流星ワゴン (第2話・1/25) 感想
TBS系『流星ワゴン』(公式)
第2話『笑って泣ける親子の新コンビ~守れ家族』の感想。
なお、原作小説:重松清『流星ワゴン』は未読。
一雄(西島秀俊)と忠雄(香川照之)は葬儀会場に到着。そこで、藤木常務(木下ほうか)に誘われる‘精進落とし’に参加すれば、一雄はリストラを免れる。しかし、忠雄がターニングポイントは会社ではなく家族だと言い出す。広樹(横山幸汰)が捨て犬を飼いたがっていると知り、それを認めた一雄は、実家の隣の中華料理店の息子・光史(中澤準)のことを思い出す。‘朋輩’を誓い合った彼との仲を裂いたのは、忠雄だった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
しっかり創り込まれた人情ドラマ
第1話で現在の忠雄(香川照之)の状況は描かれているため、「朋輩」同士だろうとケンカをしても、“あの状況”は変わらないのだろう。今回は「黒ひげ危機一髪」の存在で、過去を変えても人々の記憶は変わらないがそれ以外のことは少しは変わる可能性が描かれたから、“あの状況”も変わらないのだろう。
従って、過去の幾つかの分岐点(前期の某ドラマでも登場したが)をやり直す機会に遭遇し、一雄(西島秀俊)と忠雄が変えていく…とのパターンが続くのだろうが、上で書いたことを良い方に捉えて本作を観てみると、意外にしっかり創り込まれた人情ドラマであることがわかる。
「土下座」をキーワードに三世代の家族を上手く描いた
中でも、今回の「土下座」をキーワードにした30年前と1年前と現在の時間軸の描き方は、なかなか面白かった。特に忠雄の初志貫徹した生き様は、時に笑えるし、時に応援したいし、時に泣かせてくれる。そして、その父親の姿を見て自分も変わろうとする一雄の気持ちも良くわかる。
「笑って泣ける親子の新コンビ」は元も子もない
しかし、この親子関係をサブタイトルでは、『笑って泣ける親子の新コンビ』と呼んでいる。まあ、営業的にはこれで間違いないのだが、折角いい感じで醸し出しつつある一雄と忠さんの同い年親子の不思議な関係を、“笑って泣ける親子の新コンビ”としては勿体無い。サブタイトルをリストラしたい、そんな気持ちになる…
なぜ、やり直すドラマで一雄は忠雄に反発するのか?
今日の所は、犬の虐待シーン以外は大きく気になる点は無いのだが、どうも引っ掛かることがある。それは、第1話から“父・忠雄の本音や事実”を知り始めている一雄が、なぜ忠雄にあそこまで反発し続けるのか?ってこと。
反発してこそ“笑って泣ける親子”が楽しいのだが、過去の分岐点でやり直すドラマとしては、一貫性に乏しいのではないだろうか。ここが残念だ。
あとがき
一雄と忠雄を中心に、全体的な演技指導と演技と演出が感情剥き出しな方向性なのが、観ていてちょっと疲れますね。
それとやはり親子の対立をいつまで見せられるのかって不安。日曜夜のドラマだから、少しは一雄が忠雄に理解を示しつつ…ってのがあっても良いかなと思います。でないと、結果的にワンパターン化に陥る可能性もありますしね。
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第1話
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