マッサン (第82回・1/8) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『マッサン』(公式)
第14週『渡る世間に鬼はない』【第82回】の感想。
【注】本作をを楽しくご覧になった方は、読まない方が良いです。
ニシン御殿の人々にウイスキーを飲んでもらうもまずくて飲めないと大不評。しかし、親方の熊虎(風間杜夫)が全部買うと宣言しマッサン(玉山鉄二、)は安どする。そして翌日、霧に覆われた景色、澄んだ水が流れる川、良質のピートが採れる大地にスコットランドの風景を見たマッサンはついに理想の地を見つけるのだった。一方、エリー(シャーロット)はマッサンと連絡がつかず不安のなか早苗(泉ピン子)の看病を続けていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
「余市編」第3回は見応え十分、ってことにしておくか
今回は珍しくエリー(シャーロット)の出番が少なかったため、ほぼ全編が余市でのマッサン(玉山鉄二)の話になって良かった。
特に、熊虎(風間杜夫)の開拓魂の話に連ねて、余市の地が「夢の町」「敗者が生き返る復活する町」「男が夢を見られる町」であるとマッサンに教えたのも悪くない。やっとここまで来たか、そんな15分間だった。
もっと季節感を描き出せないものか?
しかし、喜んでばかりはいられない。後半でマッサンが早朝に霧に覆われた景色を見つけたまでは良いが、澄んだ川に足を踏み入れ子供のように水と戯れるシーンが残念だった。その理由は季節感が乏しかったことだ。
本作は季節感の描写に配慮が少ないのが特徴でもあるが、ウイスキーづくりは自然との闘いでもある。もっと自然の魅力を意図的に描けば、もっと素晴らしい“余市編”になると思う。
「エリーの出番を増やしたい」が逆効果に?
今回は15分間に3回、時間にして2分に満たない程のエリー(シャーロット)のカットが挿入された。いっそ全部カットしてしまえなんて言うつもりはない。エリーはマッサンと対の主人公だ。その登場人物を時間経過のためのシーンに2度使ったのは解せない。余市の風景カットで十分だ、
これは、とにかく視聴者(率)のためにエリーの出番をちょこちょこ挟めば良いとの安易な演出による結果だと思う。こんな時こそ、メインタイトルの前に一度看病しているエリーを登場させて、あとは最後にマッサンと電話が通じたシーンだけにしたら、どれだけエリーの出しゃばり感が無くなり好印象になったかしれないのに…
あとがき
政春が早苗の危篤を知ってしまったので、今週の残り2回分30分間は再び「広島編」になるってことでしょうから、今日の続きは土曜か来週と言いたいところですが、史実によれば、このあと鴨居社長とひと揉めあるでしょうから、続きは再来週かな。どちらにせよ、「余市は夢の町」。ここはじっくり待つしかなさそうですね。
――『[読書]竹鶴とリタの夢 余市とニッカウヰスキー創業物語 (千石涼太郎/著・双葉社) 感想』の記事もご参照下さい。史実と本作のズレについて少し触れています。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
連続テレビ小説 マッサン Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 マッサン 上 単行本
竹鶴とリタの夢 余市とニッカウヰスキー創業物語
NHK連続テレビ小説「マッサン」主題歌“麦の唄" 中島みゆき
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/6506/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → コメント欄に、ブログ名、記事のタイトル、URLをご記入下れば、確認次第公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
なお、【Seesaaブログ】http://dmesen.seesaa.net/article/411985942.html でも、TB受付けております。
【これまでの感想】
第1週『鬼の目にも涙』
1 2 3 4 5 6
第2週『災い転じて福となす』
7 8 9 10 11 12
第3週『住めば都』
13 14 15 16 17 18
第4週『破れ鍋に綴じ蓋』
19 20 21 22 23 24
第5週『内助の功』
25 26 27 28 29 30
第6週『情けは人のためならず』
31 32 33 34 35 36
第7週『触らぬ神に祟りなし』
37 38 39 40 41 42
第8週『絵に描いた餅』
43 44 45 46 47 48
第9週『虎穴に入らずんば虎子を得ず』
49 50 51 52 53 54
第10週『灯台下暗し』
55 56 57 58 59 60
第11週『子に過ぎたる宝なし』
61 62 63 64 65 66
第12週『冬来たりなば春遠からじ』
67 68 69 70 71 72
第13週『急いては事をし損じる』
73 74 75 76 77 78
第14週『渡る世間に鬼はない』
79 80 81