マッサン (第102回・1/31) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『マッサン』(公式)
第17週『負うた子に教えられる』【第102回】の感想。
【注】本作をを楽しくご覧になった方は、読まない方が良いです。
ようやく熱が下がったエマ(住田萌乃)は懸命に看病をしてくれたエリー(シャーロット)に、頭では理解してもどうしても受け入れられない部分があったと正直に告白。父兄参観に来てもいいが、たった一つ、自分より先には死なないで欲しいとお願いするのだった。そんなエマをマッサン(玉山鉄二)とエリーは約束すると強く抱きしめる。元気になったエマは、ようやく作文を書き上げ、いよいよ父兄参観の日が訪れる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
ちょっとエマを適当に描き過ぎじゃないの?
冒頭、「ちゃんと解ってるんだけど…」から始まった熱発から回復したエマ(住田萌乃)の台詞。母と父の心情は全部解ってると言わんばかりの、もはやナレーションと聞き間違えるくらいの台詞の内容。更に突然「エマより先に死なないで…」と締め括る完璧さ。こんな表面的な台詞で、本当にエマの心情が描けていると思っているのか?
更に、その後の参観日での作文の朗読。朗読と言うより暗記しちゃってたわけだが、ニヤニヤ(おっと、ニコニコですね)しながら、両親の顔を見ながら空で読むって演出で視聴者に感動が届くと現場で判断されたのが不思議なくらい。まあ、ここまでしてエリー(シャーロット)を描きたいのだから、しょうがないか。
最近、ナレーションでの情報提供が多過ぎないか?
そして、いよいよ終盤の正味2分間もない貴重なウイスキーづくりのくだり。しかし、ここも妙なナレーション処理で台無しになってしまった。まあ、リンゴ汁の不人気をだらだら描かれるよりマシだが、ナレーションに入れるなら、せめて病院で患者たちが美味しそうにリンゴ汁を飲んでるカットくらい入れられないものか。
撮れなければ、「小樽や札幌で徐々に人気に火が点いてきました」で良かろうに。なぜ脳内補完させる必要のない情報までナレーションで過剰に語って済ましてしまうのだろう。英語の歌教室のシーンはしっかり撮るなら、もう少しウイスキーづくりも描いて欲しい。やはり『マッサンの女房』だからしょうがないか。
あとがき
エリーの出番の多さやシャーロットさんの日本語の発音、余市で苦労続きのマッサンも“大阪編”の終盤よりもむしろ元気な様子。“余市編”からクランクインしたって感じですねえ。
まあそれでも、私は良いのですよ。自然な流れで物語が進み、登場人物たちが物語の中で生き生きと過ごし、目標を達成すれば。願うのはそれだけです。
ただ、最近、特に本筋であるウイスキーづくりのくだりがナレーションで安易に処理されます。と言うことは、マッサンの出番も少なくなります。もちろんエリーを描かなくてはマッサンの成功は無いのですから描くのは構いませんが、エリーの話ばかり描かれているのが気になります。
でも、不必要にエリーばかりを描くのは、単純におかしい。自然な流れとは明らかに違います。もう少し、違和感を覚え無いような自然な流れで魅せて欲しいです。
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【これまでの感想】
第1週『鬼の目にも涙』
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第2週『災い転じて福となす』
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第3週『住めば都』
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第4週『破れ鍋に綴じ蓋』
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第5週『内助の功』
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第6週『情けは人のためならず』
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第7週『触らぬ神に祟りなし』
37 38 39 40 41 42
第8週『絵に描いた餅』
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第9週『虎穴に入らずんば虎子を得ず』
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第10週『灯台下暗し』
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第11週『子に過ぎたる宝なし』
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第12週『冬来たりなば春遠からじ』
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第13週『急いては事をし損じる』
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第14週『渡る世間に鬼はない』
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第15週『会うは別れの始め』
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第16週『人間到る処青山有り』
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第17週『負うた子に教えられる』
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