マッサン (第88回・1/15) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『マッサン』(公式)
第15週『会うは別れの始め』【第88回】の感想。
【注】本作をを楽しくご覧になった方は、読まない方が良いです。
鴨居(堤真一)も納得するブレンドをようやく完成させたマッサン(玉山鉄二)であったが、どこかうつろな表情。心配のエリー(シャーロット)は無理せず本当の気持ちを教えて欲しいと訴えるが、マッサンは「何が分かる、口を出すな」と思わず声を荒らげてしまうのだった。そして、ついに鴨居ウイスキーレッドラベルが大々的な宣伝とともに発売され、マッサンは新たに始めた工場見学に精力的に取り組むのだが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
史実をもとにするとこんな感じになるはず…
こう言う物言いはしたくないが、史実をもとにするとこんな感じになるはず…
マッサン(玉山鉄二)が作りたいジャパニーズ・ウイスキーと、鴨居(堤真一)が売りたいジャパニーズ・ウイスキーの違いから、2人の仲が険悪になる。特にマッサンは、一度工場長を外されたことを悔しく思っていて、密かに鴨居商店から独立を計画。
エリーと一緒にマッサンの夢に共感する出資者を探し、余市に新しい会社と工場を作って独立。しかし、業界の習わしもあり、すぐにウイスキー製造をせずに、数年間はアップルジュースを中心に商売を始める。余市の農家はマッサンとエリーの会社が果物を買ってくれるから、どんどん親睦が深まり、余市には無くてはならない存在になる。
ブツ切れのエピソード続きで夫婦が泣いても響かない
で、今日描かれたのが、出資者探しとリンゴジュースってわけ。なぜ今日こんなことを書くかと言うと、今日のエンディングでマッサンとエリーが抱き合って泣くシーンがあったが、あれは私が上に書いたような経過が描かれてこそ活きるエピソード。
ただスモーキー・フレーバーの強い本格的ウイスキーを作りたい(売りたいとは言って無い)マッサンが、嫌々な気持ちで薄味のウイスキーを作ったけど売れなかっただけ。エリーはウイスキーづくりにはほぼ関与せず、夫を励ましてはいるが、これまでほぼ別行動で日本のお勉強と嫁姑問題に関わっていただけ。
語りで良いから、物語の流れをきちんと再構築すべき
こんな現状で、いきなり大家の奥様が登場したり、急に泣き出したりされても、どう受け止めたらいいのやら。せめて、上に書いたことを、ナレーションで良いから事細かく挿入して補強すべき。
くどかろうが何しようが、これまでの無駄話は忘れて、改めて物語の流れをきちんと再構築して見せれば、まだ何とかなると思う。だって、まだマッサンもエリーも余市の住人になっていないのだから、やるなら今しかない!
あとがき
昨日はマシだったのに、今日は散々な出来でしたね。上でも書きましたが、全てのエピソードがブツ切れで連続性が無いため、物語にうねりや流れがありません。これはかなり致命的。でも、まだ間に合います。マッサンとエリーが余市に行くまでに何とかして欲しいです。
それにしても、この展開じゃあサントリーは怒るでしょうね。まるで、サントリーが弱い者いじめをしているように見えちゃてますもん。数年前からのウイスキー再燃ブームを作ったのも、ハイボールを推したサントリーなのに、今やニッカウヰスキーの方が本物志向で国産初みたいになってますから。
――『[読書]竹鶴とリタの夢 余市とニッカウヰスキー創業物語 (千石涼太郎/著・双葉社) 感想』の記事もご参照下さい。史実と本作のズレについて少し触れています。
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【これまでの感想】
第1週『鬼の目にも涙』
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第2週『災い転じて福となす』
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第3週『住めば都』
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第4週『破れ鍋に綴じ蓋』
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第5週『内助の功』
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第6週『情けは人のためならず』
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第7週『触らぬ神に祟りなし』
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第8週『絵に描いた餅』
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第9週『虎穴に入らずんば虎子を得ず』
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第10週『灯台下暗し』
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第11週『子に過ぎたる宝なし』
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第12週『冬来たりなば春遠からじ』
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第13週『急いては事をし損じる』
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第14週『渡る世間に鬼はない』
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第15週『会うは別れの始め』
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