マッサン (第52回・11/27) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『マッサン』(公式)
第9週『虎穴に入らずんば虎子を得ず』【第52回】の感想。
【注】本作をを楽しくご覧になった方は、読まない方が良いです。
【修正 2014/11/28 09:21】
匿名の方から、鴨居欣次郎さん(鳥居のモデルでサントリーの創業者)」じゃなくて「鳥居さんが鴨居のモデル」とのご指摘を頂きましたので、修正させて頂きました。
エリー(シャーロット)の努力が実りようやく迎えたマッサン(玉山鉄二)と鴨居(堤真一)との会談。鴨居は新商品を出した理由と、母親がかつて言ってくれた「やってみなはれ」という言葉を力の源にしてウイスキーづくりに取り組み、世界を驚かせたいと語る。その情熱に心打たれたマッサンは鴨居にウイスキー原酒を振る舞う。しかし、そこで鴨居はピート臭を押さえたウイスキーに改良するようマッサンに提案して…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
政春と鴨居の夢をほぼ描かぬまま対立させても…
今さら史実を持ち出すのもナンセンスだが、今日のマッサン(玉山鉄二)と鴨居(堤真一)との会談での決別は…
1923年に竹鶴政孝さん(マッサンのモデル)が鴨居欣次郎鳥井信治郎さん(堤真一さん演じる鴨居欣次郎のモデルでサントリー(寿屋)の創業者)と共に大阪府三島郡島本町山崎に国産第一号蒸留所(現:サントリー山崎蒸溜所)を建設するも、のちにウイスキーづくりに対する考えの違いから2人は訣別し、スコットランドの気候風土に近い北海道の余市に渡り…と言う部分の伏線張りだろう。
それはそれとして、「国産ウイスキー」を創り上げた2人の偉人の考えの違いを魅せたいのはわかるが、これまで2人のウイスキーづくりへの夢や情熱の度合いは、表面的に台詞で「つくるんじゃ」と言っているだけで、殆ど描かれていない。その状況でこんなシーンを挿入しても、ただの口喧嘩に過ぎないのだが…
えっ!払ってないの?脳内補完も無駄に終わった…
「国へ帰れ」とのつもりで姑から貰ったのだからそれなりの大金だったろう。だから、大阪・広島間の旅費も、滞納していた家賃も支払った上で、今回の料亭使用料だと勝手に脳内補完していたのだが、あるのに払わないとは恐れ入った。これのどこを好意的に、賢いエリーちゃん、健気なエリーちゃんと思えば良いのか。
最初から化学教師をしつつチャンスを待てば良かった!?
またここで史実との比較をしたいのだが、史実の竹鶴さんは退社後に中学(現在の高校)の化学の先生をしながらチャンスを待ち続け、スコットランド人技師を現地から雇い入れようと考えていた鳥井社長が、日本にスコットランドでウイスキー製造を学んできた人がいるという噂を聞いて、高額な給料で雇われ2人のウイスキーづくりが始まる。
最初から史実通りで良かったと思う。それを政春の無職状態を3週間以上も描き、その間の政春は文句ばかりで笑顔無しで、エリーの意味不明な奮闘記ばかりでは、面白くないのも当然だ。
あとがき
面白くないと言えば、本作は人情喜劇と言うことでスタートしたはずなのに、蓋を開けてみると政春はいつも文句を言ってるばかりだし、実際に政春が登場するシークエンスは真面目な話が多い。もっと玉山鉄二さんを始めコメディがお得意の俳優さんを上手く活用したらいいのにと思います。
「喜劇」と名乗るなら、キャサリンから「辛気臭い」と言われたら笑いで返すくらいの主人公で、せめて「喜劇」風に仕立てることは出来ないのでしょうか? 「人情喜劇」なのに主人公が笑わない、「ウイスキーづくりの話」は全く進まない。これでは見所がありません。まだ2/3はあるんですから、間に合うと思います。
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