ごめんね青春! (第9話・12/7) 感想
TBS系日曜劇場『ごめんね青春!』(公式)
第9話『今日大事な人にごめんねとさよならを言います』の感想。
【注】本記事は管理人の好き嫌いで書いています。本作をを楽しくご覧になった方や、出演者や原作、脚本家や演出家等のファンの方は読まない方が良いです。でも、今回は私なりにかなりベタ褒めしてるます……
平助(錦戸亮)とりさ(満島ひかり)の関係が急展開する中、学校に突如、祐子(波瑠)が現れた。フリーライターの祐子は、情報誌に載せる文化祭の取材に来たという。吉井(斉藤由貴)は再会を喜ぶが、平助とりさはそれぞれ複雑な心境だ。翌朝、平助は見知らぬ女性が朝食の支度をしているのに驚く。それは、平太(風間杜夫)が再婚するせつ子(麻生祐未)だった。そんな中、平助は祐子が戻って自宅に居づらいというりさを泊める。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
宮藤官九郎氏の、こう言う計算づくしの脚本が好き
これまでも当blogでは、第1話を「これぞクドカン節」の全開の回と位置付け、第2話から第7話までを徐々に「あまちゃん風味のクドカン節」の濃度を高めていったお蔭で、第7話はだいぶ多くの視聴者に解り易い作風になった。そして、前回の第8話で再び「これぞクドカン節」炸裂に戻ったと書いてきた。
ここで説明しておくが、「あまちゃん風味のクドカン節」とは、所謂“クドカン節”のクドさや独特さを薄めて、設定の妙や会話の弾みで誰でも感じられる楽しさや面白さを生みだすと言う作風のこと。今回は、それがきちんと半分ずつに描かれた、とても計算された脚本だったと思う。「流石、宮藤官九郎氏だ」と思った理由を書いてみる。
24分過ぎからの、中年夫婦の素敵な恋バナに涙々……
前半の24分までは、「これぞクドカン節」満載でお遊び加減も十分。そのまま最後まで突っ走ると思いきや、24分過ぎの平助(錦戸亮)の「寒い」の授業から状況は一変。一気に寒くて熱くて楽しい青春グラフィティーが始まった。
特に、せつ子(麻生祐未)を登場させ、平太(風間杜夫)とみゆき(森下愛子)の中年夫婦の涙の別れを、みゆきの最期の言葉「ああ、面白かった」と、ラジオ番組での平太の「ごめんね」の台詞で、淡くてホロリとできる素敵な恋バナに仕上げたのは見事。
41分からは、音楽無しの平助とりさの胸キュンシーン
また41分過ぎからの、平助とりさ(満島ひかり)のやりとりも最高に胸キュンの連続。あの夜の真実を打ち明ける涙を滲ませながら平助を演じる錦戸さんの演技も素晴らしい。そしてそれを受け動揺するりさを演じる満島さんの感情の起伏もお見事。音楽もなくじっくり魅せる5分間の演出も良かった。
47分から一気に、青春グラフィティ―は最高潮に向かう
そして、「蜂矢先生のことが好きです」からBGMが入ってから、青春グラフィティーは最高潮に向かっていく。りさの“運命”を信じる力の大きさ、そして試練を乗り越える力の強さが、今までの謙虚で信仰心があついだけだったシスターが、1人の女として多く成長した、そんな潔さと可愛らしさが、清々しいラストだった。
あとがき
最終回直前回にして、仏教とキリスト教の宗教の違い、男子校と女子校と共学の違いの設定がグッと活かされる展開になって来ているのが素晴らしいなと思います。やはり賑やかな物語を生みだすだけの設定で無いのが上手いですね。
さて、次回の最終回の放送は再来週12月21日(日)夜9時からです。このテンションで中1週空くのも辛いのにって感じですが、クドカンのことですから、私の想像し得ないような急展開があるかも。大いなる期待をしたいと思います。
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