信長協奏曲 (第11話 最終回・12/22) 感想
フジテレビ系『信長協奏曲』(公式)
第11話/最終回(15分拡大版)『最終回15分拡大スペシャル友との約束!500年後の未来のために…』の感想。
なお、原作:石井あゆみ『信長協奏曲 (小学館)』は未読、アニメは未見。
サブロー(小栗旬)は本物の信長でないことを池田恒興(向井理)に知られ、織田家から出て行けと突きつけられる。そんな時、浅井、朝倉軍が合流し、攻めてくるとの報がもたらされた。いざ開戦とはやる家臣たちだが、サブローは両家との和睦を主張。憎しみの連鎖を断ち切りたいと告げるサブローに、家臣たちも納得した。サブローは、竹中半兵衛(藤木直人)を和睦の使者に任命し、浅井と会見の約束を取り付けるよう頼む。だが、羽柴秀吉(山田孝之)が危険だと遮ったため、書状を送ることに。
軍議後、サブローはこの件が終わったら城を去ると恒興と約束。恒興は、サブローの決意を明智光秀(小栗旬・二役)に報告する。今や家臣たちの信頼はサブローが一身に集めていると語る光秀。すると沢彦(でんでん)は、サブローが去った時こそ実権を取り戻さなくてはならないと諭す。
半兵衛は秀吉に疑念を抱いていた。秀吉は、浅井に通じていることを伏せたかったのはもちろん、すでに一計を案じている様子。一方、織田の書状が届いた浅井家は揺れる。やはり身内を亡くした家臣たちの恨みは根深かった。それでも会見に応じようとする長政(高橋一生)だが、思いがけない事件が起きてしまう。
サブローは帰蝶(柴咲コウ)に全てを打ち明けようとするが、上手く話すことが出来なかった。そんな中、サブローは同じ思いを持つ友と信じる長政との会見に臨むが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
「月9」らしい恋バナのテイストも見逃せない
サブロー「憎しみで戦っちゃだめだって。とサブロー(小栗=2役)が自分が目指す「新戦国時代」を築こうと最後の宣言を家臣たちにするところから始まった最終回。そして、目の前の信長がニセモノと知った恒興(向井理)が、数が月間妻として寄り添ってきた帰蝶(柴咲コウ)に真実を告げようとすると、こう答える。
憎しみは、新しい憎しみしか生まないからさ」
帰蝶「わらわにとっては、あやつが信長なのじゃ。苦渋の決断を迫られるサブローと、それを陰で支えてきた帰蝶の恋バナにも決着が付きそうな、正に『月9』らしい展開の前半だった。
たとえ、織田の血が流れていなくとも」
長政の介錯をしたサブローを支える帰蝶に涙…
サブロー「長政君、助けてくる」中盤でのこのシーン、サブローと家臣が再び一体化するいいシーンだ。そして、このあと、2人は長政(高橋一生)の切腹に立ち合い、サブローが介錯をする衝撃的なカットへ続く。
恒 興「お待ち下さい。私もお供致します。
その直後、次第に心が「戦国色」に染まりつつあるのを自覚してはいたサブローが、心身ともに「戦国色」に染まってしまった自分から逃げるように城をあとにするのを、帰蝶が見つけ声をかける。
サブロー「ずっと言ってなかったけど、そして、「たかが散歩じゃろう」と明るくサブローに別れを告げる帰蝶と、サブローも明るく「行って来ます」と去っていくのが印象的なシーンだ。そして、サブローの築こうとしていた「新戦国時代」に一区切りが付き、物語はクライマックスへ。なかなかここまで無駄の無い構成だ。
大好きだよ、帰蝶のこと。
未来とか、
そう言うの全部ひっくるめても一番好きだよ」
帰 蝶「何を言うかと思えば、
お主が考えておることなど知っておるわ。
全部、知っておる…」
最後の最後まで、恒ちゃんは「いいやつ」だ
一人あても無く前に進むサブローが、帰蝶が作ったおにぎりを見つけ、これまでの自身のことを辛かったが楽しかったと振り返っていると、そこに恒興がやって来てサブローにこう告げる。
恒興「かつて私はあなたに言いました。そして、恒ちゃんは、今度は自分が、戦の無い世の中をつくりたいと言うサブローの夢を一緒に叶えたいと申し出る。ニセモノ信長と知りつつ「私がお仕えしたいのは、あなたですから」と宣言する恒ちゃん。やはりこの男がいないと、物語に締りが無くなる。
この池田恒興には夢があると。
織田家がその名を日の本中に
名を知らしめる程の大きな大名になること。(中略)
その夢を叶えてくれたのは、あなたです」
さて、このエンディングをどう評価するか?
そして、城に戻って信長を続ける決心をするサブロー。いよいよ天下を取りに行くと告げる。さて、このエンディングをどう評価するかだが、私としては最後の最後で大人の事情が丸見えになった残念なラストと言うしか無いような、本当に残念な気持ちだ。
劇場版があるのは否定しないし、私も観てみたいと思うが、ナント公開が2015年12月と1年も先の話。そこまで、この最終回のテンションを覚えていられるかと思うと正直自信が無い。となると、劇場版も設定説明から入ればこちらも1から出直しになるし、そうでなければ置いてけぼりの可能性も。もう少し早く公開する戦略は無かったのだろうか?
あとがき
今回で採り上げた4つのシーン、実は台詞の後に印象的な劇番(サウンドトラック)が流れる場面を選択しました。台詞と音楽で無理矢理に盛り上げた感が強かった本作でしたが、これはこれで『月9』らしさとして楽しめました。
それにしても、歴史に無頓着で知識薄な私には、かなり楽しめた「新戦国モノ」でした。もちろん原作や史実を知る人には賛否があるでしょうが。
ただ、劇場版を作るなら、続編として『2』の方が良かったです。そして、いつまでもサブローの野心と恒ちゃんの献身さを観ていたかった。そんな最終回でした。スタッフとキャストの皆さん、お疲れさまでした。
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