[読書]あなたの写真は一日で変わる! (久野鎮/著・日本写真企画) 感想

「何かが違う…」と行き詰まってる人へのヒント集
本書は、写真撮影が趣味の中級者で、指導者について勉強したりコンテスト受賞を目指しているものの、「何かが違う…」と行き詰まり悩んでいる写真愛好家たちのための、そのトンネルから抜け出るヒントが書いてある。
中級者でもない私が本書を手にした理由
私は写真はコンデジや携帯電話でよく撮影するが、本書の対象読者ではない。では、どうして私が本書を手にしたのか?
それは、最近、街中でよく見かける老若男女の写真愛好家たちの撮影風景や作品が、みんな似たような撮り方で既視感のある作品が多いことが不思議だったから。個性豊かに撮影すれば良いのに。そんな答えが本書のタイトルの中にあるのでは?と感じたからだ。
なぜ、みんな似たような撮り方で作品が多いのか?
その答えは以下の3つがあるようだ。
[1] カメラ操作術の習得や習熟に走り過ぎて、
カメラを心で観たものを描く自由自在な道具であることを
忘れてしまっていること。
[2] 「上手い」と思った写真と似たような作品を作り、
自分も「上手い」と言われたいと意識し過ぎて個性が無くなること。
[3] 楽しく自分が良いと思った写真を撮ることに専念していないこと。
個性的な作品を撮る3つの解決策
本書には、個性的な作品を撮る3つの解決策が書いてある。
[1] 自分が良いと思って撮ったら良いと言う信念を持つこと。
[2] 他人の被写体を気にせず、
自分が感じる被写体をマイペースで撮る姿勢を持つこと。
[3] 下手と言われても気にせず撮り続ける。
本文中の3つをかみ砕いて書くとこんな感じ。なぜその被写体に惹かれたのかをよく考え、そこを魅せるにはどのアングルと構図が最適かを吟味し、固定概念を捨てて自由に大胆に撮ると言うことだ。あとは、本書に細かいコツやアイデアを読めば、きっとあなたの写真は一日で変わるでしょうってことだ。
あとがき
写真撮影は、コンデジと携帯電話でフルオートか撮影シーン選択くらいしかしない私が読むような本ではありませんが、自分が撮りたい、誰かに見せたい写真を撮影したいと思っている人には共通する写真撮影の心構えがわかりやすく書いてあります。
ファインダーや液晶モニターを覗く時間よりも、裸眼で被写体と格闘する時間が一番大事ですし、真っ白なキャンバスに一枚の絵画を描くような気持ちで、自由な気持ちで撮影機材と向き合うのも大切だと思いました。ちょっと変わったアングルから書かれた撮影テクニック集で面白かったです。
なお、本書のダイジェスト版を下記の公式サイトで読むことが出来ます。
(株)日本写真企画のビジュアルブック
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★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
写真が上手くなりたいなら覚えるべき50の掟 (玄光社MOOK)
もっと写真構図のルールブック
写真図解でわかりやすい マンネリを打破する 写真上達の教室
世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書 動物園&水族館の撮り方編
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