マッサン (第89回・1/16) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『マッサン』(公式)
第15週『会うは別れの始め』【第89回】の感想。
【注】本作をを楽しくご覧になった方は、読まない方が良いです。
鴨居商店を辞め、自分の工場を作ろうと決意したマッサン(玉山鉄二)は、エリー(シャーロット)とともに野々村(神尾佑)の元を訪ね、実業家の渡芳利(オール阪神)と出会う。北海道に工場を建てウイスキーをつくりたいとエリーが話を持ちかけたのだ。計画を必死で説明するマッサンだが、出荷までの5年間の経営計画がなければ投資できないと言われてしまう。悩むマッサンとエリーだが、りんごを見たエリーはあることを思いつく。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今作も結局は、年表の箇条書きの映像化か?
もう前回とほぼ違うドラマになってしまった本作。すべて脚本家の手抜きと計算の無さが原因だ。前回でチラッと大家が登場しただけで、今回ここまで話を進めちゃうのは、唐突過ぎてもはや連ドラとは言えないと思う。
年表の箇条書きの映像化は前作で散々見てきたが、どうやら本作も同じ道を歩むことがほぼ確定したのではないだろうか。
最も重要なくだりをたった15分で台詞で済ませた!
以下の項は敢えて前回の感想をコピペするが、以下の部分がマッサンのモデル竹鶴政孝さんの人生の選択で最も重要なくだりなのだ。それを本作は簡単に数名の台詞に割り当てて15分で済ませてしまった。これには呆れたとしか言いようがない。
マッサン(玉山鉄二)が作りたいジャパニーズ・ウイスキーと、鴨居(堤真一)が売りたいジャパニーズ・ウイスキーの違いから、2人の仲が険悪になる。特にマッサンは、一度工場長を外されたことを悔しく思っていて、密かに鴨居商店から独立を計画。
エリーと一緒にマッサンの夢に共感する出資者を探し、余市に新しい会社と工場を作って独立。しかし、業界の習わしもあり、すぐにウイスキー製造をせずに、数年間はアップルジュースを中心に商売を始める。余市の農家はマッサンとエリーの会社が果物を買ってくれるから、どんどん親睦が深まり、余市には無くてはならない存在になる。
順序立てて丁寧に必要なエピソードを描くだけで良い
マッサンとエリー夫婦が図々しいとか短絡的とか、そう言う細かいことはもはやどうでもいいこと。史実に忠実であれとは言わないが、実在のモデルがいてウイスキーが存在する以上、到達点は見えている。物語は単純にそこに向かって、マッサンとエリーを歩ませれば良いだけのこと。
そのためには、夫婦が到達点に至るまでの十分な時間の流れを作れば良いだけの話。順序立てて丁寧に必要なエピソードを描くだけで良い。まだ二か月あるのだから、語りで補完しても良い。とにかく無駄話に時間を割くのを辞めて、必要な部分だけを丁寧に描くことだけして欲しい。
あとがき
今日の15分間では、マッサンにもエリーにも「図々しい奴ら」、「考えの甘い夫婦」との悪い印象しか生まれませんよ。だって、いつでも金に困ったら金持ちの大家に頼んでるだけですから。こんなことの繰り返しで、ニッカの創業者の物語を描こうとしているんですから、困ったものです。
――『[読書]竹鶴とリタの夢 余市とニッカウヰスキー創業物語 (千石涼太郎/著・双葉社) 感想』の記事もご参照下さい。史実と本作のズレについて少し触れています。
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竹鶴とリタの夢 余市とニッカウヰスキー創業物語
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【これまでの感想】
第1週『鬼の目にも涙』
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第2週『災い転じて福となす』
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第3週『住めば都』
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第4週『破れ鍋に綴じ蓋』
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第5週『内助の功』
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第6週『情けは人のためならず』
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第7週『触らぬ神に祟りなし』
37 38 39 40 41 42
第8週『絵に描いた餅』
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第9週『虎穴に入らずんば虎子を得ず』
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第10週『灯台下暗し』
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第11週『子に過ぎたる宝なし』
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第12週『冬来たりなば春遠からじ』
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第13週『急いては事をし損じる』
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第14週『渡る世間に鬼はない』
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第15週『会うは別れの始め』
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