マッサン (第58回・12/4) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『マッサン』(公式)
第10週『灯台下暗し』【第58回】の感想。
【注】本作をを楽しくご覧になった方は、読まない方が良いです。
エリー(シャーロット)はマッサン(玉山鉄二)の山崎への工場用地の下見に一緒にいくと早朝から張り切る。消極的なマッサンに、日本人はどんな土地にでも順応し工夫して暮らしてきた、マッサンなら山崎でも工夫してウイスキーがつくれるはずと励ますエリー。一方、鴨居(堤真一)は、工場の模型を前に山崎の地にある勝算を見いだすのだった。そして、二人は山崎の自然に触れながら普段話せなかった思いを語り合って…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
エリーの台詞に説得力や根拠が無い
エリー(シャーロット)の「山崎に行こう」も「大丈夫。マッサンなら山崎でもきっと美味しいウイスキーを作れる」も全く根拠が無い。
山崎に行ったことも無いし、鴨居(堤真一)に不信感を抱いている雇われの身のマッサン(玉山鉄二)に何を言うのだ。どう好意的に見ても、ちゃちゃっと「山崎に決定」としたいだけにしか見えない。
家の改修工事の話は何だったのか?
その上、散々引っ張ってきた家の改修工事の話も、完全に的外れの印象。エリーが日本家屋の底力を知った意外に何の効果があったか。
日本人が自然にどれだけ適応する能力があるのかを描きたいとしたら、真逆の話。だって、鴨居も山崎もウイスキー製造に最適な場所探しをしているのに、知恵さえあれば適応できるのと同じ話なのだから。
この状況で何言っちゃってんの?
それにしても、マッサンにもエリーにも魅力が無い。いつも同じような台詞と演技に似たような衣装。互いに本当に愛し合っているのかも良く解らない。
だから、この主人公夫婦が何をしようと不愉快な気持ちが先に立ち、素直に受け入れられない。今日の「わたし、赤ちゃんが欲しい」も正にそれ。この状況で何言っちゃってんの?状態ではなかったか?
エリーは辛気臭い政春を明るく前向きにするだけで良い
これまでも書いてきたが、今日の15分でハッキリした。エリーは辛気臭いマッサンを明るく前向きにする役に徹するだけで良いのだと。それだけで、マッサンはポジティブになり、内助の功も描けるし、何よりドラマ全体が明るくなる。
劇中の苦悩、葛藤、努力はマッサンに譲り、エリーは外国人妻ながら日本を学び夫唱婦随で夫を支える、それこそ国際結婚した夫婦の人情喜劇になるに違いない。
あとがき
山崎の山中で朝霧を見ただけで、呆気なく山崎に決定しちゃいましたね。まあ、話が進んだと言う点だけ評価します。でも、どんどん無駄話が増えるだけで、ウイスキーづくりが進んでいく楽しさはありません。やはりエリーの出番と無駄話を削って、政春を応援するエリーの物語に今すぐにでもすべきと思います。
――というわけで、『マッサン』を毎朝「なんだかなあ」と思いつつ観ているあなた、いっそ史実をきちんと知ってしまうのもアリです。史実なら、ニッカウヰスキー80周年サイト「竹鶴政孝物語」がお薦め。やはりご本家が一番です。
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【これまでの感想】
第1週『鬼の目にも涙』
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第2週『災い転じて福となす』
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第3週『住めば都』
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第4週『破れ鍋に綴じ蓋』
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第5週『内助の功』
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第6週『情けは人のためならず』
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第7週『触らぬ神に祟りなし』
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第8週『絵に描いた餅』
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第9週『虎穴に入らずんば虎子を得ず』
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第10週『灯台下暗し』
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