マッサン (第85回・1/12) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『マッサン』(公式)
第15週『会うは別れの始め』【第85回】の感想。
【注】本作をを楽しくご覧になった方は、読まない方が良いです。
政志(前田吟)は人前では絶対に飲まないと言っていた早苗が人目を忍んでウイスキーを飲んでおり、実は心の中では一番マッサンを応援していたと告げる。そして、酒造りに悩むマッサンに酒としっかり向き合えと鼓舞するのだった。一方、エリーもまた早苗がエリーの料理を褒めていたと知り喜ぶ。亀山家の面々と別れた二人は大阪へと向かい、マッサンはもう一度工場で働くため鴨居(堤真一)の元を訪ねるのだが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今更、父と息子の“酒造りの心得”を挿入されても…
冒頭で取って付けたように、政志(前田吟)がマッサン(玉山鉄二)に“酒造りの心得”を語るシーンがあった。しかし、これまで一緒に相撲をとったことくらいしか記憶の無いこの父子関係で、突然本作のテーマ的な部分を挿入されても、全く心に響かない。
なぜなら、こんな否定的視聴者な私でも、主人公の母の臨終のシーンさえも時間稼ぎで引き延ばされて、亡くなったのかどうかもぼやかしたままの状態で、放蕩息子の酒造りの話に気が入るはずがない。
脚本家や演出家はもっと真面目に作品の世界観を統一感を持って描くべきだ。視聴者とは違うのだから。
中盤までは完全に、「亀山家の嫁」になったね
昨日の記事で、タイトルを『マッサン』→『マッサンの女房』→『亀山家の嫁』に改変した方が良いと書いたが、今朝の台所でのエリーの清々しい笑顔を見てると、完全に本作が『亀山家の嫁』になったと言わざるを得ない。
そして、何の余韻もなく、俊夫(八嶋智人)のおふざけへスイッチ。結局“広島編”はエリーは立派な亀山家の嫁になったと言いたかっただけか?
一体、マッサンはどんなウイスキーをつくりたいのか?
マッサンの「理想のウイスキー」とは何なのか?脳内補完では、マッサンとエリーの夢は、日本人に本場スコットランドを超えるようなスモーキー・フレーバー溢れる日本製のスコッチ・ウイスキーを飲んでもらうことだと思っているが、今日の後半の鴨居(堤真一)との会話ではよくわからなくなった。
とにかく、今週は日本人に飲みやすいピートを炊かない麦芽で原酒を作ろうと話が進むようだが、「売れるウイスキー」は別にして、「売りたいウイスキー」と「理想のウイスキー」が中途半端なまま物語が進んでいる限り、いつまで経っても「ウイスキーづくり」の物語は始まらないと思う。
あとがき
どうやら今週も、「ウイスキーづくり」のくだりは史実を大胆に省略と改変をして、ついに政春が鴨居商店を辞める辞めないまで進みそうです。となると、またエリーが出しゃばって資金繰りに一役買って…となり、マッサンの影が薄くなるんでしょうね。“余市編”は来週に期待します。それにしても、エリーと親戚の子の挨拶のシーンなんて今必要ですかねえ?
――『[読書]竹鶴とリタの夢 余市とニッカウヰスキー創業物語 (千石涼太郎/著・双葉社) 感想』の記事もご参照下さい。史実と本作のズレについて少し触れています。
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【これまでの感想】
第1週『鬼の目にも涙』
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第2週『災い転じて福となす』
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第3週『住めば都』
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第4週『破れ鍋に綴じ蓋』
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第5週『内助の功』
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第6週『情けは人のためならず』
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第7週『触らぬ神に祟りなし』
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第8週『絵に描いた餅』
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第9週『虎穴に入らずんば虎子を得ず』
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第10週『灯台下暗し』
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第11週『子に過ぎたる宝なし』
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第12週『冬来たりなば春遠からじ』
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第13週『急いては事をし損じる』
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第14週『渡る世間に鬼はない』
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第15週『会うは別れの始め』