マッサン (第55回・12/1) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『マッサン』(公式)
第10週『灯台下暗し』【第55回】の感想。
【注】本作をを楽しくご覧になった方は、読まない方が良いです。
鴨居商店への入社が決まったマッサン(玉山鉄二)はスコットランドに風土が似た北海道に工場を建てたいと語り、エリー(シャーロット)は喜ぶ。さらに就職祝いにエリーに何かプレゼントをしたいとマッサンは提案するが、エリーはなぜか欲しい物を言い出せないのだった。工場長となったマッサンは、鴨居(堤真一)に工場の設立場所として北海道を、職人は広島から腕の良い蔵人を呼び寄せる計画を説明するのだが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
放送2か月間で、たった1年分が進んだだけ!?
冒頭で「1921年(大正10年)5月」とあったが、第1話でマッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット)が2年ぶりに帰国したのが、1920年(大正9年)5月だから、ナント2か月もかけて僅か1年間を描いたことになる。まず、冒頭10秒でノックアウト気味でのスタートだ。
ただ、やっと今日からウイスキーづくりの話が動き出した訳で、気分的には再出発の意味合いの強い第55話だし、今週からは是非面白くなって欲しいと期待するしかないのだが、どうも解せないことがある…、
劇中の1年間で、政春もエリーも変化無しって!?
解せないこと。それは、政春の描写が少な過ぎること。これまでも今日も。なのに、描くのは挙動不審のエリーと彼女の歌ばかり。正直、エリーはもう良いよって感じなのだが、そう思えてしまうのはそう思わせる脚本と演出に原因がある。それは、1年も経過したのに2人に進歩や改善の様子が見られないからだ。
家賃も野心も宙ぶらりんのまま、政春の人間性も見えてこないし、エリーの日本語も未だ片言。視聴者は2か月も観ていて、劇中も1年経過しているのに、何の変化も無し。変わったのは、ほんの少しウイスキーづくりの話が進んだだけ。これで面白いはずがない。
語りを効果的に使って、エリーの出番を減らすべき!
個人的に気になるのが、ナレーションの使い方だ。入るタイミングも疎らで、進行役としての役目を果たしているようには思えない。更に、ナレーションがエリーに語りかける口調の気味悪い。エリーが日本で一人ぼっちの時は良かったが、ご近所さんとも仲良しになった今では、使い方が違うような気が…
この際、エリーの出番をガッツリと削除して、政春の中心に尺も長めに取るべき。そして、出番が減ったエリーの言動はナレーションで上手く補完したら良い。そうすれば、片言の日本語も歌声も少なくなって、映像的な新鮮味(リスタート感も)が出るに違いない。この程度のテコ入れ&修正はやる時期に来ていると思うが…
あとがき
先月の“エリーの紹介月間”はもう終わりにして、今月はがっつり“政春の再デビュー月間”にした方が良いと思います。こう言う言い方が正しいかはわかりませんが、エリーやご近所さんとのエピソードはすべてスケールが小さいし、ほぼ家の中の話ばかり。
一方、私が期待しているのは、国産初のウイスキーを作った男と妻、そして大自然の中で育まれるウイスキー製造と言うスケールの大きな物語なのです、だから、このアンバランス感覚が更に不快指数を上げるんです。ぼちぼち脚本家の先生は気付いた方が良いと思います。まだ間に合うのですから…
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【これまでの感想】
第1週『鬼の目にも涙』
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第2週『災い転じて福となす』
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第3週『住めば都』
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第4週『破れ鍋に綴じ蓋』
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第5週『内助の功』
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第6週『情けは人のためならず』
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第7週『触らぬ神に祟りなし』
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第8週『絵に描いた餅』
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第9週『虎穴に入らずんば虎子を得ず』
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第10週『灯台下暗し』