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NHK特集ドラマ 「途中下車」 (2014/12/25) 感想

NHK総合系特集ドラマ『途中下車』公式
『 順風満帆思い通りに生きてきた男が、はじめて患った「パニック症」。今までの身勝手な生き方に見切りをつけ、もう一度、妻と息子に自分を認めてもらうには、どうすればいい?人生の途上で再起をかける男と家族の姿を描くヒューマンドラマ。』の感想。
なお、原作小説・北村森『途中下車』は未読。


旅行雑誌の敏腕編集者として、仕事にまい進する灰島(北村一輝)。自らの企画が次々とヒットし、販売部数も右肩上がり。そんな彼がある日、電車の中で、息荒く冷や汗を流し強い不安に襲われる「パニック症」の発作を起こす。
やがて仕事も行き詰まり、妻の紗江(原田知世)や息子・樹(松田知己)と衝突が絶えず、パニック症もひどくなっていく。孤立を深める灰島。すがるようにカウンセラー(野際陽子)に相談に行くが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!TV]より引用---

人生のレールは、ひとつじゃない

『人生のレールは、ひとつじゃない』

これは、公式サイトにあるメインビジュアルに書いてある本作のキャッチコピーだ。観終わったあとだと『途中下車』ってメインタイトルは言えて妙だなと感心できるが、視聴者への訴求力は「旅番組?」って間違われそうとの判断だろう。

しかし、このコピーが実に良い。メインビジュアルの親子3人の写真もそうだが、本編のエンドクレジットの一番最後の親子3人がソファーに座ってにこやかにセルフタイマーで撮ったような写真(静止画)に、上手く繋がったサブタイトル、いや本作の数あるテーマの1つとして、いいフレーズだと思う。

12/25夜10時から73分間の1話完結、の企画が絶妙

さて、ドラマの仕上りはどうだったか?答えから言うと、なかなか見応えのあるドラマだったと思う。まず、1話完結でCM無しの73分間と言うNHKならではのフォーマットが絶妙だ。

民放なら引き伸ばして付け足して2時間枠にするだろうし、映画でも90分超にせざるを得なくなるから間延びするだけ。CMで登場人物たちの感情の流れもブツ切れになるし、連ドラなら間違いなく締りが無くなる。「さすが、NHK」と言わざるを得ない。

そして、個人的には、この年末の異常な程の民放バラエティー番組の長時間化にうんざりし、各連ドラも最終回を迎えて一区切りついたタイミングで、真面目に、そして丁寧に家族の心象風景を描いたドラマに出会えたのは新鮮だった。

奇を衒わず、でも遊び心もあり、良いドラマだった

電車の中はスマホや携帯電話の画面に夢中で、隣や目の前にどんな人がいるのかも気にしないような現代、昼間仕事に出ていると近所との付き合いも益々希薄になるう現代。そんな社会が抱えている大きな問題の中に埋もれかけている「パニック症」を、夫婦、父と息子、家族のそれぞれの関係で、少しずつ回復する様を丁寧に魅せたのは良かった。

特に、電車の中で息子の優しさで父親の緊張がほぐれていく様子や、美しい山の風景の中で父と息子が交わす何気ない互いを支え合う会話など、奇を衒わずお涙頂戴も狙わず、静かに落ち着いたトーンで描いたのは見事だ。

また、電車中でパニックになりかけた灰島(北村一輝)がふと見るミネラルウォーターの吊り広告のキャッチコピーが「ココロも深呼吸!」だったのも、遊び心と手抜き知らずのスタッフたちの心意気を感じた良いシーンだった。

あとがき

「言ってよ。途中でダメになったら」
「うん」
「そしたら、一緒に降りましょう」
「ああ。そん時はまた歩こうか」

冒頭で主人公が発病して満員電車に乗れない駅のホームで始まり、最後のシーンは、夫婦で手をつないで恐る恐る一歩を踏み出して一緒に電車に乗るホームで終わったのはジーンと来ました。
そして、そこでの夫婦の会話が上に書いた部分。『途中下車』の言葉に幾重もの意味を含ませつつ、押しつけがましくないラストも素晴らしかったです。

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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