ゴーストライター (第4話・2/3) 感想
フジテレビ系『ゴーストライター』(公式)
第4話『原稿をください…消えた天才作家の誇り』の感想。
リサ(中谷美紀)の連載中の作品は、全て由樹(水川あさみ)が執筆することになったが、映画の原作だけはリサが書くことに落ち着く。リサの名で由樹が執筆した作品は、単行本化されるとすぐにベストセラーに。由樹は読者をだましているようで居心地が悪い。一方、1行も書けないリサを見かねた神崎(田中哲司)は、映画の原作の執筆も由樹に依頼する。そんな中、由樹は出張で上京してきた尾崎(小柳友)と、1年ぶりに再会する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
ついに、リサと由樹のパワーバランスが崩壊
小説家になりたい女 VS 超有名な小説家の女
小説を書ける女 VS 小説を書けない女
自分の才能がお金になることを知った女 VS 自分の才能で富と名声を得た女
大衆を欺くことに苦悩し始めた女 VS ゴーストライターに依存し始めた女
上の2つは、リサ(中谷美紀)と由樹(水川あさみ)が出会う前から、由樹がゴーストライター(と言うより代筆者)を始めた頃の2人の関係。あの頃はまだリサの存在感が絶大に勝っていた。
しかし、前回から今回にかけて、確実に2人のパワーバランスが崩壊してきた。それは下の2つのこと、特に由樹の心の中の「才能ある作家性」に対する巨額な対価への野望と、ゴーストライターとして大衆を騙し続ける罪悪感との葛藤が上手く描けている。
しかし、リサの心の苦悩も半端でない。有名作家としてのプライドは気軽に頼んだアシスタントにズタズタに切り裂かれ、メンツ丸つぶれでも、「遠野リサ」の看板には傷をつけまいとする情熱、いや情念や、母親や息子への燃えるプライドとエネルギーもハラハラドキドキさせてくれる。
「こんなことをして、何を守りたいんですか?」
由樹「みーんな、ラベルを見て買うんですよね」
今回のこの2つの由樹の台詞にドキッとした。小説に限らずあらゆる買い物は「ラベルを見て買う」と言う現在の消費者たちの消費行動を痛快に言い当てた。そして、映画の企画に自分が参加することになった由樹が陥る一人の作家としての作家性への純粋な疑問。正に今の由樹にしか言えない、いや今の由樹だから説得力がある。
生みの苦しみ…
プライド、憧れ、神様、嫉妬、夢、才能、苦悩、崩壊と、ものづくりをした者なら、一度は誰かを神様のように憧れ目指し努力すると思う。そして神様も追い抜かれないよう懸命な努力をして地位を維持確保しようとする。
今回の中でリサが原稿に1行も筆が進まない時に叫び泣くシーンがあるが、あれこそ正に「ゼロから何かを生み出す苦悩の叫び」でり「生みの苦しみ」を象徴した素晴らしいシーンだ・
あとがき
かなり面白くなってきましたね。ものづくりをしている者の端くれとしては、リサにも由樹にも感情移入が出来て楽しいです。次回に期待します。
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