マッサン (第87回・1/14) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『マッサン』(公式)
第15週『会うは別れの始め』【第87回】の感想。
【注】本作をを楽しくご覧になった方は、読まない方が良いです。でも、今日はちょっと褒めてます!
熊虎(風間杜夫)からりんごが届き、余市で見つけた理想の地を思い出すマッサン(玉山鉄二)の表情を見て、飲みやすいウイスキーづくりに取り組むマッサンにエリー(シャーロット)は不安を増していく。鴨居(堤真一)のよりスモーキーフレーバーを抑えたブレンドへとの要求に反対する英一郎(浅香航大)であったが、マッサンはピートを炊かない麦芽で原酒を作ろうと言い出し、あまりの変貌ぶりに工員たちは不安になるのだった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
やっと、今の政春が作るべきウイスキーが描かれた
「わしのウイスキーとは違うわ。ジャパニーズ・ウイスキーを作るんじゃ」
月曜日に、「いったいマッサンはどんなウイスキーをつくりたいのか?」を描くべきと書いたが、やっと本日、今のマッサン(玉山鉄二)が作ろうとしているウイスキーが何であるかが描かれた。お蔭で、脳内補完をしつつになるが、これで今後のマッサンの進む道に大きな変化が訪れそうなことが表現された。やっと…
4つの工夫が見られたぞ
1.マッサンのウイスキーづくりの話を前面に押し出した。
2.エリーの出番を減らした。
3.マッサンにコミカルな表現を入れてきた。
4.かなりナレーションで補強してきた。
この4つは、本作には珍しい軌道修正であり工夫だと思う。ウイスキーづくりの部分を語りで処理すると説明らしさが強くなり面白味が無くなるが、映像だけでは解り難いのも事実だから諦めるとすれば、是非この方向でしばらくは、マッサンの進退の行方を描いて欲しい。エリーの夫唱婦随を描くのはその後で十分なのだから。
“香り”を視覚化したら楽しくなるはずだ
今、主人公にとっての最大の難問が、「スモーキー・フレーバー」をどうするか?であり、物語の中心も“香り”や“匂い”だ。この“香り”“匂い”違いがテレビの中から見えてこないのは頂けない。当然のことだが、セリフや語りで違いを述べてもピンと来るはずもない。
やはり、もっと映像的、視覚的に製造過程や数字や図表などで見せれば、ぐっと観易く楽しくなるに違いない。
あとがき
今日くらいにエリーを控えめにして、マッサンで笑いのシーンを作りつつ、ウイスキーの話を進めるのがちょうど良いと思います。更に、もう少し工場や研究のシーンも入れたらドラマの芯がハッキリすると思いますが…
当blogの読者さまたちの反応を見ても、わたし自身も、決して面白いと言える状況ではないですね。もっとウイスキーとマッサンの関係を描いて、夫婦の話はそれからでも遅くないです。そして、エリーで無く「夫婦を描く」ことを忘れないで欲しいです。
――『[読書]竹鶴とリタの夢 余市とニッカウヰスキー創業物語 (千石涼太郎/著・双葉社) 感想』の記事もご参照下さい。史実と本作のズレについて少し触れています。
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【これまでの感想】
第1週『鬼の目にも涙』
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第2週『災い転じて福となす』
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第3週『住めば都』
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第4週『破れ鍋に綴じ蓋』
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第5週『内助の功』
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第6週『情けは人のためならず』
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第7週『触らぬ神に祟りなし』
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第8週『絵に描いた餅』
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第9週『虎穴に入らずんば虎子を得ず』
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第10週『灯台下暗し』
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第11週『子に過ぎたる宝なし』
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第12週『冬来たりなば春遠からじ』
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第13週『急いては事をし損じる』
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第14週『渡る世間に鬼はない』
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第15週『会うは別れの始め』
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