の父と息子の愛と冒険の物語に1つの終止符が打たれ、鴨井は新たな自分の道を、マッサンにはマッサンの道を歩むことをしっかりと描いたのも悪くない。まあ、堤さんの演技力で魅せた15分間だった。
マッサンの冒険は大歓迎だが、羽原さんに冒険は不要
どうしても脚本家は、大阪の街の人の明るさや優しさを描きたいようだ。まあ、落ち込んでるマッサンとエリーを元気づけるためと言う理由は良しとしても、今日の15分間の構成を、特にマッサンの決意が芽生えるシーンをラストにした構成を考えると、あの「激励パーティー」みたいな1分強は必要だったろうか。
久しぶりのウイスキーへの情熱がきっちりと語られる回に、歌うわ日本酒で乾杯するわ騒ぎ出すわって。英一郎だって以前は店の近くに住んでいたご近所さん。そんな夢半ばで若くして亡くなった青年の死に、どんちゃん騒ぎは不釣合いだと思う。マッサンの冒険は大歓迎だが、脚本家・羽原大介氏は冒険せず堅実に日常を描いて欲しい。
あとがき
先週末に、エマが「私より先に死なないで」と言ったばかりで、今日は鴨井が「絶対親より先に死んだらあかんねん。親不孝もんや」と言わせる羽原先生のこの感覚ってどうなんでしょう。とにかく泣けるシーンを書けば良いってことなんですかね。折角の堤さんの名演技の見せ場なのに…
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【これまでの感想】
第1週『鬼の目にも涙』
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第2週『災い転じて福となす』
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第3週『住めば都』
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第4週『破れ鍋に綴じ蓋』
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第5週『内助の功』
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第6週『情けは人のためならず』
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第7週『触らぬ神に祟りなし』
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第8週『絵に描いた餅』
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第9週『虎穴に入らずんば虎子を得ず』
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第10週『灯台下暗し』
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第11週『子に過ぎたる宝なし』
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第12週『冬来たりなば春遠からじ』
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第13週『急いては事をし損じる』
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第14週『渡る世間に鬼はない』
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第15週『会うは別れの始め』
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第16週『人間到る処青山有り』
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第17週『負うた子に教えられる』
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第18週『遠くて近きは男女の仲』
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